niceshotpeteの山旅

新潟県内外の山々を旅した記録です。山座同定に力入れてます。掲載した写真の何枚かはピクスタで販売してます。

2016年元日登山 飯縄山

2016年01月01日 | 北信五岳
戸隠神社奥社に2年参り、そして元日、晴天の北信五岳・飯縄山に登ってきました。


17時半近くに戸隠着。
築山さんは、まだやってるだろうか?そばがなくなると閉店とのこと。
秋の黒姫山行のおり、スタミナにんにく鳥そばを食べた築山さんへ。
終わってると、年越しそばロスになってしまうが。
大丈夫だった。ご主人は秋に来たことを覚えてくれていて、「また、山ですか」と。

神告げ温泉に浸かり、紅白が始まった頃に奥社駐車場着。
私は新潟市内の神社のイメージで、この早い時間でも、数人の参拝者がいて、参道には灯りが点いているものと思って来た。
星灯りと、数台の車の灯りしかない闇の中だった。
確かに蕎麦屋のご主人も10時くらいから神事が始まると言っていた。そのうち灯りが点くだろう。
1939 戸隠連山にかかる天の川

満天の星空。
こうして何枚か写真を撮り、たいして興味はないが大晦日だから、という理由で紅白にラジオを合わせ、アルコール燃料を給油しているうちにウトウトした。
9時ごろ目覚める。なんだか雰囲気が一変している。車に雪が積もっていた。
まだ、灯りは点かない。数台いた車も退散したようだ。
やはり戸隠奥社はそんじょそこらの神社と違うんだ。
9時半過ぎた頃?ようやく4台ほどの車が着き、何人かの方々がヘッドランプをつけて参道に向かった。ようやく準備が始まるようだ。

そうこうしていうるちに1台、2台と車が集まり始め、皆ヘッデン装着し、何人かはトレッキングポールを持って雪の中の参拝に行くのだった。
これが戸隠神社奥社かぁ。びっくりぽんや。


雪はやまない。カメラが濡れるのも嫌だったので、しばらく車で待機していたが、日付が変わる前に奥社につかないと。






奥社に着く。
参拝してすぐ、神主さんが石段を登ってきた。
拝殿内は、4本の蝋燭の灯りのみ。
ぼんやりした灯りの中で、4人の神主さんのご祈祷が始まる。
厳かな雰囲気に、自然と頭が垂れる。
撮影したかったが、撮影ご遠慮くださいの張り紙。残念。

社務所のほんの一部に電気が点いているだけで、あとは全て蝋燭のみ。


下りですれ違う方々が、おめでとうございます、と。年が明けたんだ。
車椅子を押して登ってくる外人さん?も。奥社までは難しいかな。

奥社参道に灯る蝋燭




車中泊。未明に除雪車の音で目覚める。
中社に参拝し、お札、破魔矢などを求め、飯縄高原へ。

落葉松越しに初日の出


0844 一ノ鳥居登山口発


0939 駒つなぎの場

ここからいわゆるトラバース道。右へ直角にしばらく水平の道を行く。
やがて九十九折れの急登。
ここは谷間である。雪が多いと雪崩れるのかな?

0954 富士見の水場

きょうの、もう一つの目的。
初めて買ったピッケルの試用。
ピッケルなんて大袈裟、と他の登山者に笑われるかなと思いながら、屁理屈の言い訳まで考えて持ってきた。
長さは65cm。手に持って気をつけすると、くるぶしまで届かない。
買う時に、5cmの長さで大いに悩むが、最近は短めが流行り、なんてセリフに惑わされ、この長さに。
傾斜の緩い登山道では、短い!
急登になると漸く支えとしての役目を果たしてくれるが、あと5cm長くても困らなさそうだ。
が、感激したのは、立ち止まり、ピッケルを少し前に突き体重を預けて休む時の、そのブレードの面積とカーブの具合が手のひらにまったく違和感なくフィットするのだ。
ポールもIグリップより、Tグリップのほうが好き。
長さがあれば夏場でもいいかも。昔の登山家は、一年中ピッケル持っていたんじゃないのかな?どうなんだろ。

1027 西登山道との分岐


1036


1041 南峰の飯縄神社

   あと10分と書かれている。

1053 飯縄山山頂着


飯縄山山頂は、多くの方が登っていた。






槍穂連峰


拡大反転




下山しようと思っていた頃、ソロの女性が到着。
しばらく話をしていると東方向の雲の切れ間から、丸っこい、妙にてっぺんが白い山頂が。
あれは浅間ですね?と聞くと、そうです浅間ですと即答。飯縄山を良く知っている方のようだ。
浅間山、その左に四阿山

今年は雪が少なくてつまらないとおっしゃる。
普通、積雪期は駒つなぎの場から直登する。トラバース道は雪崩が起きるから、と。やっぱりそうなんだ。
直登の場合はピッケルがあれば、と思うこともある、と。

1200 下山開始

南峰との鞍部から飯縄山を振り返る


戸隠連山の奥に小蓮華山、そして山頂では見えなかった白馬岳が。




トラバース道も含め、登りだしたら登りだけ、下りだしたら下りだけ。コニーデ型火山を実感できる山行。
標高の割には時間掛からないし、体力的にも負担は少ない。

1244


1315 登山口着

標高差800mくらいを1時間15分で下れる。
朝、駆け下りてきたトレランな方は38分程度で降りてきたと。

汗を流しにもう一度神告げ温泉に行こうと、戸隠へ引き返す。
すると、前方に雪を纏った障壁がそびえている。思わず声が出る。
そうだ、鏡池。この姿を映した鏡池を撮影しなければ。確か、中社の向こうに鏡池と書かれた案内板があったな。
車を止めると、ここから2km。冬期間通行止めの表示。
往復1時間弱?迷うが、行かなかったら絶対後悔すると思い、前進。
ようやくたどり着いた。が、鏡池なのに鏡になってなかった・・・。真冬の山中の池である。
この姿をなぜ想像できなかったのだろう。















神々しい戸隠連山の姿は充分に美しい。美しいんだけど・・・。

復路を歩きながら、替え歌を思いついた。
「あんまり 意味がない。鏡にならない 鏡池」(唄ジョン・レノソ)分かる奴だけ分かればいい。(この捨て台詞も、分かる奴だけ分かればいい。)

日本二百名山 12座目
コメント (4)
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10月12日 戸隠キャンプ場から黒姫山

2015年10月13日 | 北信五岳
連休の天気予報は新潟だけ☀マークがない。12日の長野は晴れそう。と、いうことで。

夕刻戸隠に着き、まず神告げ温泉に。いい湯だった。
それでは夕食を、と思ったら、日暮れとともに蕎麦屋さんはどんどん閉まっていく。
あきらめかけた頃、ようやく「築山」さんを見つけ、人気No,1という「スタミナにんにく鳥そば」を注文。
すごーく旨い!お勧めです。匂いが気になる方は注意だけど。

0430 駐車場にてオリオン三ツ星と大星雲

私のレンズではこのくらいが限界だが、ちゃんと大星雲はピンクっぽく写るんだなぁとご満悦。

暗いうちから多くの方が、ヘッデンつけて高妻山に向けて出発していく。

翌朝、まず戸隠神社奥社に参拝。

0616参道入口の大鳥居


実はこの時間、戸隠山に向かう登山者や観光客が沢山で、なかなかシャッターチャンスが訪れない








0721


大橋に移動し、黒姫山を目指した。

0817 古池経由の登山道の入り口

0837 古池から黒姫山

きょう一日の快適登山が約束されたと思ったのだが。

0939 新道分岐

1006 しなの木
ここから先の急登もなかなかきつい。

1034 ようやく外輪山の淵に辿り着いたか?

1044 しらたま平
登りつくと戸隠山と高妻山の絶景が待っていた。
思わず、ポールなどを地面に置き、写真撮影。








思えばこの時、早く登頂したいと気が急いていたか?

1049


1056浅間山


1058 飯縄山




飯縄山の奥、八ヶ岳の隣に微かに富士山。ネガポジ反転すると少しよく見えるようになった。


黒姫はお鉢巡りとは言わないか。なだらかな外輪山の淵をグングン飛ばすが、最後の岩がちな急登は想定外だった。




1115 ハァハァ言って山頂着


山頂では、誕生日のお祝いをしているグループもいて、

いいねいいねと、写真を撮らせてもらい、さて、自宅に山頂着の連絡いれようと携帯を探すが、ない。蓬峠に続いてまた落としたようだ。
空身でしらたま平辺りまでもどるが落ちていない。
登りにしらたま平で携帯を手にした記憶はあるので、そこより下ではない。再び山頂に戻る。
やはり見つからず、でも山頂の写真は何枚か撮影し、下山することにした。昼ご飯抜きになってしまった。
この間、多くの方にご心配いただき、また二人の方にはスマホをお借りして、家族に連絡することだけはできた。
黒姫山頂の北側は圏外(docomoは不明)、南側は圏内だった。また、しらたま平までもずっと圏内だった。

しらたま平までゆっくり探しながら下るが見つからない。
ここから下では絶対ないなとペースを上げて下る。

1338 しなの木

1405 新道分岐
どっちに行こうか迷うが、こういう時はやはり一度でも通った道のほうがいいな、と古池に向かう。

1500 大橋着

公衆電話を探しに中社まで戻る。
試しに携帯に電話すると、通じた。驚いた。力が抜けた。相手は戸隠駐在所の駐在さんだった。しらたま平で拾った方が届けて下さったとのことだった。

帰宅すると、見つかったのは登山より先に奥社に参拝したから戸隠の神様が助けてくれたんじゃないの?と家内が言う。
なるほど手力雄命のお力で一度隠れた物が現れたってことか。

ところで、
日本二百名山が何座目か数えてみた。
朳差岳・二王子岳・御神楽岳・守門岳・中ノ岳・荒沢岳・仙ノ倉山・荒船山・茅ヶ岳・乾徳山と黒姫山で
日本二百名山 11座目

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