こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

先が見えないが、販売年間数字を決めなければ

2013年03月18日 16時02分55秒 | Weblog
3月も後半に入るし、TPPの動きも加速していて状況がつかみきれない。
産地の復活も復興も遅れていて、風評被害もまだ消えていない。
売れる産地と売れない産地もあり、全てが平等という状態ではない。
業務用米は、SBS米をブレンドして使い始めている店も多くなった。
今まで業務用米を中心として動いていた産地は、日々販売先を失くし続けている。
お米の販売価格も、スーパーを中心に値下がり始めている。
でも産地は、まだまだ強気な取引価格を言っている。
愚痴を言えば切りがないとは、まさにこの事だろう。

そんな状況なのだが、早い産地では、既に田植えの準備に入っている。
多分不安一杯の中での、作業を続けているだろう。

心配なのが、熱心な担い手生産者たちの事である。
自分を信じきれるだろうか。
悲観していないだろうか。
暴走を考えていないだろうか。

地域によっては、全農に見切りをつけるのは、しょうがないかもしれない。
それとともに、地元農協にも、見切りをつけ始めているかもしれない。
今回のTPP交渉参加を期に、自分で販売を考えていることであろう。
こんなにも政府がだらしなく、地方も力が無いというのが、思いっきり証明されてしまったのだから、それは、仕方がないことなのかもしれない。
でも、自分の考え方としては、それでも地元の農協から離れて、1人でやるのは、時代として最悪だと思う。
出来れば、地域で1つにまとまって、安売りをするのではなく、シッカリと差別化をしていけるように、行動してもらえればと思っている。
(それはそれで、大変なことなのだが)

自分の方としても、先ほど1つの産地に対して、生産者と農協とで始めた地域ブランド米について、「生産者の士気・意識が下がらないようにと、生産量と販売量を増産・拡大してほしいので、4月1日を一括りとして、早急に検討してほしい」とのお願いをした。

それを考慮して、自分の店での、25年産米の年間販売数量を、決めていきたいと思っている。
これからも、各産地に対して、こういうお願いをしていくことになるだろう。

常時60銘柄米を持っている自分の店も、結果によっては、大きく変更していくことになるのを覚悟してだ。
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