参加教員たちは、同僚の教員たちが相次いで死亡しているにもかかわらず強硬対応方針を明らかにしている教育部に反発し、集団行動に打って出ていると表明した。

2023-09-02 11:53:55 | 台湾あれこれ
 

韓国で「公教育停止の日」…脅しばかりの政府に団結する教員たち

登録:2023-09-04 00:21 修正:2023-09-04 09:05
 
 
 
全国から黒い服を着て集まった教員たちが2日午後、ソウル汝矣島の国会前で瑞草区の教員死亡事件の真相究明および児童虐待関連法の即時改正を求める7回目の集会で、スローガンを叫んでいる=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 亡くなったソウル瑞草区(ソチョグ)の小学校教員の四十九日に当たる4日の「公教育停止の日」の大規模集会をめぐって、教育現場の緊張が高まっている。現役の教員たちは、瑞草区の事件に続き京畿道高陽(コヤン)と全羅北道群山(クンサン)でも小学校教員が死亡した事件に憤り、年次有給休暇・病気休暇を取って集団行動に打って出る計画だが、教育部は集団行動のための有給休暇・病気休暇や裁量休業は違法だとしているため、教育当局と教員の対立は深まりつつある。

 教育部が3日までに把握したところによると、全国で30校の小学校(1日午後5時現在)が4日を裁量休業とすることを決めている。先月29日の17校に比べ2倍ほどに増えている。4日当日に年次有給休暇や病気休暇を取って学校に出勤しないことを決めている教員の規模は把握できていない。教員たちは4日に大規模集会を予定している。ソウルの国会前では、午後4時30分から6時まで「心を一つにして共に闘う皆」という名の教員の集まりが追悼集会を行う計画だ。

 彼らはハンギョレに「主催側の予想では1万~2万人ほどが参加すると予想し、集会を準備している」と述べた。その他のほとんどの広域市・道でも、教員団体や教員が主催する集会が同時多発的に計画されている。2日には「教育を守る人たち」という名の運営陣の主導で行われた「50万教員総決起追悼集会」に主催側の推計で30万人が集まり、亡くなった瑞草区の小学校教員を追悼し、教権関連法の改正を要求している。

 参加教員たちは、同僚の教員たちが相次いで死亡しているにもかかわらず強硬対応方針を明らかにしている教育部に反発し、集団行動に打って出ていると表明した。4日当日に病気休暇を取る計画のソウルのある小学校教員は、ハンギョレの電話取材に「生徒と保護者に迷惑をかけるためではなく問題を正すために、公教育停止の日に参加する」、「同僚たちの悲劇的な死に対する教員たちの精神的ショックは大きいが、見せかけの対策を打ち出したうえに教員たちの動きを違法だと語る教育部が最も問題」だと話した。

 裁量休業としない学校でも、学校側が集会参加を認める雰囲気がただよっているようだ。ソウル地域のある小学校の教員は「生徒たちを気にしないわけにはいかないので、授業をして早退する計画」だとし「地域ごとに差はあるが、半分以上の教員が病気休暇を取る学校もある。一部の校長や教頭は教員の意思を受け入れ、『公務上申する計画がある教員はしてもよい』と案内している」と語った。

 教育部は、教員が昼間に有給休暇・病気休暇・裁量休業などで学校を離れるのは違法だとし、最大で罷免や解任などの厳重な措置を取るとの立場を守っている。教育部はこの日、集団行動に対応する非常対策班を稼動させた。教員たちの年次休暇と病気休暇の規模など、迂回ストライキの状況を把握する一方、教員の空白が生じた学校に対して緊急ケア要員などを送る計画だ。イ・ジュホ社会副首相兼教育部長官は文書で「先生方は生徒たちのそばで学校を守っていただきたい」と訴えた。

キム・ミンジェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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