こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

マスコミで使用していた産地を変更する

2009年03月25日 11時15分13秒 | Weblog
 マスコミと一緒になって田植え・稲刈り・プレゼントなどを、某産地で数年間続けていたのだが、今回から産地を変更することになった。
原因は、お米の出来不出来などではなく、産地の対応の悪さに、いいかげん嫌気がしてきたからだ。

産地に一般消費者やマスコミ等を連れていく場合、産地として一番大切なことは、お金をかけろというのではなく、どこまで親身になて対応できるかということだ。

1年に1回しかチャンスがないお米については、その時期を変更する事が出来ないことから、短期に集中する田植えや稲刈りの時期が、一番忙しい事は誰だって判っている。
だからこそ、産地の現実を見て、知ってもらうには一番良い時期だということも、本当のことだ。

自分が作ったお米が売り切れるのか、売れ残るのかの境目は、お米が美味しい不味いではなく、実は消費者が、産地の事を理解して、産地を応援しようと思ってくれているかに尽きるのだ。

お米は1年に1回しか作れない上に、温暖化の影響や、産地の高齢化、品種の片寄り等で、毎年美味しさも違うし、炊きあがり具合なども違ってしまっている。
お米の美味しさだけで選べば、売れ切れなくて当然という産地は、それこそ山ほどある。
それなのに、同じ産地の同じ品種を、ずっと食べ続けてくれているのは、産地の現実を理解して、諦めずに応援してくれている消費者がいるからなのだ。

その応援してくれようとしている消費者が、せっかく時間をかけて産地まで出向いて行ったのに、ガッカリする様な対応しか出来ないというのであれば、その産地はそこまでだ。
いくらお米が良くても、産地を応援してくれる人は、いずれは居なくなるだろう。
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産地との取引き価格の矛盾

2009年03月25日 10時45分50秒 | Weblog
 今年の秋に販売するお米について、各産地から取引き価格の提示が出揃ってきたのだが、この価格を見ていると、産地は自分の言っていることを理解していないのではないかと思ってしまう。

自分は産地に行った時に、「産地で生産者がお米を安く売ってしまうと、それが消費地の基準となってしまうので、消費地と同じ価格で生産者が売るか、消費地でも産地と同じ価格で売れるように、取引き価格を下げるかの判断をしてくれ」と言っている。

なのに、相変わらず生産者は、自分は30kgを10000円で売っているので、自分には送料別で、30kgを12000円で買って欲しいと言っているのだ。(例)
自分が一粒たりとも売っていないのであれば、この価格でも問題ないし構わないのだが、自分が安く売っているのに、買う側には高く売りつけようとするのは、どう考えても違うだろう。

お米を産地から運んでくるには、送料というものが発生する。
それを産地が全額負担してくれるというのであれば、まだ妥協することは出来るのだが、それすら別だというのであれば、自分は差額の2000円+送料分がマイナスとなってしまう。
いくらブランド化を進めているとは言っても、損をしてまで売る必要は、自分には無い。

今はインターネット社会。情報はいくらでも集められる。
産地も生産者も、もっと現実を勉強するべきだな。
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