どこ吹く風

旅のことを主に書く。

一日で歩く九塞溝

2008年11月08日 12時09分01秒 | 08年中国の旅
 今回の中国の旅は九塞溝を見るのが主目的でした。それで二日間かけてゆっくり歩くツモリでした。しかし計画が甘く毎日7時間以上歩きつづけ、しかもまともに昼食をとる時間さえありませんでした。

 宿に帰ると一人旅の日本人女性と知り合った。九塞溝は1日しか時間が取れないと言う。そこで私たちの二日間の経験を話して1日で廻る九塞溝の歩き方を伝授した。バスを利用してポイントを見るだけならそれほど綿密な計画は要らない、しかし歩いて見るとなると合理的な廻り方をしなければ見残しがでる。

 私たちが提案したのは、まず昼食は持参する、開園から閉じるまで目いっぱい歩く、それに全ての池を歩くのは無理なので歩くコースを絞ること、でした。どの池も周囲の風景が違い水の色も違うので捨てるのは勿体無い、でも限られた時間で廻るには取捨選択つまり”捨てる”決意も必要だ。

 ます左俣行きのバスに乗り長海子まで行き、引き続き五彩池まで下る。そしてY字型の交点にあるセンターまでバスで下り、乗り換えて右俣を上る。最奥部にある剣岩と原始森林は捨て、その前の箭竹海でバスを降りて歩き始める。
もし疲れたら鏡海でバスに乗り犀牛海まで行き、其処から下半を歩き始める。歩けるようなら鏡海で左の道をとり犀牛海の方へ歩き続ける。
下半は左岸・右岸の両側に道がある、老虎海からは左岸を歩き樹正瀑布を見て、お土産品屋と化したチベット人集落でチベット茶を飲んでから、右岸に移り下まで歩く。
このコースなら1日で九塞溝観光ができるとアドバイスした。

 この女性とは後日成都のゲストハウスでバッタリ出会った、結果はあの通り1日歩き詰めで廻ったとお礼を言われた。若くて行動力があるので1日で見どころを歩いて廻れたのだろう。それと我々のアドバイスのお蔭で。(笑)

 このコースはハイキングコースで、写真が好きな人は別コースにすべきです。朝冷たい空気が動きだす前の鏡のような水、そこに映る景色、その写真を撮るためにはまず右俣の五花海あたりのポイントまで行くのが良いでしょう。ポイントをどの池にするかは自分で決めるにしても、鏡海はパスしたほうがいい。鏡海は上りのバス停は無く下り方面しか行けません。このことに注意する必要があります。

 これが1日で廻るコースだ、なんて少々大上段に構えて書きましたが当らずとも遠からずだと自負しています。散策コースは上半では主に道路の反対側、左岸にあります。途中疲れてバスに乗ろうと思っても右岸に渡れない池も多数あります。設置されている案内図を確認しながらコースを選択してください。
私は鏡海で次のバス停まで道路を歩こうかと考えました、しかし一旦バスで下って乗りなおしました、結果的には正解です。あの道路を歩けば身も心も細くなったことでしょう。
 下半では樹正瀑布は左岸を歩くことを勧めます。下の葦が生えている池は右岸にしか道が無いことを念頭に入れておくべきです。あれやこれや場当たり的に思える書き方をしていますが、こういう事があるとだけ覚えておくだけでも参考になります。あとは現地の案内図を参照してください。距離も記載されているので役立ちます。

 繰り返しになりますけど、九塞溝は雨模様の天気でも水の色は美しく期待を裏切りません。高い所は3千メートルを越えます、場所により又時間により更に太陽の位置により気温が違い感じる暑さも変化します。脱ぎ着できるセーターやジャンバーなどを準備するだけでなく雨具ー行動しやすい合羽がいいーもお忘れなく。

 最後にひと言、一日だけでなく二日は見たほうが良いですよ。


最新の画像もっと見る