虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

シングルス (1992/アメリカ)

2005年08月16日 | 映画感想さ行
SINGLES
監督: キャメロン・クロウ
出演: キャンベル・スコット
    キラ・セジウィック
    ブリジット・フォンダ 
    マット・ディロン 

 手痛い失恋を繰り返して、恋愛に臆病になっているリンダ。その彼女に恋をした生真面目な青年スティーヴと彼の住む独身者用アパートの若者たちを描く、群像コメディ。

 ちょっとお休みしたい気分に最適の、ぬるいギャグの連続で淡々と描かれる「恋をしたい若者たち」の生態。ほんとに生態、という感じがする。みんな、やりたいことはあるのだけれど、それをドカドカ突き進むふうでもなく、素敵な出会いとか約束の人を期待を捨てられずに待ってる。
 リンダとスティーヴは見るからにお似合いなんだけれど、不運なめぐりあわせで一度は別れてしまう。
 遊び人を気取る、売れないミュージシャンに夢中のジャネットは彼のために豊胸手術までしようとする。
 それやこれや、本当にぬるいギャグの連続にくすくす笑いながら見ていて、いつの間にか納まるところへ納まった彼らにほっとする。エンディングで伸びをして、「さあ、寝るか」で気持ちよく寝られそう。
 いや、3人の女性たちもいかにも適役だし、可愛いし、ミュージシャン役のマット・ディロン最高です。ナサケナサが板につきまくってます。
 それにさすがキャメロン・クロウ監督と言うべきでしょうか。あまり詳しくないジャンルですが、音楽最高にピタリです。