どこ吹く風

旅のことを主に書く。

イタリア ティラノ Tirano

2006年08月23日 07時10分02秒 | モンブラン
 明日は帰るだけなので今日が実質的な最終日である。
この際イタリアまで足を延ばすことにした。8時にケーブルカーが動き出して8時半にバスが来る予定なので早めに朝食を済ませた。スイスは一般的に朝が遅くて7時半から朝食というのが多い。早めに出ようと思うと食後の歯磨きをする時間が無くなる。

 ケーブルの運転士といいバスの運転手といいイタリア系はとにかく陽気だ。ケーブルを降りた所はポント・ムラーユでそこからポント・レッジーナ駅までバスに乗る。去年はムオッタス・ムラーユからハイキングでポント・レッジーナまで降りたのでポントレッジーナの街に入ると見覚えのある箇所が多々出てきた。
駅前のユースホステルもなつかしい、この年になって初めてユースホステルに泊まったことは忘れられない。

 接続良くティラノ行きの汽車が来た。峠のダムのほとりにあるオスピッツオベルニナ駅は去年1時間ほど過ごした場所だいよいよイタリア側への下りに入る。後ろの席にジイサンが一人で坐っていた、朝から酒をチョビチョビ飲んでご機嫌のようだ。
峠を越えると景色が一変して氷河を抱いた山や氷河から流れ出る水が幾段もの滝を作っている景色が出てきた。はるか谷間にはしゅうらくも見える。
景色に見入っているとそのジイサンが手で次はあそこからの景色がきれいだよという感じで反対側を指している、汽車はカーブして素晴らしい景色が出てきた。次はこっちと合図してくれる。
下の駅で降りたが風采の上がらない飲んべージイサンだったが親しみが出た、ありがとう。

 グングン下るにつれて気温が上がり暑くなりだした。ティラノではパスポートの検査を受けて街へ出た。中心地付近目指して歩いたがとにかく暑い。こんな暑い所には居れないので早々に引き返すことにして見物もそこそこに駅に向かった。その途中昼食を取るためにレストランに入った。10.5ユーロのランチメニューを注文するとサラダはサラダバーで自由に取り、スープが出て、パスタは3名別々のものを注文して食べ比べた。さすがイタリアだ美味しい。お腹が満ちた頃メインが出てきた。これも3名がチキン、牛にソーセージと注文したので食べ比べる、しかしパスタで充分な量がありメインは食べ残した。
パスタは前菜だというのを忘れていた。これで10.5ユーロはやすい、スイスなら倍は取られる。

 イタリアは僅か2時間の滞在だったので単に行っただけ。
帰りの汽車は途中駅でトロッコ風のオープン車両が連結された、それに乗っている人は楽しそうだ。車掌にあの車両は特別なのか、と聞くと2等車で誰でも乗れるという、知っていたら乗ったのに・・・

 ベルニナディアボレッチャ駅からロープウェイでディアボレッチャに登った。ホテルは増築したようで少し変わっている。山岳ホテルなので狭い部屋に2段ベットが2台置かれている、バス・シャワーは共用でこれまでで一番狭い部屋だった。
 
 天気は良くない、雨が落ちたりガスったりしている。ガスの切れ目からピッツパリュやピッツベルニナが目の前に聳えている、氷河も目の前に迫っている。この雄大な景色が近くから見えるのでここが好きだ。晴れて太陽の光当たっていたら尚素晴らしかっただろうにと悔やまれる。
クライマーも数組おり女性連れのパーティはパリュの尾根を登ってきたとのこと。けっこう傾斜もあり雪も着いており距離もあるので技術・体力が必要だろう。
 
 夕食はサラダ、スープ、パスタと肉お代り自由なので隣の外人さんはお代わりしていたが私たちはとてもとても・・・
スイス最後の夜をビールでカンパイした。

写真はティラノの街を走る汽車です、チンチン電車なみに汽車が走っているのが面白い。

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