戸隠神社奥社に2年参り、そして元日、晴天の北信五岳・飯縄山に登ってきました。
17時半近くに戸隠着。
築山さんは、まだやってるだろうか?そばがなくなると閉店とのこと。
秋の黒姫山行のおり、スタミナにんにく鳥そばを食べた築山さんへ。
終わってると、年越しそばロスになってしまうが。
大丈夫だった。ご主人は秋に来たことを覚えてくれていて、「また、山ですか」と。
神告げ温泉に浸かり、紅白が始まった頃に奥社駐車場着。
私は新潟市内の神社のイメージで、この早い時間でも、数人の参拝者がいて、参道には灯りが点いているものと思って来た。
星灯りと、数台の車の灯りしかない闇の中だった。
確かに蕎麦屋のご主人も10時くらいから神事が始まると言っていた。そのうち灯りが点くだろう。
1939 戸隠連山にかかる天の川
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/b5/19a0caaaf5b9b6e21a9dd5cb201f354f.jpg)
満天の星空。
こうして何枚か写真を撮り、たいして興味はないが大晦日だから、という理由で紅白にラジオを合わせ、アルコール燃料を給油しているうちにウトウトした。
9時ごろ目覚める。なんだか雰囲気が一変している。車に雪が積もっていた。
まだ、灯りは点かない。数台いた車も退散したようだ。
やはり戸隠奥社はそんじょそこらの神社と違うんだ。
9時半過ぎた頃?ようやく4台ほどの車が着き、何人かの方々がヘッドランプをつけて参道に向かった。ようやく準備が始まるようだ。
そうこうしていうるちに1台、2台と車が集まり始め、皆ヘッデン装着し、何人かはトレッキングポールを持って雪の中の参拝に行くのだった。
これが戸隠神社奥社かぁ。びっくりぽんや。
雪はやまない。カメラが濡れるのも嫌だったので、しばらく車で待機していたが、日付が変わる前に奥社につかないと。
奥社に着く。
参拝してすぐ、神主さんが石段を登ってきた。
拝殿内は、4本の蝋燭の灯りのみ。
ぼんやりした灯りの中で、4人の神主さんのご祈祷が始まる。
厳かな雰囲気に、自然と頭が垂れる。
撮影したかったが、撮影ご遠慮くださいの張り紙。残念。
社務所のほんの一部に電気が点いているだけで、あとは全て蝋燭のみ。
下りですれ違う方々が、おめでとうございます、と。年が明けたんだ。
車椅子を押して登ってくる外人さん?も。奥社までは難しいかな。
奥社参道に灯る蝋燭
車中泊。未明に除雪車の音で目覚める。
中社に参拝し、お札、破魔矢などを求め、飯縄高原へ。
落葉松越しに初日の出
0844 一ノ鳥居登山口発
0939 駒つなぎの場
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/72/4ac3191592ec3548cc4feb605bf726d4.jpg)
ここからいわゆるトラバース道。右へ直角にしばらく水平の道を行く。
やがて九十九折れの急登。
ここは谷間である。雪が多いと雪崩れるのかな?
0954 富士見の水場
きょうの、もう一つの目的。
初めて買ったピッケルの試用。
ピッケルなんて大袈裟、と他の登山者に笑われるかなと思いながら、屁理屈の言い訳まで考えて持ってきた。
長さは65cm。手に持って気をつけすると、くるぶしまで届かない。
買う時に、5cmの長さで大いに悩むが、最近は短めが流行り、なんてセリフに惑わされ、この長さに。
傾斜の緩い登山道では、短い!
急登になると漸く支えとしての役目を果たしてくれるが、あと5cm長くても困らなさそうだ。
が、感激したのは、立ち止まり、ピッケルを少し前に突き体重を預けて休む時の、そのブレードの面積とカーブの具合が手のひらにまったく違和感なくフィットするのだ。
ポールもIグリップより、Tグリップのほうが好き。
長さがあれば夏場でもいいかも。昔の登山家は、一年中ピッケル持っていたんじゃないのかな?どうなんだろ。
1027 西登山道との分岐
1036
1041 南峰の飯縄神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4a/237114e81722fe739792339156ab6622.jpg)
あと10分と書かれている。
1053 飯縄山山頂着
飯縄山山頂は、多くの方が登っていた。
槍穂連峰
拡大反転
下山しようと思っていた頃、ソロの女性が到着。
しばらく話をしていると東方向の雲の切れ間から、丸っこい、妙にてっぺんが白い山頂が。
あれは浅間ですね?と聞くと、そうです浅間ですと即答。飯縄山を良く知っている方のようだ。
浅間山、その左に四阿山
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/90/e13f88152650a875e204501b251fd132.jpg)
今年は雪が少なくてつまらないとおっしゃる。
普通、積雪期は駒つなぎの場から直登する。トラバース道は雪崩が起きるから、と。やっぱりそうなんだ。
直登の場合はピッケルがあれば、と思うこともある、と。
1200 下山開始
南峰との鞍部から飯縄山を振り返る
戸隠連山の奥に小蓮華山、そして山頂では見えなかった白馬岳が。
トラバース道も含め、登りだしたら登りだけ、下りだしたら下りだけ。コニーデ型火山を実感できる山行。
標高の割には時間掛からないし、体力的にも負担は少ない。
1244
1315 登山口着
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/05/b752c80e8385dd24d8ab54e3b5a84eb3.jpg)
標高差800mくらいを1時間15分で下れる。
朝、駆け下りてきたトレランな方は38分程度で降りてきたと。
汗を流しにもう一度神告げ温泉に行こうと、戸隠へ引き返す。
すると、前方に雪を纏った障壁がそびえている。思わず声が出る。
そうだ、鏡池。この姿を映した鏡池を撮影しなければ。確か、中社の向こうに鏡池と書かれた案内板があったな。
車を止めると、ここから2km。冬期間通行止めの表示。
往復1時間弱?迷うが、行かなかったら絶対後悔すると思い、前進。
ようやくたどり着いた。が、鏡池なのに鏡になってなかった・・・。真冬の山中の池である。
この姿をなぜ想像できなかったのだろう。
神々しい戸隠連山の姿は充分に美しい。美しいんだけど・・・。
復路を歩きながら、替え歌を思いついた。
「あんまり 意味がない。鏡にならない 鏡池」(唄ジョン・レノソ)分かる奴だけ分かればいい。(この捨て台詞も、分かる奴だけ分かればいい。)
日本二百名山 12座目