「ハンギョレ信頼報告書2022」は本紙ホームページ(www.hani.co.kr)にPDF版として全体公開されており、冊子としても限定発刊された。

2022-10-25 09:57:58 | 韓国文化

ハンギョレ新聞、韓国メディアとしては初の「信頼報告書」発刊

登録:2022-10-24 06:12 修正:2022-10-24 08:08
 
 
                                         「ハンギョレ信頼報告書2022」の表紙//ハンギョレ新聞社

 本紙が23日、国内メディアとしては初めて信頼報告書を出した。

 「ハンギョレ信頼報告書2022」と題された同報告書は、本紙が過去1年余りの報道の信頼性向上のために行った活動および結果などをまとめたものだ。本紙は2020年、従来の取材報道準則を拡大・改編し、取材報道準則の持続的履行と監督、改善のためにジャーナリズム責務委員会とジャーナリズム責務室を設置した。また「準則に関して発生した問題、議論、模範、勧告事項などを総合する『年次報告書』を作成し公開する」と準則に明示した。「ハンギョレ信頼報告書2022」はこれに沿ってつくられた初めての年次報告書だ。

 3部と付録で構成された150ページの報告書には、ジャーナリズム責務委員会が見たハンギョレ▽編集局の信頼回復努力および現況報告▽外部から見たハンギョレの信頼などの項目と、ハンギョレのメディア取材報道準則、「ハンギョレ多様性報告書2022」などが載せられている。1部「ジャーナリズム責務委員会が見たハンギョレ」には、本紙のジャーナリズム責務委員に委嘱された言論学界およびメディア専門家たちが本紙の記事と編集の方向性などに対してこれまで送ってきた批評文がテーマ別に掲載されている。「責務室通信」という題名の同批評文は隔週水曜日、本紙のイントラネットを通じて伝えられたが、これまで外部には公開されなかった。2部「編集局の信頼回復努力および現況報告」には、2021年5月から2022年6月までの約1年間、本紙内部でコンテンツの信頼と関連して起こった主要事項および処理結果などが書かれている。「訂正、謝罪報道」および後援制の現況、主なコンテンツ、開かれた編集委員会の活動内容などが主な内容だ。3部「外部から見たハンギョレの信頼」では、今年に入って進められた様々な機関の言論信頼度調査を本紙の観点で再構成した。

 付録「ハンギョレ多様性報告書2022」は、本紙構成員の人的現況を公開したものだ。米国のニューヨーク・タイムズは2017年から毎年「多様性と包容性報告書」をホームページにて公開する。ニューヨーク・タイムズの全社員と幹部の性別および人種の比率などを経営部署とニュースルームに分けて整理したものだ。「ハンギョレ多様性報告書2022」には本紙全社員および編集局記者の性別、年齢別、出生地域別分布などを初めて公開した。これによると、現在本紙構成員の性比は男性61.1%、女性38.9%となっており、部長級以上の幹部のうち女性の比率は20.0%、チーム長級以上に拡大した場合は28.2%だった。社員の年齢層は50代が36.4%、40代が35.7%で、40~50代が社員の70%以上であることが分かった。

 「ハンギョレ信頼報告書2022」は本紙ホームページ(www.hani.co.kr)にPDF版として全体公開されており、冊子としても限定発刊された。

クォン・テホ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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