

「バッテンライ」という映画がシネマート新宿で公開されているので、建コン協関東支部の野球大会の応援の前にと昼前に観に行った。
バッテンライとは、「八田来」と書き、八田が来たという意味だ。
八田は、日本の土木技師で、日本が占領していた時代の台湾で、荒れた大地のなかでダムや水路などの灌漑施設を造っていく過程が描かれているアニメ映画だ。
何年か前だったが、土木学会会館で琵琶湖疏水の工事をした田辺朔郎が主人公の映画を観たことがある。その時の感動は強く残っていた。そのイメージで観にいったの
だが、このバッテンライは、土木技術という側面もあるが、むしろ、荒れ果てた地に灌漑施設を造ることを疑う地元の農民達とその農民の子、日本人技師の子といった人間模様もあわせて描かれていた。
おそらく子供が見ても良いようにと映画は作られたのだろうが、もっと土木技術の面を強く出して、大人の鑑賞に堪えられる様な映画にして欲しかった。
それでも、建築に比べると著名な土木技師の名前はまだまだ一般には知られていない。そういった意味では、この八田技師は、日本では馴染みがないかもしれないが、台湾では今でも慕われているそうだ。
映画を観終わって、席を後にしたとき、家族づれのお父さんが子供に、どうだ土木技師になりたくないかと言っていた。お父さんは土木に関わっているのだろう。子供の返事は聞こえなかったが、小学生くらいの子供と行くには良い映画だと思う。
日本水工コンサルタントの西部支店は、熊本市にあります。
一般的な企業の多くが九州一の経済圏、福岡に事務所を出しているのに何故と思うかもしれませんが、しっかりとした理由があります。
それは、私どもの最大の顧客である農林水産省の九州農政局が、ここ熊本市にあるからです。
その西部支店から年度末の超繁忙期もつつがなく過ぎつつあるなかで、春の便りを送ってくれました。
西部支店は、熊本市街の住宅が建ち並ぶなかにありますが、それでもその近所には、このようにきれいな菜の花畑があります!みてください、春です。
そして、先日は昼休みを利用して近所の公園まで出かけ、お花見弁当としゃれてみました。
さぁ!新年度に向けて新たなStartです!
by miya
もう今日は大みそかです。
今年も色々ありました、そんななかで夏前だったと思うのですが、「日本は水の消費大国」という記事が新聞に掲載されていました。仕事と少なからずかかわりがあるので興味を持ち、そして、わたしにとっては改めて思いを新たにした内容でした。
それは、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年まとめた報告書によると、現在利用可能な水資源が、温暖化によって今世紀半ばまでに10~30%減少すると予測しているということです。
地球温暖化の影響により安定した水資源の確保が世界の大きな課題になるのです。
では、「日本は水の消費大国」とはどういう意味なのか?
日本は、ご存じのように食料の自給率はものすごく低いですが、大量の食糧を輸入して、農作物の生産に必要な水を節約しているのだそうです。
牛丼一杯が1,890リットルの水を消費してできている。
コップ一杯の牛乳が110リットルの水を消費してできている。
牛を一頭育てるのに、6,540トンの水が必要になると書かれていました、これは牛が口にする飲料水のほかに餌となるトウモロコシなどの農作物の栽培にも大量の水が必要になるからです。
そして、次のような食糧1kgを作るのに必要な水はというと・・・。
牛肉(20,600リットル)
豚肉(5,900リットル)
鶏肉(4,500リットル)
米(3,600リットル)
卵(3,200リットル)
大麦(2,600リットル)
大豆(2,500リットル)
小麦(2,000リットル)
トウモロコシ(1,900リットル)
パイナップル(396リットル)
日本が水不足を実感しなくて済んでいるのは、食料を輸入することで大量の海外の水を使っているからなのです。食料の自給率を上げるのはそう簡単ではありません、農作物を育てるための水が圧倒的に不足してしまうのです。
結果的に水をも輸入しているという現実。温暖化ストップを自ら行い示していかなければ、世界的な水不足が遠からず起きます、そしてその時、日本の食料はどうなるのだろうか?
次の世代のために、一人ひとりが温暖化を意識して、水を意識して過ごさなければいけないのだと感じた一年でした。
土木学会では毎月、土木に関する映画の上映をしています。もちろん無料で、かつてのプロジェクトXばりに面白いです。そして学会会員以外でも見ることができます。
今月の上映案内が来ました。
特集名:舞台は東京湾(2本上映)
日 時:11月26日(水)18:00
場 所:中央大学理工学部(後楽園)5号館1階5136教室(いつもは土木学会会館)
上映作品
1.大空に向けて東京国際空港沖合展開事業- 地盤改良 15分
2.東京湾アクアライン(総集編)-技術記録- 83分
詳細はこちらをご覧ください。
http://mme.kitera.ne.jp/eve_theater.htm