虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ヒズ・ガール・フライデー (1940/アメリカ)

2005年08月12日 | 映画感想は行
HIS GIRL FRIDAY
監督: ハワード・ホークス
出演: ケイリー・グラント  ウォルター
    ロザリンド・ラッセル  ヒルディ
    ラルフ・ベラミー   ブルース

 女性敏腕記者ヒルディは、記者稼業に嫌気が差し堅気の男性ブルースとの再婚を予定していた。彼女の記者としての才能にも女性としての彼女にも未練がある元夫ウォルターは翌日の結婚式までに何とか二人の仲を壊してしまおうと企む。そして、その時の事件に彼女が記事を書けば、ブルースと高額の保険契約をしようと持ちかける。

 ハワード・ホークス監督作品ですが、テンポのよさは極めつけ。そして題材からその扱い方から、かなりブラックなコメディ。出てくる人物ほとんどやる事がアコギなんですもの。ヒロインが一度は仕事に嫌気がさすのも無理ない。
 ウォルター役グラントは、かっこよくてワル。元妻の新しい夫がお人よしだと見るや、困った立場に追い込むことを全然ためらわない。記者連中はあることないこと書き立て、「人殺し以外なら、なんでもする」状態。政治家は権力維持と保身が判断基準で、真実は重要事項ではない。
 でも、残念なことに善人は間抜けに見えてしまう、そんな映画。ヒルディはきれいで、しかも裏社会にも通じていて抜け目がない。そして結局のところ、穏やかな家庭生活より、悪くて活気があるウォルターと仕事と生活を選んでしまう。
 ウォルターがヒルディに対して、レディファーストな態度をとってないところが、男としての無神経というより彼女を仕事のできるやつとして一人前に扱っているように見えるし、ジャーナリストとしてはインパクト最優先で世界でどんな非常事態が起こっても2の次3の次。制作年が大戦直前である。そういった部分は当時よりずっと皮肉に見えるんではないだろうか。
 ケイリー・グラントは動きの軽妙でしかも品のある人で、それがいつも楽しみだけれど、この映画はそれよりもほとんど隙間なくしゃべりまくる、それもマシンガントークとして有名な主人公二人のやり取り。私が持っているのが日本語字幕だけのDVDなので、これがちゃんと英語字幕つきで、それほど高くない値段ででたら買い直して、時間かけて見直しすることになるでしょう。

 実は、この映画「加山雄三がケイリー・グラントに似ている」という意見を聞いて、見る気になって出してきたのですが…そういわれてみれば似てないこともない様ではあるが…やっぱり私の頭の中で「似てる」ということを拒否しているみたいです。

キャットウーマン (2004/アメリカ)

2005年08月11日 | 映画感想か行
CATWOMAN
監督: ピトフ
出演: ハリー・ベリー    ペイシェンス・フィリップス
シャロン・ストーン     ローレル
ベンジャミン・ブラット    トム・ローン
ランベール・ウィルソン    ジョージ・ヘデア

 化粧品会社でデザイナーとして働くペイシェンスは内気で何事もチャレンジする前からあきらめてしまうようなタイプ。そんな自分を歯がゆく思っているが、変えられない。ある日彼女は、自社が恐ろしい副作用があるクリームを発売しようとしていることを偶然知ってしまい、秘密を守ろうとする会社によって殺されてしまう。しかし、彼女は不思議な猫のパワーを身につけ蘇る。

 ラジー賞まで受賞した作品なので、ある程度覚悟して見たのですが、アメコミものとしてはストーリーはあんなものでいいんじゃないかと思った。
 でも、ピトフ監督作なので、「ヴィドック」みたいなちょっとハリウッドとは違う感覚のアクションで新「キャット・ウーマン」が見られるかな、という期待があったんだけど、そこは見事にはずされた。内気なペイシェンスと、夜の街を飛び回るキャットウーマンの演じわけで、力を持ったという自信に満ちた女のかっこよさの表現が違うと思う。
 だって、マスクありと無しでは、絶対無いほうがカッコいい。やっぱり強さと、見るものを黙らせる美しさがほしいよね。それに猫としての行動が出てしまうシーンなんか「ああ、変だけど魅力的」というふうに見せてくれればよかったのに。
 「007」の時もハル・ベリーはそんなにアクション得意じゃないかも、と思ったけど、アクションもなんか違う感じがする。あんなに身体ひねって歩かなくてもいいので、密やかでしなやかさを感じさせてくれれば、力強さばっかりでなくていいと思った。飛ぶシーンも、もっとスピード落としても優雅さを強調してもらったほうが少なくとも私の感覚にはしっくり来る。

 で、変身前に、もっと猫とお付き合いがあるかと思ったら、あれだけなのね。猫に見込まれた、というのかな。なんかもっと人にも猫にも惜しまれるんなら、そこもう少し描き込んでほしかったような…

 でもやっぱり、ハル・ベリーはきれいですねえ。マスクもったいない。
 シャロン・ストーンは、ちょっと間抜けな設定だったけど、役柄には合ってたし、良くやってくれたと思います。

アイアンキング

2005年08月10日 | エンタテインメント
脚本:佐々木守
出演:石橋正次 浜田光夫

 変身ヒーローシリーズへの興味が横滑り、というか暴走気味でして、先輩の皆様に「記憶に残る変身ヒーロー」をお聞きしてまわりました。そこで「弱くて記憶に残るヒーロー」ということで見てしまいました「アイアンキング1、2話」

 面白かったです。ホントに弱いですアイアンキング。
 1972年ごろの放送で特撮も円谷プロではないのですね。なんたって主役が変身しない、でも最強。アイアンキングは変身巨大化するのになぜか人間の主役に助けられるという妙な展開。
 それにしてもエネルギー源が水、変身持続時間1分…てあんまりじゃないだろうか。それに最後に人間に助けられてどうする!巨大ヒーローが!ロボット造形はまあ、昔の話ですからそれなりのものです。でもロケットパンチみたいな技も出て、へえ~と発見気分。
 主役の静弦太郎(石橋正次)はレトロっぽいけどなかなかかっこいいですが、アイアンキングに変身する霧島五郎(浜田光夫)はなんとなくおじさんに見える。見所はこの二人の掛け合いみたい。当時の超人気スターらしいのですが、私の知っている範囲内で今のお二人を考えると、そこのところのムードが今ひとつつかめず、ギター弾き語りシーンなんかあまりのマイペース歌唱に爆笑したりしちゃうのです。歌ってるのが「山男の歌」(娘さん良くき~けよ…おまけにギターに全然合ってないっ!)
 敵の不知火一族のコスチュームはなんだか変形腹掛けみたいでこちらもおかしい。目的が日本征服というのも世界征服目指して小さな町を破壊するよりは身の丈にあってるのかも。
 主題歌が「タイヤキ君」と「ガッチャマン」の子門真人。え~そうだったの?と調べてみたらガッチャマンの放送開始も1972年だったのね。こちらのほうがすごくレトロに感じるのに、同時とは。これもびっくりでした。

これもミスコン

2005年08月09日 | 日記・雑記
MSNのニュースで、ワープロの変換ミスコンテストの紹介していました。
MSNニュースページ

変換ミスコンテスト

ただいまコンテストの投票受付中です。

いえ、変換ミスの見逃しは何度もやらかしているので人のことは全然いえない、というか、ミスを見つけると思わず"We are not alone."みたいな感じでなごんじゃうのですが、お仕事の時はそうもいってられません。
 昨日の衆院解散から、テレビニュースいつもより見ているのですがテロップの変換ミス結構多いですね。
 「反対派は公認しない、わかっていたけど非情だな」が「非常だな」、聞いていて「反対派、賛成派どちらにも理がある」だと思ったのが「利がある」と字にでたり。忙しいんですね。

フィアレス (1993/アメリカ)

2005年08月09日 | 映画感想は行
FEARLESS
監督: ピーター・ウィアー
出演: ジェフ・ブリッジス   マックス・クライン
    イザベラ・ロッセリーニ    ローラ・クライン
    ロージー・ペレス    カーラ・ロドリゴ
    トム・ハルス  弁護士
    ジョン・タートゥーロ  医師
    ベニチオ・デル・トロ カーラの夫

 飛行機事故に遭遇し、奇跡的に助かり、周囲の人びとを救助したマックスだが、それ以来人が変わってしまった。「生」の実感が確たるものではなくなってしまったようだ。彼の変化は家族や周囲に波紋を及ぼす。
 同じ事故で子どもを亡くし、苦しむカーラに引き合わされたマックスは、彼女に深く響きあうものを感じる。

 強烈過ぎる体験は生き方をも変えてしまうのだろうな、と思う。体験していない人間には想像して想像できるというものではないだろう。
 ピーター・ウィアー監督のほかの作品でも、自分の未知の価値観と出会ってのグラリを描くのがうまいなと思ったが、ここではグラリどころか生の死の間を覗き見て、「生きる感覚」が壊れようとしている人間。やはり生きていくのに必要な心の働きの一部が壊れてしまうのだ。ただ見ていてそのことが人間にとって「悪」であるとは言い切れない。生活するというのは微妙なバランスで平穏を保っているのだな、と軸がずれてしまった人が痛ましい。しかし、映画を見る立場での意識では、その軸のずれは彼にとっては当然であり、今までの日常しか見えない人間に感じる違和感も共有できる。そして日常を超えたところを見ようとしない生涯も、欠けたものではないかという気になる。

 ジェフ・ブリッジスという俳優は、こういう「この世のものならぬ」感じを引き寄せてリアルに見せてしまうパワーがあるようだ。「フィッシャーキング」とこの映画を見ると、そんなふうに思う。
 イザベラ・ロッセリーニ、ロージー・ペレスそれぞれに美しく、別種のしっとりした情感があります。

妖怪大戦争 (2005/日本)

2005年08月08日 | 映画感想や行
監督: 三池崇史
出演: 神木隆之介   タダシ
    宮迫博之    佐田記者
    南果歩    タダシの母
    宮部みゆき   宮部先生
    菅原文太    タダシの祖父
    近藤正臣   猩猩
    高橋真唯   川姫
    阿部サダヲ   川太郎
    水木しげる   妖怪大翁
    栗山千明   鳥刺し妖女・アギ
    豊川悦司   加藤保憲

 両親の離婚で、東京から母の故郷に移り、祖父と3人で暮らす10歳の少年タダシ。都会育ちのタダシはいじめっ子の標的となっていた。ある日、タダシは神社のお祭りで“麒麟送子”に選ばれる。

 売り物である妖怪がドンドコサと画面から溢れるようなところは、まあ面白かったけど、結局烏合の衆だったのでした。数は出てくるけど、能力を尽くして戦う場面無し。良く出来てるけど他の映画で見たような絵が出てくる、ややダレるところあり、でも飽きずに見られたのでお金出してもまあいいかな、という映画でしたが、見てるほうと作ってるのと本当に楽しいのはどっちかな、とは思っちゃいました。
 神木君はキャアキャア言ってましたが、剣に引きずられているようなシーンばかりでも、十分期待にこたえる演技だったし、妖怪の造形は良かったです。ぬらりひょんを忌野清志郎がやっていましたが、ちょっとセリフが弱く感じたので、別の妖怪やっていただいたほうが良かったのではないでしょうか。宮部先生は自然でいいと思います。川姫の高橋真唯も可憐でしたし、アギ役栗山千明はかっこよかったし雰囲気あって、もっと迫力ありに見えるコスチュームでもいいかな。
 近藤正臣、阿部サダヲのお二人は目だってがんばってました。
 加藤保憲は、この映画がどちらかというとお子様映画風(お子様映画とは言い切れない。大人うけ狙い過ぎる部分がある)なためか、嶋田久作とはメイクが違い、顔に影を作らず陰影を作らない怖さを狙っていたみたい。ずっとシリアスで通して、それがさほど浮かないのでえらいと思ったのだが、最後のオチはなんでしょうねえ。なんかねえ、ちょっとはずしすぎじゃないですかねえ…

 夏休み中の小学生を誘って行ったのだけれど、お話のまとめ方に「あれは何なの?あれでおしまいなの?あれで済んじゃったの?」と実に納得できない様子でした。それともう一つダメが出たのは神木君の成長後があんまりかっこよくないことだそうです。私は、あんなものかな、と思ってしまいました。主人公と同世代の見る目は違うみたいです。

 考えたのは、「テレビゲームの前と後」、この映画のツクモガミは機械系のゲームモンスターみたいだったし、「ハリー・ポッター」予告編の火を吹くドラゴンとハリーの戦いはまるでFFの画面でも見るようだった。こういうシーンが特別な日のドキドキから、日常の楽しみにしっかり入り込んでしまっては、映画はストーリーや構成をよほど練って勝負しなくてはならないですね。

幽霊と未亡人 (1947/アメリカ)

2005年08月07日 | 映画感想や行
THE GHOST AND MRS. MUIR
監督: ジョセフ・L・マンキウィッツ
出演: ジーン・ティアニー  ルーシー
    レックス・ハリソン  ダニエル船長
   ジョージ・サンダース  フェアリー
   ナタリー・ウッド   アンナ
    エドナ・ベスト マーサ

 20世紀初め、若い未亡人ルーシーは姑や高圧的な小姑との同居を嫌って、幼い娘アンナと家政婦マーサと共に、幽霊の出るという海岸沿いの邸を格安で借りる。案の定あらわれた幽霊のダニエル・グレッグ船長にルーシーは落ち着いて対応し、船長と奇妙な親近感を持った付き合いが始まる。経済的に困窮したルーシーは船長の生涯を本にして出版する。そんな時、ルーシーに出版社で会ったフェアリーという男が付きまとうようになる。

 主演二人が最高な、大人のロマンス。
 ジーン・ティアニーの品があって美しく、レックス・ハリソンは、こんなナイスなおじさんなら幽霊だろうが、実体がなかろうがその辺の男なんかメじゃないくらい魅力的。…だけど、ヒロインは実体のある軽薄男に心がぐらついてしまうのです。それもこれも、ヒロインが幽霊に恋をしてしまうから、そしてそれをそのままに告げることを自分に禁じてしまうから、心に隙間が出来てしまうのですね。
 オープニングのシーンからして、ヒロインが自分の道を切り開いて行こうとする進取の気性に溢れた女性であることが示されているし、時間の経過が長年にわたり、娘、孫の代まで溌剌とした女性たちであることが見えるし、家政婦との関係も、緊張ではなくてある種の同志的な信頼関係がある。それでも埋まらぬ隙間だったのは、それだけ強く惹かれていたから?
 そして彼は去り、ルーシーも船長のことは夢だと思って年月を過ごす。

 特撮はほ~んの少しで、舞台のように「ヒロインにしか見えない」というお約束で「見えない」幽霊がいるのだけれど、まったく自然に見えて、これは撮り方、編集がお見事というべきでしょう。

 思う相手には一言もお互いへの思いを語らず、しかし当然のようにしみじみと幸せな気分にしてくれるラストシーン。品格のあるライトなロマンスとはこういうものなのでしょう。まさに佳品というにふさわしい映画。
 ナタリー・ウッドが子役で出ていて可愛い。

原爆忌

2005年08月07日 | 日記・雑記
広島の日をゆるゆると妊婦服 鮎吉

 この句は歳時記で探してもたぶん見つからない、投稿した句誌と私家版の句集にしかない句ですが、毎年この時期になるといつの間にか呟いています。作者は長崎出身で、南方から捕虜生活の後復員してきたら、故郷は壊滅していました。
 この句は戦後30年ほど経ってのものですが、強烈な日差しと暑さに、またおなかの重さにゆるゆるとした足取りで行く妊婦の、穏やかでどこかけだるい光景の向うにあの原爆の火の凄惨を幻のように浮かび上がらせ、すべて小さな命の平穏に育つことを祈る気持ちになります。

「広島」はこの通りに歳時記には載っていませんが、この、人類にとって時代を画したというべき8月6日、9日は「原爆忌」として定着した季語の「原爆の日」「ヒロシマ忌」「平和祭」などで使われています。

全能母に縋れど天燃え原爆忌   中村草田男
日に透ける鶏冠血の色原爆忌   大橋敦子
爆忌の町へマリア摩滅の坂垂らす 楠本健吉

 私は、俳句と季語の持つイメージの広がりが好きで、日本語の宝の一つだと思っています。本日はグランパの句と歳時記のご紹介。

丹下左膳 決定版(1958/日本)

2005年08月06日 | 映画感想た行
監督: 松田定次
出演: 大友柳太朗
    月形龍之介
    薄田研二
    大河内伝次郎
    長谷川裕見子
    松島トモ子
    桜町弘子
    喜多川千鶴
    山形勲
   東千代之介
    美空ひばり
    大川橋蔵

 柳生家の百万両の軍用金の隠し場所を秘したコケ猿の壷をめぐり、幕府・柳生家・柳生の次男源三郎の婿入り先司馬道場と、隻眼隻手の浪人丹下左膳が絡む、オールスター時代劇。

 快男児2人、貴種の枠内の大川橋蔵=伊賀の暴れん坊柳生源三郎と、アウトローでしかも片手、片目の剣豪大友柳太朗=丹下左膳の男同士が豪快に笑いあうライバル友達状態を持ち上げて、しかも当時の主役級の役者を脇にズラ~リと並べてしまう。
 あまりにもオールスターであまりにも明朗時代劇なので、お正月映画かな?とか思ったら公開は3月。年度区切りでほっとしてみる映画だったのかな。他の丹下左膳と比べてバッタバッタと斬りまくるシーンが少ないようだ。
 幕府隠密元締めが大岡越前にいやみに絡むシーンなんか、「まあ素敵」なんだけど、これ、終わってみたら悪役が(役者じゃなくて役柄が)小粒だったわ。それにあくまでおかみの一番上の方は善政しいてらっしゃいました。その時の世相というのがよくわからないけど、これを歓迎する世の中のムードは安定なのかな?それとも当時の願望なのかな?60年安保の少し前ですね。

 でも丹下左膳も、源三郎もスカッとした裏のない男で、女性はきれいでしおらしく、子どもは可愛く、おじさんたちは度量と実力に満ち満ちて、ほんとに「安心」を感じる映画だった。

 悪女お蓮様役の喜多川千鶴さん、鉄漿が似合って妖艶で姿が良くて見とれました。

ジェダイの騎士占い

2005年08月05日 | 日記・雑記
 いつもの訪問先のにゃらさんろびんさんのところで、「ジェダイの騎士占い」が紹介されていましたので早速行って来ました。

あなたのジェダイの騎士度は?

あなたのジェダイの騎士度は【オビ=ワン・ケノービ】並です。

あなたの持っているフォースは、アナキンやルーク、マスター・ヨーダには遥か及ばないようです。
しかし、生まれ持った勤勉さが、あなたの武器。
規律を守り、自分に厳しくあることで、必ずや強いジェダイとなれることでしょう。
ただひとつ欠点は、すこし説教くさい点です。
そのためアナキンにも煙たがれていましたが、若者は言葉だけでは説得できない、ということを覚えておきましょう。

あなたにぴったりのジェダイアイテム:ライトセーバー

ダークフォース度  49%

青臭い度  65%

説教度  100%

パワーフォース度  2%


 このGoisuNetでは、以前にオタク度や腹黒度で遊んでいました。ちなみに私のオタク度は97%でした。それにプラスで説教度100%ときたら、最強です。だから異性とのお付き合いに恵まれなかったのね。別にいいけど。

  ===============

「愛国戦隊大日本」などの自主制作ものを見るチャンスをいただいたので、ちょっと基礎知識の補強が必要かな、と思い、戦隊シリーズのビデオを借りていました。
 平日午後の放送だった期間はまったく空白で、放送が日曜朝に移ってから見られるときに見ていた程度なので、戦隊ものの約束事に疎いです。
 中でも「ジェットマン」は初めてだったのですが、これは他の戦隊ものとも少し違って、戦隊内で恋の鞘当があったり、キャラクターの設定がもろに「ガッチャマン」ふう。それがあの合体ロボと一緒に出てくると気恥ずかしくてゾワゾワします。なんだかこれだけ対象年齢が少し違う感じです。

ゼブラーマン (2003/日本)

2005年08月04日 | 映画感想さ行
ZEBRAMAN
監督: 三池崇史
脚本: 宮藤官九郎
出演: 哀川翔   市川新市=ゼブラーマン
    鈴木京香   浅野可奈
    渡部篤郎   及川(防衛庁特殊機密調査部指揮官)
   大杉漣   目黒国治(八千代小学校教頭)
   岩松了   神田(防衛庁特殊機密調査部長)
    柄本明   カニ男(援助交際の男)

  家庭でも職場でも疎んじられている小学校教師が、子ども時代の憧れ(でも不人気で打ち切りになった)のヒーロー、ゼブラーマンになり、地球侵略を狙う宇宙人と戦う。

 哀川翔という役者さんが苦手なので、今まで見なかったのですが、この前の宴会で2名ほどの友人にお薦めされたのでDVD借りてきました。
 前情報の思い込みで、もっとドメスティックな悪と闘うのかと思っていましたが、予想より大きい話でした。期待よりは楽しめたけれど、やっぱりほかの人にお薦めするまでには至らない、というか、私は宮藤官九郎とは相性が悪いのかも。
 どちらかというと私が好きなタイプのギャグも、良く出来た絵も詰め込まれていて、その部分、部分では面白い。特に最後の20分ほどの盛り上げには見ているほうでも力入った!でもラストの決めでど~んと響いてこない。
 ゼブラペガサスなんか好きなんですが。この映画自体のイメージが散漫なままで、まとまってこないのはなぜだろう?

 役者さんたちは楽しそうなのに。

お菓子放浪記/西村滋

2005年08月03日 | 
講談社BOOK倶楽部 お菓子放浪記

 前に中学校の読書感想文課題図書にもなったので、たいていの図書館においてある本ですが、昨日たまたま本屋で平積みになっていた文庫を見つけたので買ってきました。

 戦争へと向かっていく日本の社会の中でたった一人で生きる子どもが、甘いもの-お菓子-への思いを支えに、過酷な現実の中を生きぬく物語。
 講談社のサイトでは「酷くて哀しい物語なのに、何故こんなにユーモラスなのだろう」と紹介文にありますが、ユーモラスよりも哀しい話です。「巧い」小説という感触はありません。読んでいて結構ごつごつあたる部分が多くて、自伝的なところもも多いらしい、書く側の気迫とか、思いの強さに身体のどこかをぎゅっとつかまれるような気がする本です。

 菓子パン、金平糖、お汁粉…時局が時局だけに、甘いものは貴重品で、主人公シゲルが出会うお菓子はほんのわずか。エクレアなどはとうとう実物は一回も登場しない幻の憧れのお菓子。また、代用食のお菓子もどき。そして、それぞれに切なかったり辛かったりの思いが痛烈にまとわりつきます。それはまた、それにまつわる人間との関係の反映です。
 戦中戦後の苛烈な時期だけに、人間性がもろに露呈されるのですが、一番の悪役「ホワイトサタン」をはじめとして、皆自分を肯定する理屈を持っています。でも、その中でシゲルはごまかしのない「本物」であろうともがきます。「本物」の優しさで接してくれた人にこたえるために。
 著者あとがきの中で、これだけの願望の持てる生活がうらやましい、と感想を書いてきた人がいるとありましたが、私はぞっとします。この有様から今の状態まで来られて本当に良かった、と痛切に思います。

 老人も女もこどももふくめて、上野駅をふくれあがらせている浮浪者のむれ。
 それはなんと言ったらいいのか……ある「豊穣」の景色でした、戦争が栽培した悲惨の、たわわな実り……。見事な豊作でした。
 
 中略

 その(侵略戦争)ために殺されていった多くの人びと。私だけのつながりでいうなら、遠山さん、原爆でやられた富永先生、首をくくった歌章もそうです。仙吉や秋彦だって、結局軍国主義に殺されたのだといえるでしょう。
 それなら、生き残った人々はどうなのだろう。
 生き残った人びとは、生き残ったことを罰せられてでもいるように、恥多いくらしにまみれているのです。

 (本書374~375ページ)

 この本を買ったのは、「亡国のイージス」を見て、BSで「拝啓天皇陛下様」を見て、まあ、いろいろ考えるところがあって手が伸びたのでしょうが、自分の理屈が借り物でないかどうか、耳に快いものだけ選択していないか、考えるためにも良い本だと思います。

お買い物!ショスタコ・ジャズ組曲!

2005年08月02日 | エンタテインメント
 またまたお金使ってしまった。
 本日はレンタルショップのサービスデーだったが、出遅れであまりめぼしいのは残っていなかった。「死霊の盆踊り」DVDで出ていたので、これはサービスデーに借りようと思ったら、同じことを考える人がいたよう。
 3本だけ借りて、その帰りにいつものように本屋とCDショップに寄った。
本屋で「ダーリンの頭ん中」と「お菓子放浪記」文庫版を買い、CD屋に入って見つけたのがオーディオDVD「ショスタコーヴィチジャズ組曲1番・2番他」2,289円。
 家に帰ってアマゾンで買おうとか思ったものの、やっぱりその場で買ってしまった。
 キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」で使われたワルツはじめ、楽しく軽やかなショスタコの曲のてんこ盛り。名前はジャズ組曲だけど、これはさほどジャズっぽさは感じないが、ソヴィエト時代のあの国でこれを産み出した天才を思う。もちろん私も、交響曲の荘厳からショスタコ入門した一人。

「わかさいも」届きました

2005年08月02日 | 日記・雑記


銀行へ代金の振込みに行くのが遅くなったのでやっと届きました。
サツマイモのとれない北海道で、焼き芋のおいしさをほかのもので追求して作られたお菓子だそうで、面白そうでたまらずネットで注文しちゃったのです。

あけるとおしょうゆの香りがします。

でも、これで焼き芋を主張するのは少し無理があるような気も…
普通に豆餡のおいしいお饅頭ではないですか。
静岡の川根茶と共にいただきました。

パッション (2004/アメリカ、イタリア)

2005年08月01日 | 映画感想は行
THE PASSION OF THE CHRIST
監督: メル・ギブソン
出演: ジム・カヴィーゼル    イエス・キリスト
   マヤ・モルゲンステルン    イエスの母マリア
   モニカ・ベルッチ    マグダラのマリア

 イエス・キリストの最後の12時間と復活を描く。

 もうこれは、メル・ギブソンがキリスト教徒としての信念によって作ったのでしょうから、何も申しません。
 でも、血みどろの2時間でした。特に釘は正視に耐えないものでした。
 私はキリスト教徒ではないですが、聖書は読んでいるし、西森マリーさんの聖書に準拠した言い回しなどかなり読んでいるので、ありがたいことに、エピソードが全部理解できたので誰が誰だか迷うことはありません。でもあれだけリアルに描いているのに、サタンが出てくると、妙に合わないように感じるのも、私がキリスト教徒でないからだろうと思います。

 製作者の意図とは違うかもしれないけれど、非キリスト教徒としての私は
 ・罪無き者の血で何を贖うのか。(イエスだけではなく)
 ・誰が見ても理不尽な苦しみを加えられているものに対し、笑いながら苦しめる事の出来るもの、涙するもの、関係ないと無視できるもの、それ全て人間。
 ・ポンテオ・ピラトが手を洗ったところで彼が無実のものを見捨てたことに変わりは無く、また、昂奮して騒いだ群衆もイエスの言うように「自分が何をしているかわかっていない」のであって、自分たちにその血の責任があるとは思っていない。それは実に「しばしば見る光景」なのだ。
 ・今でも誰に何が出来るわけも無い子どもたちが犠牲になる現実がある。そしてそれを知ると怖いのであえて知ろうとしない平穏な地の人々がいるのもまた現実。

…のような、「罪なき者が苦しむ世界」を有らしめている今を考えさせられた。

 この映画には、絶対に正しいイエス・キリストが存在する。「絶対」に対しては私は懐疑的な見方しか出来ないので、苦しみの中でイエス・キリストがその生をあんな形で全うしたことに対して、またこれを作った情熱に対して感動は感じるが、やはりそれほど宗教的な衝撃を受けるまではいかない。