虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

SAMURAI 7 (2004/日本)

2005年08月14日 | エンタテインメント
監督: 滝沢敏文
声の出演: 寺杣昌紀   カンベエ
      朴路美   カツシロウ
      コング桑田   キクチヨ
      草野徹   シチロージ
      犬飼淳治   ヘイハチ
      稲田徹   ゴロベエ
      三木眞一郎   キュウゾウ
      折笠富美子   キララ
      斎藤千和   コマチ
      西前忠久   リキチ
      子安武人   ウキョウ

 傑作「七人の侍」をのストーリーを踏襲してロボットSFアニメとしてリメイクしたもの。
 DVD一巻目は借りてみたのだけれど、次どうしようかと思ってるうちに時は過ぎ、先週NHKBS深夜の時間帯で集中放送ということで、録画して一気に見ました。26話を2日間でいっぺんに見るのはかなり疲れた。

 SAMURAI7DVD感想

 感想としては↑と同じです。
 最近のアニメとしては面白い。絵もまあまあだし、ストーリーもきっちり完結してる。キャラ設定も無理ない。人物や背景の2次元アニメ的な絵と、野伏せり(身体を機械化した戦闘員…ロボット)のCG的な絵の混在も面白い。
 設定変更も話を広げるためにはこうなるのかな、という理解はできる。ただそれが好きかどうかは別。
 オリジナルはアウトローの力に対して立ち上がった農民と、それの核となる戦いのプロの、本当に生きるためのもので挟雑物を感じない。このアニメ版では、都と生産地、為政者や、身分などが絡んでくるために、ストーリーが同じなのに戦う意味がかなり違ったものになっていると思う。そこのところを別物、と割り切ることが出来れば楽しめますです。
 
 でも私は違和感は払拭できない。あの大傑作、私的映画オールタイムベスト1で、キャラクターもそのままをこよなく愛してます。だから見ながら

「キクチヨのプシューはどうしてもいや」
「キュウゾウかっこいいけど、やっぱり違う。久蔵さんはこんなんじゃない」
「カンベエ、もうちょっと底の知れない感じがなきゃいや」
「カツシロウってば、まるでアムロじゃん」

 ほんと、ガンダムキャラで「七人の侍」やってるような感じに襲われちゃうのだ。
 哀切さの質が違う。

 でも、ここまで頑固に思い入れがない方になら、お薦めかも。