こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

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最後はホクレンと

2015年11月14日 19時01分15秒 | Weblog
昨日最後の打ち合わせは、実はホクレンとだった。

北海道で仕事をしていた自分としては、「北海道の将来のためには、北海道米をブランド米にまで育てなければ」という思いを持っている。
なので10年前から、当時は道内でも評価が低かった「ななつぼし」のブランド化計画を、誰よりも先に提案して実行した。

当時の道内の主力品種は「きらら397」。
それでは内地の「ひとめぼれ」等には勝てなかった。
実力に差がありすぎたからだ。

北海道米をブランド米に育てるためには、「冷めると美味しくなくなる「きらら397」=北海道米」というイメージを、「冷めても美味しい「ななつぼし」=美味しい北海道米」と、まず、北海道の人たちの意識を変える必要があった。
知名度がなく実力もなかった北海道米であるが、計画は見事に成功して、道内の主力品種を「ななつぼし」に変えることが出来た。

そして、その「ななつぼし」の底支えがあったから、「ゆめぴりか」はより高い評価を得ることが可能だったのだ。

マツコさんのCM効果とホクレンの担当者は言っていたが、それはありえない。
テレビで比較して食べてもらう「ななつぼし」があったから「ゆめぴりか」は評価されたのだ。
「ななつぼし」の底支えがなければ、「ゆめぴりか」は、「ひとめぼれ」程度までしか登れなかったはず。

それが判っているから、北海道に対しても、ホクレンに対しても、各JAに対しても、ハッキリと駄目なものは駄目だと言い続けているのだ。
しかし、それも通用しなくなってきている。
既に自分が言い続けている危険信号は、北海道の生産者にとっては、五月蠅いだけとなってしまっている。

そして今「ゆめぴりか」は、基準を満たしていない「ゆめぴりか」の流通に押しつぶされようとしている。

「ゆめぴりか」のブランド化の失敗は、「北海道米の死」と同じ。
ひたすら「やっかいどう米」の時代に戻って行くだけである。

それを食い止めるためには、どうしたらよいのだろうか。

自分としては、「タンパク値7.4%以下」基準を廃止して、「タンパク値7.1%以下」まで引き下げるなど、根本からブランド化計画を作り直した方が良いと思っている。
なので、可能かどうかの打診をしてみたが、個人レベルで判断できるものではないので、回答はもらえなかった。

ゆめぴりか5kg1780円

そんなに遠い話ではないだろう。
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