福井県のポストこしひかりブランド化戦略会議の担当は、今日も関東在住の戦略委員たちの所へ行っている。
30年デビューの福井県の新品種「越南291号」をブランド米として育てるための、意見を聞くためである。
普通なら、意見を聞くためには、どこかに委員一同が集まったりする。
しかしそれだと、1人1人から話を聞くだけで、あっという間に時間切れとなってしまう。
結果として、何も細かい部分に入ることが出来ないまま終わってしまう。
であるなら、1人1人から確実に意見を聞き取るために、自ら出向いてしまった方が正解である。
戦略委員は様々な業種で構成されていて、米屋は自分だけ。
http://www2.pref.fukui.lg.jp/press/atfiles/paIa1477007963cd.pdf
米屋として・流通業として・飲食業として、色々な考え方があり、全てが同じになることはない。
これが、ブランド戦略を作る上で、大問題となる部分である。
全員に良い顔をすると、戦略を立てることが出来ない。
偏りすぎてしまうと、市場が狭くなる。
どうしても陥りやすいのが、産地にとって都合の良い戦略。
この戦略は、100%産地にしか通用しない。
消費地にとっては、まったくメリットが無い戦略でしかない。
産地にとって、30年にデビューする新品種は、どういう存在なのか。
どのように活かしていきたいのか。
そのために必要な道筋は、どのように作っていくのか。
360度から見た、死角のない戦略を立ててほしいと思う。