虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002/米)

2005年02月08日 | 映画感想や行
DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD
監督: カーリー・クーリ
出演: サンドラ・ブロック エレン・バースティン ジェームズ・ガーナー アシュレイ・ジャッド マギー・スミス

 ニューヨークに住む若手劇作家シッダは、タイム誌のインタビュー記事で母親との確執を書かれてしまう。その記事が母ヴィヴィの怒りを買い決定的な亀裂が入ってしまう。ヴィヴィの50年来の親友ティーンシー、ニーシー、キャロの3人は、8歳の時に生涯の友であることを誓い合った“ヤァヤァ・シスターズ”。3人はシッダを拉致すると、そのままルイジアナに連れ帰り、彼女の知らない母の姿を伝え、親子の仲を取り持とうとする。

 女性向きのお話だな…と思った。
 美しく、才能があり、世界の中心のような華やかさを持ちながら田舎町に農家の主婦として埋もれた母ヴィヴィ。ニューヨークで劇作家として成功した娘。あふれるほどの野心と才能がありながら、恋人も失い、ままならない自分の人生に怒りを抱いていた女性と、愛しながらも母を誤解していた娘が、母の人生を辿ることによって、そのわだかまりも、自分自身のこだわりからも開放されていく。
 これは、私が主人公の苛立ちにもっと共感できればもっと心に響く映画だったんでしょうけど、今ひとつというところ止まりだった。

 サンドラ・ブロックはいかにも中産階級のインテリらしいムードがあり、映画によってはそれが「臭み」のように感じられる時があるけれど、この映画に関してははまり役。でも老いてもお母さん(エレン・バースティン)のほうが華やかなムードを持ってる。この映画は、アシュレイ・ジャッドもきれいで、行動的ないかにも素敵な女性演じてるんだけど、年取ってからのヤアヤア・シスターズの女優さんの迫力にはどうにも勝てない感じがする。マギー・スミスはじめ、みんな年取ったら「かくありたい」と思わせる魅力に満ち満ちてる。この一人一人しっかりと歩んできた自分の人生を生きられる女性たちなら、支えあいも出来るし、この素晴らしい羨ましい友情も存在するよなあ…と感じさせる。

 出てくる男が、寛容で包容力のある、女の夢みたいな男ばかりで、やっぱりスイートな女性向け物語だなあ…と思っちゃう点なのでした。

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「アラバマ物語」「可愛い配当」「北の零年」

2005年02月08日 | 日記・雑記
 7日の夜、BS2の放送の「アラバマ物語」を見て泣いていたら、家族が
「これ見るの初めて?」と聞く。
「DVD持ってる」
「なのに、また泣いてるの?」
 なんてことを言うんだ!
「アラバマ物語」ですぞ!
 見るたび泣かずにいられようか。
 そうでしょう?

 駅売り380円DVDを買ってきた。
「可愛い配当」(1951年 S・トレーシー「花嫁の父」続編)
「検察官閣下」(1949年 ダニー・ケイ)
「可愛い配当」は、おそらくレンタルがあれば買わなかったかな、というもの。でも380円なので出してしまった。
 ご近所でまたレンタルショップが閉店するが、こういう安いセルDVDも一因だろうか。

 駅に行く途中で近所のご夫婦とお会いしたら、これから映画を夫婦50割引で見に行かれるとのこと。
「北の零年」か「オペラ座の怪人」のどちらか。
「オペラ座の怪人」を選んだことを切に願ってしまう。
ついでに、「下妻物語」お貸ししますので是非見てね、と広報活動もしてきた。

「毒舌日本史」(今東光)以来、古代史方面で古田武彦・豊田有恒など読んでいる。ついでに2チャンネルやら、個人の歴史主張サイトも覗いているが、古代日本史というのはおのおのの妄想が突っ走る場にもなっているのか!と驚くほどの百花繚乱。なかなか面白いけど、頭冷やしながら見ないといけません。

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