niceshotpeteの山旅

新潟県内外の山々を旅した記録です。山座同定に力入れてます。掲載した写真の何枚かはピクスタで販売してます。

7月15日 久恋の平ヶ岳・鷹ノ巣コース 新潟100名山69座目 その2

2018年07月22日 | 平ヶ岳
1049
三人とも、やはり越後三山への思い入れが強いのか、のんびりと玉子石の前で過ごしてしまった。まだ山頂踏んでない。
先を急ぎましょ。




すると、前方から木道を団体さんが下ってくる。ありゃ~すれ違いが大変そう。と、思ったら、分岐で左に曲がってくれた。

1053 プリンスルート?コース?ロード?を下る前の団体さんだった。


1059


1113 花清水 バシャバシャ流れてる。雪解け水だけど、どうなんだろ?秋には枯れるんだろか?


1121 今年はコバイケイソウの当たり年だとか。これだけのコバイケイソウを見たのは浅草岳以来。




1123ワタスゲ揺れる木道が続く。


1124 池ノ岳と山頂の分岐


アオシラビソと呼んでもいいのかな?


1139 最後の登り もう気合だけで登る。


1144 山頂着

写真撮ってもらってんだから、もっと笑ったら?疲れからか三人とも口が真一文字。カメラマンが困るだろ。
越の里さんのサングラスが渋い! ロックンロール!
勝手に顔出ししたらまずいかなと、はるりんさんにもサングラス掛けてもらいました。

では遅い昼食を、と思ったが、下界では普通の時間。朝食食べたのが3時ごろだから9時間ぶりの食事。
といっても、きょうの昼食は、軽量化のためバーナー、ガスカートリッジ、コッヘル類も置いてきて、トップバリューのライトミールブロックのみ。大人の清涼飲料は忘れてないけど。グレートトラバース風に柿ピーのみってのも考えたが。
憐れんだはるりんさんが、「🍙食べる?」お気遣い痛み入ります。

さて人心地ついたところで写真タイム。
山頂からの山岳展望を時計回りで。




















1220 靴脱いで寝転がってのんびりできる山頂。そのまま夕刻まで寝てしまったら大変だよ。


1230
先は長い。我々は下ります。




1235 池ノ岳に向かう。

写真見ててふと思った。池ノ岳の東斜面は切れ落ちて岩が露出している。あの一つ一つが、例のコアストーンなんだろか?



1253 午前より風が出てきてさざ波が立つ姫ノ池 見納めです。果たして、またここに来る日があるのかと思うとホントに名残惜しい。

茨城県(だったと思う)から来たというペンタ繋がりの青年も、同じ思いを共有していた。そして、誰かにその思いを伝えたいんだよね。

1300 燧ヶ岳


至仏山と笠ヶ岳


男体山と根名草山をしっかり分離できる写真があった。


ホシガラスが見送ってくれた。


長い下り。背中からジリジリ焼かれるよう。


登って来た尾根の北側の、これも気持ちよさげな尾根。奥只見湖(銀山湖)が見える。入り黒沢山がカッコイイ。

この尾根の右の谷間は恋ノ岐川、左の谷間は二岐沢となり中ノ岐川と合わさって、それぞれ奥只見湖へと流れ下る。

それでも途中までは快調に歩いているつもりだった。

1334 なんだろう、この木は。
恐竜?物の怪?魑魅魍魎?いや、平ヶ岳の守り神か?


1350 白沢清水で、サルノコシカケかなぁ?とキノコをツンツン(はるりんさん、拝借しました)

先頭を歩いていると、お二人の姿が見えなくなって、樹林の中に一人。急にクマが怖くなり、宇多田を鳴らす。
とても南アルプス気分でルンルン歩くってわけにはいかない。
高度が下がるにつれ気温はあがるのだ。

1436 燧ヶ岳の向こうにも入道雲が湧き上がってくる。


1439 台倉山


1448 まだこんな登りが~。 


この先でGPS電池切れ。私の体力もエンプティ~が近づく。

1530 下台倉山


1624 休んで立ち上がると立ち眩みがする。休む回数が多くなり、その度に二人を待たせるようになる。大ブレーキ。


もう写真など撮ってる元気なし。

途中で熱中症で倒れている男性と、彼を介抱する方々が。
ここも圏外じゃなかったか?降りて連絡しましょうか?などと己の体力も考えず聞くと、すでにヘリコを要請したと。
では降りますと言って進み、しばらくするとヘリコがやって来た!
せめてものご協力のつもりで男性のいる方向を指さしたりしてると(一本道なのに)、ヘリコの隊員が拡声器で何か叫んでる。
プロペラの音などで聞こえないので、なおもしばらくそんな事してると男性の居場所がわかったのか、ヘリコは先に進んでいった。
待っていてくれた越の里さんによると、「風圧で飛ばされる危険があるから必要のない奴はどいてくれ」という内容の事を叫んでたんだそうだ。
お邪魔虫だったのかぁ、とへこむ。

次第に沢音が近づいてくる。
ヘロヘロになって下台倉沢にかかる橋に着いた。
冷たい水を帽子ですくっては被る、を繰り返す。これが効く~。

1743 登山口が見えた

登山口には、介抱していた方々を待つパトカーが1台。

1745 登山口着
疲れた、疲れた。でも達成感は尋常ではない。遂に憧れのコースを歩ききった。
同行してくださったお二人のお陰です。ありがとうございました。

挨拶もそこそこに帰り支度。なんせ、これから樹海ラインとシルバーラインが待っている。
走り始めるが、やはり疲れのせいで、すぐに路肩の駐車スペースに停め、休憩。はるりんさんの車が追い越してくのを見送り、ちょっと目をつむったら、寝てた。行かなきゃ。しかし、長い樹海ライン。「白銀の湯」に着いた時には受付時間が終了していてドロドロのまま新潟市に帰る羽目になってしまった。

日本百名山   20座目
新潟100名山  69座目
越後百山    52座目








コメント (9)
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7月15日 久恋の平ヶ岳・鷹ノ巣コース 新潟100名山69座目 その1

2018年07月18日 | 平ヶ岳
はるりんさんとお約束しながら、毎回お流れになってきた平ヶ岳・鷹ノ巣コース。
脊柱管狭窄症とか、いつもドタキャンしてきたのは私。
はるりんさんと、3年越し?とか言ってたのに、ブログを見返してみたら、最初にお約束したのはなんと2016年の7月17日。間違い。まだ2年でした。快晴予想のこの連休。満を持して、さらに健脚の「あの山この山越の里」さんもご招待して、アラカン3人組で挑んできた。

14日、仕事が終わるとすぐに高速に乗る。
小出インターで降りて、まずは腹ごしらえ。インター近くのラーメンあづまやさんでチャーシューメン。旨いよ。
コンビニで長い夜の燃料を仕入れて、奥只見シルバーラインへ。トンネル内は霧が立ち込めおっかない。
銀山平でトンネルを抜け、クネクネの樹海ラインへ。途中、神蜂という展望場所がある。

1858


振り返ると、薄く霞がたなびき夕焼けに染まる荒沢岳の鋭鋒群。


越後駒ヶ岳


銀山湖


20時過ぎ、鷹ノ巣登山口前の駐車場 着。
8割がた満杯。運よくトイレの近くに駐車できた。日付が変わるころ満杯と聞いていたが、こんなに早い時間から埋まっているとは思わなかった。
深田百名山恐るべし。
空には満天の星。こんなに多くの星を見るのは久しぶり。これだけでも来てよかった。
外で酒盛りしていたグループも撤収。燃料給油した私もぐっすり寝込んだ。
目覚めるとすでに2時過ぎ。トイレの灯りが度々つくようになる。3時前に腹ごしらえ。
暫くすると車の後ろに人影。越の里さんでした。また、固い握手。
その後、はるりんさんも到着。
二人とも、深夜にあの樹海ラインを走ってくるとは大したもんだ。
一番グズグズ準備してたのは私。その間にも多くの方が、ヘッデンつけて続々出発していく。

4時11分。GPSスタート。長い1日の始まり。



ちなみに、15日の歩数は40136歩。初の4万歩越え。

暫く樹海の中を進む。まだ薄暗く、フラッシュ炊いても上手く撮れない。

0435 やがて、下台倉山~台倉山の稜線が望まれるようになる。


0439 振り返ると燧ケ岳。


0445 東の空が染まり


0447 稜線が朝日に染まると


0448 ご来光


0522 渋滞はしないが、数珠繋ぎの登山者。


0546 ロープも多い急登の連続。ここ、下台倉山までの急登でペースを上げ過ぎないのがロングコースを制するコツだとか。 


0613 あの木まで登れば・・・


0620 下台倉山 着。コースタイムよりも速いペースで辿り着く。(ただ全コースの長さをまだわかっていなかった。) 


0718 漸く平ヶ岳が望めるようになる。なだらかな、なんと素敵なお姿。


0719 下台倉山までは多くの登山者が視界の中にいたが、若者たちにどんどん離され、この辺りからぐっと少なくなる。


0725 台倉山 三角点しかなく、ここなの?という感じ。アラカン三人オヤジの影。


0742 台倉清水

期待できる水場だったが、きょうは3リットル以上持ってきていてまだ十分残っているし、頂上付近の水場がもっと期待できるとわかっていたでスルー。



0824 白沢清水 多くの方はこの水場を敬遠するようだが、一見溜水のように見えても、時折ポコポコと泡が上がり、湧き水であることがわかる。

ちょっと勇気がいるが飲める。まだまだ水はたっぷりあるので一口飲んだだけだが。

0841 尚しばらく、樹林の中の木道を歩き、


0859 ようやく視界が開けると、魅惑的な山肌が。天上の楽園の始まり、始まり。 


0902 


0908 越し方を振り返る。


0918 見上げる最後の急登


0925


燧ケ岳と


至仏山


タテヤマリンドウも多くなる。


0931 まだまだ見上げる平ヶ岳山頂 




こんな岩場こそ、ここには似つかわしい。


0935 赤芝沢と鷲倉沢が合わさる、急峻な谷間


0939 近くで、カァ~カァ~ではなく、キャ~キャ~に近い鳥の鳴き声。
カラスかなぁ?と独り言を言うと、ちょうど通りかかった可愛いオネーサンが「ホシガラスですよ(ニコッ)」と教えてくれて、オジサンはそんなのも嬉しい
すると、それでは!と思ったかどうか知らないが、近くの枝に止まってくれた。






0941 荒沢岳




オオシラビソの青い実

オオシラビソかシラビソか迷ったが、葉が枝を覆うようについてるのがオオシラビソ、枝がよく見えるのがシラビソ。
木の天辺に十字架がついてるのがオオシラビソなんだって。

コバイケイソウ


0952 池ノ岳への急登が終わる。


いよいよ。

0953 夢にまで見た(ウソ)憧れの風景
平ヶ岳山頂を背景にした姫ノ池。これを見るために登って来たといっても過言ではない。皆さんもきっとそうでしょ?






姫ノ池越しに苗場山


大観にばかり見入っていると、越の里さんが「モウセンゴケにトンボが捕まってる」という。
流石に観察が細かい。




池の岳まで5時間42分。過去のどの5時間超の登りより楽に感じたのは日の出前の出発と、荷を軽くした事と、なにより気の置けないお二人のお陰。

0959

ここを直進すると山頂。右に行くと玉子石。
登る前は、果たして玉子石に寄るだけの体力が残っているか心配だったが、ハイテンションになっていたので疲れも忘れ当たり前にように玉子石に向かう。それに、そちらに行かねば、越後の名峰達に逢えないのだから。

1000






1005 玉子石と水場の分岐で小休止。

GPSの電池の持ちは10時間。絶対に足りないのはわかっていたので、充電器を持ってきた。ここで充電器と接続しようと充電器を取り出し、接続ケーブルを探すが・・・ない。・・・いつもの事で。

1011 玉子石に向かう。GPS再起動





1015 登りが一息つくとシャクナゲ


1016 そして池塘が


池塘越しに荒沢岳


1023 さらに進むと、いよいよ越後山脈が横一列で望めるようになってくる。



越後三山


正面に巻機山






1028




越後三山とワタスゲ


1034 玉子石を見下ろす地点で休憩


1035



裏越後三山縦走路


転げ落ちそうな玉子石を必死に支える越の里さん


1042



この写真の藤原山とにせ藤原山。
にせ藤原山とは、おかしな名前だなぁと思っていた。
平ヶ岳から釼ヶ倉山~にせ藤原山~藤原山~大水上山と辿るエキスパートルートがある。
藤島玄は、駒ヶ岳~中の岳~兎岳~大水上山~藤原山~にせ藤原山~釼ヶ倉山~平ヶ岳~景鶴山~尾瀬ヶ原と辿ったそうだ。
写真をそのまま見ると、にせ藤原山より藤原山のほうが高く見える。
が、藤原山の1709mに対し、にせ藤原山は1750.4m。40m以上も高いのだ。
視点の位置が2060mくらいあるので、どちらも見下ろす形になりこの錯覚が起きる。
そう思ってもう一度写真を見ると、なるほどにせ藤原山のほうが高い事が理解できる。
こうした事が、にせ藤原なんて失敬な名前を付けられた理由のひとつなんだろう。
藤原山から辿ってきた登山者が、次にもっと高いピークがあって、あれ?こっちが藤原山か?と迷う。なんてことがあったんだろうな。

素晴らしい快晴の空の下、玉子石と越後の山々の展望を満喫。
ここまでをその1としてアップ
後半は山頂と、福島・群馬側の展望を。

























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