こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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差別化「ゆめぴりか」が売れている-1

2012年11月28日 10時08分46秒 | Weblog
スズノブの店頭で、差別化「ゆめぴりか」が、イメージに反して売れている。(Webでは来月から)

「ゆめぴりか」は08年に試験栽培を行い、当初は出荷の基準をタンパク質含有率6.8%以下としていた。
その中で、JAグループ北海道は、2011年3月17日に、道産米の最高級ブランドと位置付ける「ゆめぴりか」の出荷基準であるタンパク質の含有率を見直すことを決めた。

お米は、タンパク質とアミロース(でんぷんの一種)の値が低いほど軟らかく、粘りが出ておいしいとされているし、「ゆめぴりかも」同含有率は低いほどおいしいとされていたのだが、2009年産は6.8%以下、10年産は7.9%以下だったのを、11年産から7.4%以下に改めていた。
見直し後の基準は10年産より厳しいものの、09年産より緩和されました(天候不順などが原因)。

言い訳というわけではないのだが、「ゆめぴりか」は他の品種に比べアミロースの含有率が低く、タンパク質の上限を09年産より引き上げても「十分な品質、食味が保てる」(ホクレン)と判断し、当面はこの基準による出荷を続けていくことになっているそうだ。

よって、スーパーなどで広く販売している「ゆめぴりか」は、実はタンパク質含有率7.4%以下が大半。
タンパク質含有率6.8%以下「ゆめぴりか」については、スズノブやこだわり米を販売している米穀店のみが取り扱っている。

なので、スズノブがいつも販売している「ゆめぴりか」は、タンパク質含有率6.8%以下、それも節減対象農薬:5割減・化学肥料(窒素成分):5割減の差別化米である。

そして今回、まだ実証実験の段階と言った方がいいのだろうが、「ゆめぴりか」タンパク質含有率6.4%以下という、スズノブが販売している「ゆめぴりか」、「ゆめぴりか」当初の出荷の基準よりも、さらにタンパク質含有率を低くなるように栽培している、差別化「ゆめぴりか」がある。

この栽培で育てると、粘りもやや強く、冷めたときでも炊きたての味、柔らかさを維持することができるし、ジャー保温を続けていても味落ちがしにくいという特徴が出る。

販売価格は1kg800円と高いのだが、出だしは好調なので、ちょっと驚いている。
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