日本水工コンサルタント 社員ブログ

自然との調和に配慮し、農村と都市の新たな風景を創造する

基盤地図情報

2009年03月15日 | 調査・測量

Kibanviewer01 国土地理院が公開している基盤地図情報をダウンロードして試してみました。
これは「測量法第27条第2項に基づいた測量成果の提供を目的」としているものだそうです。

25,000分の1の地図、5mメッシュ標高データ、10mメッシュ標高データなどのXMLデータが公開されております。
公開されているデータをダウンロードして有効活用することができます。

具体的な活用方法としては、
(1)画像データに変換し協議資料等の添付図として活用する。
(2)DM形式のデータに変換してCADで読み込み計画に利用する。
(3)SHAPE形式のデータに変換してGISアプリケーションで利用する。
などが考えられるかと思います。

Kibanviewer02_2 ダウンロードしたデータ(XML形式)は、同じく公開されている「基盤地図情報ビューア・コンバータ」に取り込み、DM形式やSHAPE形式のファイルに変換することで、市販されているアプリケーションで使用することが可能となります。

C3ddmimport01 そこで、実際にダウンロードして試してみました。

サンプルとして鹿児島県の25,000分の1のデータを全てダウンロードし、「基盤地図情報ビューア・コンバータ」でデータを結合してみたのですが・・・
なんとファイルの容量が1.25GBtye。
C3ddmimport02 試用したPCは、CPU:IntelXeon5060(3.2GHz)、メモリ:2Gbyteと比較的高性能な部類のPCですが、データを結合する途中で何度か強制終了してしまうなど手間取りました。
25,000分の1のデータを扱うにはハイスペックなワークステーションなどが必要なようです。

なんとかビューアにデータを取り込んだ後、データの一部を「DM形式」、「SHAPE形式」に変換し、各々を「Autodesk Civil3D2009」、「ESRI ArcView9.3」に取り込んでみました。
Arcgisimport 各形式への変換は、必要な範囲だけを変換することができるので、広範囲でなければそれほど時間を要さないようです。

どちらの場合も等高線、道路、河川、海岸線、建物などの要素毎にレイヤ分けされて変換されているので、データはとても扱いやすく業務に有効活用することが出来そうです。

是非一度お試しください。

ただし、このデータを業務に活用する場合、国土地理院への申請が必要となる可能性もありますので、利用にあたっては、「測量成果の複製・使用」を読み確認することが必要です。

基盤地図情報ダウンロードサービスはこちら
http://fgd.gsi.go.jp/download/

「測量成果の複製・使用」とは
http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-index.html

by Small Y.I

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