虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

CASSHERN (2004/日本)

2005年08月19日 | 映画感想か行
監督: 紀里谷和明
出演: 伊勢谷友介   東鉄也/キャシャーン
    麻生久美子   上月ルナ
    寺尾聰    東博士
    樋口可南子    東ミドリ
    及川光博    内藤薫
    唐沢寿明    ブライ

 二つの大国に別れ、戦いに荒廃した世界で東博士の研究の鬼っ子のようにして生まれた新造人間。彼らを人間として認めない人類に、新造人間たちはその驚くべき身体能力と機械兵器で人類抹殺を宣言し、襲いかかる。

 やたら色飽和度の高い独特の色彩感の画面が続く、絵としてはとても興味深い映画でしたが、休み無しの愁嘆場とゲームみたいな戦闘シーンのとり合わせが私には全然あいませんでした。すいません。
 ロボット系や上月博士の家のセットなどは深刻なムードの中でおもちゃのようでどうも妙に思えて仕方なかったし、あの歯車や特殊ビークルのジブリっぽい、アニメっぽい感覚にも実写のアニメ風アクションがピタリとはまるように見えない。このストーリーの中で見るのではなく、「こんなの出来ました」を見ているようで醒めてしまった。
 だから、製作者側の思い入れで押しまくられて「どうだ!」と言われた感じで、「はあ」としか言いようが無い。新造人間のブライのいきなりの演説は、無言の後の声あまりにも朗々として唐突過ぎて目が回りそう。ヒロインのささやきはセリフとして完成されてない感じで、彼女のセリフの厭戦思想が力負けしてるよう。
 私はアニメのキャシャーンを知らない。映画だけ見た人にもきちんと納得させてくれる親切心がもう少し欲しかった。

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(今日は一日中忙しかったのに、ああ、ほっとする映画見たかった…)ので、夜中に書き飛ばしたらやはり何が言いたいかわからないものになっていたので書き直しです。(19日朝)