日本農業新聞e農ネットむらの資源(たからもの) 芽吹く価値 5]に「地域づくりに新たな展望を 2014年5月8日」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
地域資源を活用した地域づくりには何が必要か。地域づくりに詳しい明治大学農学部の小田切徳美教授に聞いた。
◇明治大学農学部教授 小田切徳美氏に聞く 物語性と景観磨こう
例えば、急速に注目され始めた地域資源として景観がある。
世界農業遺産の登録で、景観が地域資源になるとの認識が世の中に広がってきた。
農村の地域資源が今、注目されている。
ただ、現実にはこれらの地域資源を保全できずに使い尽くして先細り、崩壊するケースもある。
また、これまで地域づくりを進めていても、次の世代に引き継ぐことができない例が多い。
・外部視点も必要
その背景には、担い手の疲弊、テーマの曖昧化、商品のマンネリ化などがある。
それを乗り越えるために、地域資源の新しい価値を見つけるとか、あらためて磨き直すとか、外部視点を導入するとかのポイントがいくつかある。
新しい地域資源利用といえるが、それを考えないと、地域づくりに展望がなくなる。
例えば、従来型の地域資源利用には、単品の商品に特化したものがある。
これらが意外と伸びないのは、市場が小さいものだからだ。単品型で勝負しても先行産地があれば、すぐ市場がいっぱいになってしまい成功しない。
また、従来型の利用には、マーケティングもせずに単に加工して売るということもあった。
市場自体が縮小していく中で、単に商品を作っても売れる世の中ではない。
そのため、成功した産地でプロのデザイナーを使ってブランド力を付けた事例が紹介されている。
ただ、その成功を見て外部に委託すればいいとコンサルタント会社に丸投げし、食いつぶされてしまうケースもある。
・ファンづくりを
そうならないためには、日常的に地域ファンをつくっていくことだ。
その中に、デザイナーやコンサルタントなどを仲間として引き入れることを考えたい。
彼らは、「外の目」を持ちつつ、他方で地元をよく知る専門家として、東京ではできない仕事をする。
その際、大事なことは「物語性」だ。
その商品の背景にどのようなストーリーがあるのかをしっかりと打ちだす必要がある。
農村資源には多くの場合、歴史性と地域性があり、その資源にまつわる逸話を語りやすいものが多い。
それを利用し、オンリーワンのデザインや商品構成を考えなければならない。
それをサポートする専門家を地域のファンとして味方に付ければ成功する可能性が高くなる。
そして、この「物語性」のためには、地域サイドでせっかくの地域資源を再構築する努力も必要だ。
それは、例えば、特産農産物、景観、郷土料理というように別々に存在するものをつなげるための地元の対応でもある。
特産品を利用し、おいしい料理を作り出しても、その地域の景観が耕作放棄地や看板で雑になっていれば、来訪者は納得しない。
それを実現するためには、特産物の開発と同時に景観を磨き上げなければならない。
要するに、地域の資源を総合的に捉え、それをつなげ、それを磨くことが必要だ。
こうした一体的な努力が、「物語性」を増幅し、他の地域にはない力となる。
というもの。
なんか、自分が産地に行ったときに、いつも言っている事を、判りやすいように伝えてくれたみたい。
でも、自分か言うと、なんとなく胡散臭く伝わってしまうのだが、先生に言ってもらえると、なぜだか説得力があるな。
内容は以下の通り
地域資源を活用した地域づくりには何が必要か。地域づくりに詳しい明治大学農学部の小田切徳美教授に聞いた。
◇明治大学農学部教授 小田切徳美氏に聞く 物語性と景観磨こう
例えば、急速に注目され始めた地域資源として景観がある。
世界農業遺産の登録で、景観が地域資源になるとの認識が世の中に広がってきた。
農村の地域資源が今、注目されている。
ただ、現実にはこれらの地域資源を保全できずに使い尽くして先細り、崩壊するケースもある。
また、これまで地域づくりを進めていても、次の世代に引き継ぐことができない例が多い。
・外部視点も必要
その背景には、担い手の疲弊、テーマの曖昧化、商品のマンネリ化などがある。
それを乗り越えるために、地域資源の新しい価値を見つけるとか、あらためて磨き直すとか、外部視点を導入するとかのポイントがいくつかある。
新しい地域資源利用といえるが、それを考えないと、地域づくりに展望がなくなる。
例えば、従来型の地域資源利用には、単品の商品に特化したものがある。
これらが意外と伸びないのは、市場が小さいものだからだ。単品型で勝負しても先行産地があれば、すぐ市場がいっぱいになってしまい成功しない。
また、従来型の利用には、マーケティングもせずに単に加工して売るということもあった。
市場自体が縮小していく中で、単に商品を作っても売れる世の中ではない。
そのため、成功した産地でプロのデザイナーを使ってブランド力を付けた事例が紹介されている。
ただ、その成功を見て外部に委託すればいいとコンサルタント会社に丸投げし、食いつぶされてしまうケースもある。
・ファンづくりを
そうならないためには、日常的に地域ファンをつくっていくことだ。
その中に、デザイナーやコンサルタントなどを仲間として引き入れることを考えたい。
彼らは、「外の目」を持ちつつ、他方で地元をよく知る専門家として、東京ではできない仕事をする。
その際、大事なことは「物語性」だ。
その商品の背景にどのようなストーリーがあるのかをしっかりと打ちだす必要がある。
農村資源には多くの場合、歴史性と地域性があり、その資源にまつわる逸話を語りやすいものが多い。
それを利用し、オンリーワンのデザインや商品構成を考えなければならない。
それをサポートする専門家を地域のファンとして味方に付ければ成功する可能性が高くなる。
そして、この「物語性」のためには、地域サイドでせっかくの地域資源を再構築する努力も必要だ。
それは、例えば、特産農産物、景観、郷土料理というように別々に存在するものをつなげるための地元の対応でもある。
特産品を利用し、おいしい料理を作り出しても、その地域の景観が耕作放棄地や看板で雑になっていれば、来訪者は納得しない。
それを実現するためには、特産物の開発と同時に景観を磨き上げなければならない。
要するに、地域の資源を総合的に捉え、それをつなげ、それを磨くことが必要だ。
こうした一体的な努力が、「物語性」を増幅し、他の地域にはない力となる。
というもの。
なんか、自分が産地に行ったときに、いつも言っている事を、判りやすいように伝えてくれたみたい。
でも、自分か言うと、なんとなく胡散臭く伝わってしまうのだが、先生に言ってもらえると、なぜだか説得力があるな。
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