こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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13年産仮渡金 一般コシ1800円下げ 魚沼は2300円

2013年08月20日 15時48分34秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「13年産仮渡金 一般コシ1800円下げ 魚沼は2300円 全農にいがた(2013/8/20)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
JA全農にいがたは19日、新潟市内で臨時運営委員会を開き、2013年産米の仮渡金を決めた。
1等60キロ当たりで「コシヒカリ」は、一般、岩船、佐渡は12年産当初比で1800円下げ1万3700円、魚沼は同2300円下げ1万6700円とした。
魚沼以外の地区は09年産と同額、魚沼は近年で最も低かった10年産の1万6500円に次ぐ水準となった。

消費減少から、6月末の民間在庫量は226万トンと、前年同期比で46万トン多いなど、10年産以来の高水準になっている。
実需者も需給緩和の中で動向を見極める姿勢で、厳しい販売環境が続く。全農にいがたが近年、着実に伸ばしてきた播種(はしゅ)前・収穫前契約も状況が一転し、様子見の対応がみられる。

全農にいがたは今後の展開について、(1)産地間・業者間の販売競争が激化する(2)店頭では低価格米の販売重視の傾向が強まる――などと想定する。
大幅な需給緩和が見込まれるものの、生産数量目標および生産者手取り確保の観点で積極的に販売を進め、単年度での販売完了を図る考えを強調。
全農にいがたは「集荷確保に向け、現時点での最大限の水準で設定した」とする。

[解 説] 需要回復の正念場

2013年産米の相場指標となる新潟「コシヒカリ」の概算金が、過去2年を下回る水準まで引き下げられた。
業務向けの同「こしいぶき」も、ほぼ11年産水準となった。
需給の緩和に加え、他産地のブランド品種台頭で新潟県産米の需要が目減りしているとの危機感が、今回の大幅引き下げの背景にある。

JA全農にいがたは、相対取引基準価格も同様に値下げする方針だが、需要回復に向け、価格だけではなく、銘柄自体の魅力を消費者に伝えることが鍵となる。

12年産米は、国の想定より生産量が多いことや、値上がりによる売れ行き低迷で需給が緩和。
産地段階で売れ残り、11月以降に販売が持ち越される12年産米は、JAグループで約30万トン、系統外も含めると約40万トンに上る見通しだ。

こうした米は主に出来秋以降業務用として販売され、新米の業務用銘柄と競合する可能性が高い。
これを受け、業務用銘柄の新潟「こしいぶき」の60キロ概算金は2000円(15%)安の1万1700円(銘柄誘導奨励金525円含む)と、大幅に引き下げられた。

全国の相場をけん引してきた新潟「コシヒカリ」の概算金引き下げは、こうした需給緩和の影響に加え、北海道「ゆめぴりか」や山形「つや姫」など、高価格帯を念頭に置いたブランド銘柄の浸透によって、需要が落ち込んでいる側面も強い。
低価格志向の消費者は多く、限りある高価格帯の需要を他産地に奪われている構図だ。

高温耐性がある九州各県の銘柄も、米食味ランキングで近年上位にランクインし、消費者の注目を浴びている。
新潟「コシヒカリ」が、古くからの評価を維持するためには産地の努力が必要とする声は卸にも根強い。

新潟の概算金と同様、今後示される東日本以北の概算金水準や相対価格は、ブランド銘柄も業務用銘柄ともに引き下げが予想される。

長期的に続く米の値下がりに歯止めをかけるためには、値下げしなくても売れる魅力づくり、再生産価格で継続的に取引できる実需との関係づくりに力を注ぐことが一層重要となる。
というもの。

新潟県も、ずいぶん思い切ったことをしてきたと思う。
確かにブランド力そのものも低下しているし、北海道「ゆめぴりか」、山形「つや姫」、佐賀「さがびより」などの、新しいブランド米の影響もあり、新潟米の需要も落ちてきている。
だから自分に中では、今までように安易という事ではなく、考えに考えた上での事だろうと理解している。

しかし、厳しい現実だ。
宮崎県ショックもまだ新しいのに、大産地新潟県が、この判断をしたという事は、他産地に与える影響は、物凄いものとなるだろう。
TPP前に、産地が崩壊していく事があるかもしれないな。
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