この連休は、はるりんさんと北アルプスへと計画していたが、天気予報は悪化の一途を辿り延期となった。
新潟は最悪で土日月3日間とも雨マークが付いている。
せめて、どこかで買ったばかりのテントを張りたい。隣県の天気をチェックし続けると、北関東の17日は晴れマークが付いている。
前回、途中で引き返した浅間隠山なら行けるかもしれない。近くのキャンプ場を検索すると「わらび平森林公園キャンプ場」というところがある。
浅間が見えてこその浅間隠山、であるから、ちょっと躊躇いはあるが、最悪テント泊できれば良しとしよう。
16日朝のNHKの天気予報で前橋の風景が映し出されると、見事な晴れ。よっしゃ~!ということで出発。
月夜野で高速降り、ロマンチック街道へ。ロックハート城を横目で見送り、榛名山を回り込むように中之条から倉渕。この辺りはもう勝手知ったる道程。
二度上峠へのクネクネ道が始まる前に右折しわらび平キャンプ場へ至る。
どんな所かほとんど知識がないが、ネットのクチコミはまずまず。あまりクチコミ信じちゃいけないらしいが、取り合えずそこには目をつぶり・・・
1450 キャンプ場 着
管理棟で会計済ませる。2000円くらいかな?と思っていたら3560円。結構高いもんなんだな。
まずはテントを張る。
この中国メーカーのテントの性能はどんなものか山に持ってく前に試してみたかった。家の中で予行演習して、一度、五頭山のいこいの森で張ってみて、これが2回目。設営は簡単であっという間に終わり。キャンプ場内を散策。
釣り堀もある。彼はすでに2匹釣ったそうだ。
やぎなんかもいて、子連れキャンプにぴったり。
キャンプ場入口にあるスカイデッキ。
今は雲の中の展望。明日の朝のお楽しみ。ほんとに晴れるん?
さて、ねぐらに戻って夕御飯としよう。メニューはいつもの山登りと変わらんが。
1時間ごとに目覚める。長い夜。隣のテントの鼾がうるさい。いや、俺もかいてるかも。寝袋ではなかなか横向きで寝られない。
雨が降り出したのは何時ごろだっただろう。これは想定してなかったが、テントの性能試しに来てるんだから良しとしよう。
朝には上がっているはずだという根拠のない確信。
4時過ぎ。雨は上がっているようだ。テントはちゃんと雨を防いでくれた。(おいおい、そのレベルで安心してちゃいかんだろ)
小用で外に出るとオリオンが輝いてる。
一度テントに戻り、カメラを持ってスカイデッキへ。
0445
榛名山のシルエットがきょうの快晴を約束してくれている(と、この時点では思ってた。)
こうしちゃおれん。朝食を食べ出発しよう。テントを撤収してからキャンプ場を後にしようと思っていたが、チェックアウトは12時。
それまでには戻って来られるだろう。まだ雨に濡れてるし、テントは張ったままにしとこう。
0600 もう一度榛名山を撮影してから二度上峠に向け出発。ちょっと雲が増えてきたか。
二度上峠に向け連続するカーブは60いくつ。カーブごとに番号が振られていて峠で0になる。
二度上とは変わった名前だが、昔ここに草軽鉄道の駅があってスウィッチバックで2度登ったから二度上とか?
0635 峠着。カメラを持って展望場所へ。
う~ん残念。浅間山は雲の中。浅間隠山頂に着くころ、雲は取れてくれるんだろか?外したかも?
峠には無人の車が1台。鼻曲山登山口の道標の前に停まっていた。鼻曲山へ行ったのかな?
榛名山は良く見えてる。きょうの山岳展望の主役は榛名山だったか?
登山口手前の駐車場に戻るとまだ他の登山者はいなかったが、簡易トイレの清掃をしている方のトラックが。
車から下りると「トイレ使うならどーぞ」と、掃除を中断して言ってくださるが、「いえいえ後で大丈夫ですから」と。
お陰で掃除したての綺麗なトイレを一番乗りで使わせていただいた。有難い。
が、そんなことをしてる間に雲が広がり、小雨もぱらついてきた。晴れると思うんですが、という彼の言葉に勇気づけられる。
その間に到着した登山者の後を追うように(ひとりじゃクマ怖い。軽井沢にクマが出没している話は近年よくニュースになってるし)
0722 駐車場を出発
途中でこの男性の話を聞くと、3年前に百名山登り終え、今は二百名山目指してるとか。
歩きながら大声で叫んで、クマに存在を知らせていた。なんとも心強い。奥さんは、私の手前バツが悪そう。
0723 登山口
キバナアキギリ
0728 第1地点
0732 綺麗なカラマツ林の中をジグザグに登る。
0735 第2地点
0740 第3地点
0827 周囲は霧に覆われ真っ白。
0828
0829 山頂近くなるとマツムシソウが多くなる。
0830 山頂 着
全く展望なし
山頂の祠 祀られている神様はどなた?なんだかアイヌの人形みたい。
側面には交通安全とある。どこの交通の安全を祈念するんだ?
0840 浅間山方向 真っ白。
0846 微かに山稜が・・・。
0848
0853 南東方向の雲が取れてくる
山頂に着いてから、3組の登山者が登ってきたが、皆少し休んで下っていった。折角の浅間山が見えないんじゃね。
タイムリミットまで粘ってみよう。9時半に下山開始すれば11時にはキャンプ場に戻り、チェックアウトに間に合うだろう。
間に合わないとまた3560円払わないといけないのか?確認してくればよかった。
山頂の和の配色をパチリパチリ。
0911 榛名山が全容を現してきた
榛名山の裾野の奥に広がる関東平野
榛名山の後ろに赤城山。左に子持山、小野子山
南東方向
0915 妙義山
鼻曲山
そして肝腎の浅間山
0930 タイムリミットになって、漸くここまで現れてくれた
ずっと眺めていて気づいた。雲はほぼ画面右から左へ流れていくが、山頂直下の雲だけは左から右に動いているのだ。不思議。
浅間山の背後に青空が広がって来ているが、もうダメ。降りなきゃ。
少し下ると、先ほど降りて行ったと思った1組が休憩中。その前を羨ましく思いながらスルー。彼らはすっきり晴れ渡った浅間山を見られるだろうか。
急いで駆け下りた。
この時間になると多くの登山者とすれ違う。老若男女様々。
登り優先で度々立ち止まるが、ちょっと気がもめる。
植生保護のため、ショートカットせずジグザグに歩いてくれと看板が出てるが、踏み痕は縦横無尽にあり、急いでいるとどれがジグザグ道だかわからなくなる。
1018 登山口着
もう一度二度上峠に行く時間くらいはありそうだ。
そして峠からの浅間山
浅間山の山肌の色がはっきり分かるくらいにはなった。きょうはこれで満足しないと。
浅間山から四阿山。奥の雲海の中には北アルプスが鎮座している。
四阿山
この時間になると峠には多くの観光客が訪れていた。
観光客とは違う双眼鏡持った4人組の男女。数を数えているよう。野鳥の会かな?どんな鳥がいるのかな?と思ったが、聞くと単位時間内に見つけられるどんぐりの数を数えてるんだと。環境省とかの方々かな?
11時少し回った頃、キャンプ場着
フライシートはだいぶ乾いていた。ささっと撤収完了し、すぐ近くの日帰り温泉「はまゆう山荘」へ。同じ経営のようだ。
キャンプ場で割引券をくれるので100円引きで入れる。460円。露天風呂ないから安い。建物も綺麗。
はまゆう山荘を出て、権田で右折。昨年の大みそかに寄った下室田のローソンを右に見て高崎市街へ。環状道路を進み、前橋インターから関越に乗った。
榛名山を1周した山旅だった。
やはり、きょうの山岳展望の主役は榛名山だったかも。
16時半に自宅着。自治会の仕事にも明るいうちに間に合った。
日本二百名山 17座目