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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

図書館のはしご

2012-10-17 12:25:00 | 読書
 秘湯・名湯巡りに飽きがきた訳ではないが、最近の密かな楽しみは...
近隣市町村の図書館巡り!
地味な趣味だと笑われそうだが、実は図書館にはそれぞれの歴史や地域性や主張があってなかなか面白い。
逆に言えば、それら(歴史や地域性や主張)を含めて、独自の個性を訴えてこない図書館はつまらない。
秘湯巡りにはオットーという連れがいるが、図書館巡りは私だけの単独行動。
ひとりでのんびりとアフター図書館(産直とか食事とか温泉とか...)も楽しめる。

 さて現在まで、ミシュラン図書館調査員nihaoがお忍びで行ったところは
盛岡市立図書館、都南図書館、渋民図書館、紫波町立図書館、滝沢村湖山図書館、八幡平市立図書館、雫石町立図書館。


 私がいつも利用している盛岡市立図書館は蔵書数も多く、春は桜、冬は白鳥が飛来する美しい高松の池の傍らにひっそりと佇んでいる。
季節を感じながらの池の周囲の散策が、アフター図書館の醍醐味である。

 この図書館の最大の欠点は階段が多いのにエレベーターがないことだ。
駐車場から図書館カウンターまでの53段は、高齢者や身障者には利用しにくい。
以前どこかの見知らぬオヤジ男性が、階段を一気に駆け上がってきて息切れした模様。
そしてなぜか私の隣に来て、真っ赤な顔をして「ハッ、ハッ、ハッ!」と激しく呼吸を整えた。
私は痴漢に追い込まれたようなヘンな気分に陥って実に困ってしまった。
誰かが心臓発作で倒れる前にエレベーターを設置してほしいものだ。

 ちなみに我が家から二番目に近い距離にある岩手県立図書館は新しくて蔵書数も県内一だが、まだ一度も行ったことがない。
理由は簡単。だって駐車場が有料だもの。

 渋民図書館は石川啄木の出身地なので、啄木関連の図書が充実している。
雄大な岩手山を背にしたロケーションが絵はがきのように美しい。
こちらのアフター図書館は、向かいにあるイ-オンの中のレストランでのランチ。





 293カロリー(だったかな?)のダイエットランチが嬉しい。


 紫波町立図書館は8月末にオープンしたばかり。紫波中央駅前の複合施設オガールプラザの中にある。
施設の中にはアメリカ・シアトル生まれの本格的カフェや産直が入っていて、アフター図書館の環境も大満足。





 図書館はゆったりとした空間に洒落たインテリアや観葉植物などが配置され、とても気持ちがよい。
書籍も建物の中のどこもかしこも新しくぴかぴかだ。
キッズのコーナーも同じフロアにあって、親子連れで来ても親は安心して自分の本選びが出来る。
図書館にとって、大人と子どもの空間を区分しないことは画期的な試みだ。
子どもたちはむしろ、自然にマナーなどを会得していくのではないかと思う。

 二階の休憩所ではかすかな音量でBGMが流れ、本を読みながら飲食が出来る。
ここでは従来の図書館の常識が覆り、音楽と飲食が解禁されている。凄い!

 紫波町には今まで本格的な図書館がなかったという。
町民待望のこの図書館は、随所にいろいろなアイディアが盛り込まれ新しい図書館のあるべき理想の姿を模索している。
こんなに贅沢で居心地の良い思いをした図書館は初めてだ。


 ところがところが...手厳しいミシュラン図書館調査員のnihao、文芸書コーナーあ行作家の本棚で重大なミスを発見。
一瞬迷ったけれど教えてあげた方が親切なのだと思い、意を決して忠告した。

作家コーナーの作家さんの名前が間違っていますよ。『歌野晶子』さんではなく『歌野晶午』さんに直してください


歌野晶午さんは今をときめく人気作家。その上女性ではなく男性なのである。
これは致命的なミスで、ミステリーファンにとっては絶対に見過ごすことはできない。
図書館側にはおそらく感謝されたことと思うのだが...(?)







 

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
図書館めぐり、いいですねー! (ゆっかりん)
2012-10-17 13:12:35
おひさしぶりです!!
温泉もいいけど、図書館めぐりも楽しいですよねー。
我が家の殿方も、その方面には疎いので、私一人の平日に、ゆったりと廻ってきます。ホホホ。楽しいー。


あー、でも↑羨ましいなぁー、紫波町立図書館!!
近くに欲しいです!!

今日もさっそく借りてきましたよー。
東直己さんの「探偵はバーにいる」、もしこれがおもしろかったら、シリーズで借りたいなぁと思っています。

好きな作家が増えたら、楽しいなぁとちょっときたいしてるのですが・・・。
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ゆっかりんさんへ (nihao)
2012-10-17 17:10:09
ゆっかりんさん、お元気でしたか?
>ホホホ。楽しいー。
心配していましたが大丈夫ですね(^_^)

図書館の比較検証...実に楽しいです。
図書館巡りをして気づいたことなのですが、最近はCDやDVDを貸し出す図書館が多くなりましたね。
漫画や文庫本のコーナーがある図書館もあって、時代の変化を感じます。

>東直己さんの「探偵はバーにいる」
これって確か、大泉洋さん主演で映画化された作品ですよね。
なんかハードボイルドのしゃれた香りがしそう。
好きな作家が増えることはホントに嬉しく楽しいことです。
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羨ましい! (ポケッと女房)
2012-10-18 11:21:18
お近くにこんなにたくさん図書館があるのですか? 
私の家から行けるのは2か所ですが1か所はとても小規模なので
読みたい本はリクエストして他図書館から取り寄せてもらいますが
日数がかかるとあまり興味が無くなってしまったということも…

もう20年近く前ですが車で20分くらいの小松短大の図書館を
一般に公開してくださるというので通い詰めたことがあります。
当時はまだ書店にも売られていなかったコンピューターに
関する本がいっぱいあって借りてきては読みふけってました。

今、読書は睡眠導入剤のようです(笑)
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Unknown (又三郎)
2012-10-18 12:45:10
色んなミシュラン調査員が居るんですね(^^)
なんとか巡りというのは、物珍しさだけでなく様々な
発見があり、面白いのですね。建物空間は中身を充実させる
ような後天的に工夫が可能なものは良しとしても、バリアフリー対応に
なってないとかは、いくら蔵書内容やサービスが良くても、それでは障害のある
方には本来の利用目的とは違う理由でリピートされないのでしょうね。
建設に携わる業界人としても、そういう意味では建物の
設計者のデザイン力とは別の次元で、細かい知識や配慮の
力量が問われるところであると思っています
調理をしたことがない設計者が作ったキッチンのスペックは
きっと使い勝手が悪いのだろうと思いますし
開けやすいドアの取っ手の高さとか、ノブの操作性など
ヒューマンスケールや使い勝手などは学んだ知識だけでは
不十分であり、沢山の経験や失敗の積み重ねで、より良い
物造りが可能になるのだと思います
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Unknown (すずめ)
2012-10-18 16:18:25
>今、読書は睡眠導入剤のようです・・・ホントそうなんですよね。
夜は絶対そうなるので、朝ちょっと早めに目覚めた時、寒いけれど起きてしまって読む事にしています。

図書館はいいですね、冬暖かく、夏涼しく、時々入って静かな時間を過ごしてきます。
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ポケッと女房さんへ (nihao)
2012-10-18 17:11:54
歩いて行ける所もありますが、だいたいの所が車で2・30分かかります。
八幡平市だけちょっと遠く、ここは温泉巡りの途中に寄る図書館です。
盛岡市は利用カードが三館(市立、渋民、都南)共通なので大変便利なんですよ。
図書館巡りをやって分かったことですが、例えばミステリー分野でもそれぞれ揃えている本の傾向が違うので、その日の気分によって図書館をチョイスするという上級技が使えます。
確かに人気作家の作品は、リクエストしても手元に届くまで時間がかかりますよね。
だけど...ベストセラー小説は、田舎の図書館の方に行けば行くほどすぐ手に入る(借り手が少ないから)ということも知りました。←これは裏技ね。
それにCDの貸し出しもあるから遠くてもドライブが苦にならないの(^_^)
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又三郎さんへ (nihao)
2012-10-18 17:19:51
又三郎さんの仰る通りです。
図書館巡りをすることによって、実は私も図書館に対する考え方が変わりました。
以前は蔵書が充実していればよいとだけ思っていたのです。
でも実は、図書館によって利用者を迎える姿勢が全く違うことに気がつきました。
要するに感じの良い図書館と悪い図書館、進歩している図書館と進歩していない図書館ががはっきりしている(^_^)
昔の図書館は、狭いスペースにぎっしりと多くの本を並べていましたが
最近の図書館はゆったりとしたスペースがとってあり、座り心地のよさそうな椅子があちこちに置いてあります。
一番驚いたのは書棚の高さが低くなっていたこと。
手を伸ばしたり背伸びをしなくても本が取れるというのは親切ですよね。
>設計者のデザイン力とは別の次元で、細かい知識や配慮の力量が問われる
記事の中の紫波町立図書館などは、まさしくあらゆる方向から考えられていて、そしてこの先も進化していく図書館なのだろうと思いました。
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すずめさんへ (nihao)
2012-10-18 17:24:18
私も電気スタンドはつけっぱなし、老眼鏡をかけたまま眠っていることがしばしばです。
面白い本を読み始めると睡眠導入剤どころか興奮剤になって、眠りのタイミングを逸してしまい朝まで苦労します。
でも私はやっぱりベッドの中で読むのが大好き。
こればっかりはやめられません(^_^)

>冬暖かく、夏涼しく
私もそう思っていましたが、最近はどうもちょっと違うみたい。
公共施設の経費節減はかなり厳しく、今年の夏は図書館が暑くて暑くてたまりませんでした。
図書館ぐらい涼しくしてほしいと本気で怒っていたnihaoです。
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Unknown (うらら)
2012-10-20 15:46:45
結婚してこの地に住んだ時、近くの町内会館前に移動図書館が来ていました。結婚前は本屋さんによく行き、そうすると買いたくなって購入していましたが、結婚すると本代を捻出するのも大変になりましたから、移動図書館が来るのが楽しみでした。
各区に図書館が出来、私も図書館に通うようになりました。市内の図書館だとどこでも貸し出しを受けられるのですが、そんなに遠くまではいけないので行くのは決まった2,3館。
隣市に図書館が出来たのはいつだったか。札幌市民も借りる事が出来ると聞き通うようになりました。
PCで予約が出来るのが嬉しかったです。
札幌市でPC予約ができるようになったのは何年か後で、それからは専ら近くの地区センターの図書室を利用するようになりました。
隣市の図書館は明るくて蔵書も揃っていましたが、同じ本は何冊もないので手元に来るのが遅いのです。
札幌は図書館の数が多いという事もあり、予約人数が多くても結局は回ってくるのが早いようです。
図書館通いをレジャーのように楽しむなんて良いですね。
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うららさんへ (nihao)
2012-10-20 20:37:52
図書館っていつ行ってもワクワクしますね。
本が呼んでいるような、本に吸い寄せられるような...
このワクワク感が通じる仲間がいることは嬉しいことです。

図書館巡りをする時、わたしなりにいくつかの法則にのっとって調査しているんですよ。
って言うと専門的に聞こえますが、単なる独断と偏見です。
例えば先ず、本文中の歌野晶午さん、深谷忠記さんの著作をどれぐらい置いているかを確認します。
なぜこの二人かと言うと...理由を説明するのは難しいのですが、なんとなく私の物差しになる作家です。
この二人の作品がたくさんある図書館は良い図書館(^_^)

次に人気抜群の湊かなえさんと東野圭吾さんの著作が、どれくらい書棚に残っているかを調べます。
図書館によっては、この二名の作家の作品は1冊も残っていないところがあります。
たくさん残っている図書館はねらい目ね♪新刊書が手に入りやすい図書館です。

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