金正日総書記は、列車を利用した理由について、「父の金日成主席の踏んだ道に沿ってロシアの地を踏まなければならない。先親の継承者にならなければならない」と説明した

2023-09-13 08:26:24 | 朝鮮を知ろう。

金正恩委員長が外国訪問の際、列車に乗るわけは

登録:2023-09-12 06:36 修正:2023-09-12 06:59
 
位置把握の容易な航空機より安全…専用列車の中には衛星通信装備と車庫も
 
 
の金正恩国務委員長が専用列車に乗ってロシアに向けて出発したというニュースが流れる中、目的地とされる極東沿海州のウラジオストク駅の11日(現地時間)の様子/聯合ニュース

 今月10日午後、北朝鮮の金正恩国務委員長が乗った専用列車「太陽号」がロシアに向けて出発したことが明らかになったことで、同列車に関心が集まっている。

 北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席が1965年にインドネシアのバンドンまで航空機で移動したことを除けば、金主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記は外国を訪問の際、いつも列車を利用していた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も2018年6月にシンガポールで開かれた朝米首脳会談、2018年5月に中国大連で行われた朝中首脳会談を除けば、いずれも列車で外国を訪れた。

 北朝鮮の指導者たちが列車を選ぶ理由としては、位置の把握が容易な航空機に比べ、安全な点が挙げられる。専用列車から7分距離の前方には試運転用の先導機関車を走らせ、障害物と危険物を除去する。金正恩委員長専用車両の床には防弾用の鉄板が敷かれているという。

 ロシアは専用列車が通過するシベリア横断鉄道路線を特別管理し、専用列車が停車するすべての駅と周辺施設には数十人の狙撃手を配置する。

 専用列車は北朝鮮国内を通る時は8~9両、外国訪問の際には12~20両で編成される。各車両は5つの1人用寝室に分けられ、客車内で過ごしやすく作られている。衛星通信装備が備えられており、車両ごとにコンピューターが通信ネットワークでつながっている。同列車には宴会室、会議室、自動車の車庫もある。

 2001年7月と8月のロシア訪問の際、平壌(ピョンヤン)とモスクワを24日にかけて往来した金正日総書記は、列車を利用した理由について、「父の金日成主席の踏んだ道に沿ってロシアの地を踏まなければならない。先親の継承者にならなければならない」と説明したと、金総書記に随行したロシア連邦極東地区大統領全権代表のコンスタンティン・プリコフスキー氏が伝えた。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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