どこ吹く風

旅のことを主に書く。

トゥバ

2005年08月29日 07時18分53秒 | 旅-マニラ
 今回はライステラスを見たかった、遠い、マニラを9時に出てバナウェイ到着は6時、途中食事時間はとったが殆んど走りっぱなし、運転助手が必要なわけだ。

山を上ったためか涼しい、朝起きてバルコニーに出ると谷あいに田んぼが見える。霞がかかったようにボケている。孫が熱を出して一晩中むずがっていた。夜から熱さましを買いに出かけたが空いているドラッグストアがなかった、赤ちゃん連れの場合はもっと念入りに準備すべきだった。ハンセイ。

 ホテルの売店で木製のオミヤゲを買う、とても重いがイスを買った。木を刳り貫く枕式のイスで大きさ、作る手間を考えても安い、しかし重い、担いで運ぶわけでなしと思い切って買った。

 8時半出発、ライステラスのビューポイントは10箇所ほどあり、散策コースもあるがマニラまで戻らないといけないので一ヵ所だけに留める。民族衣装を来たお婆さんたちが数名坐っている、一緒に写真に写る為にそこにいるのだ。一緒に入ってもらった、ニコニコした笑顔がいい、どこでもお年寄りの顔はいい顔をしている、お礼は一人当たり5ペソか10ペソ渡した、その金額が妥当かどうかは分からない。

 この季節はそうなのか風景がかすんでいる、朝の逆光のためかな、遥か下の方まで棚田が並ぶ、長い年月をかけて造ってきたのだろう、人間の努力にただ頭が下がる思いがする。もう一泊してゆっくり廻るべきだった。

 帰りはバギオ経由で行くとのこと、遠回りになるがこの際見れるならどこまでも、という感じで出発、昨日の道を下る。ボントックまで行きバギオに戻るルートは道が悪くて通れないようだ。ただひたすら走る、途中ランチタイムをとり道端でトゥバを売っているの見つけたので買った。
トゥバは初めてマニラへ行ったころから味見したかったものだ。本で知ったのだが椰子の樹液を自然発酵させた飲物とのこと。マニラでは見つけることができず、知人が持ってきたものは酢になっていて不味いものだった。

 その名を知って10数年、今度はホンモノの味がするだろうと期待して飲んだ、爽やかで甘く、シュワ~と又プツプツと泡が立っている、もっとアルコール分が強いと思っていたのに殆んど清涼飲料水だ。もっと時間が経てばアルコール濃度も上るかと期待して時間経過と味との関連を確かめながら飲んだ。翌日は甘みが薄れて椰子の香りと味が強くなったがアルコール分が増えた感じは無かった。
 500ml瓶で20ペソ、味は期待したものではなかったが10数年来の想いを達する事ができて嬉しかった。

 ベンケット道路に猿岩を通りバギオに着いたのは4時ごろだった。バギオ名物の鶏料理を食べたかったが時間が無いので早々に発つ。
鶏料理とは殺すときに棒でぶん殴り血液を肉に滲み込ませると美味しくなるとのこと、血抜きをするのが一般的な調理法だがわざわざ血を滲み込ませるのは珍しい。考えてみるにミネラル分が豊富な血を食するのは道理に叶ったものである、我が島のチーイリチーもその一つ。食べたかった、この次だ。

 バギオは木彫の盛んな地でもある、ホテルで買ったイスと同じものが4割安く売っているので、もう一つ買った、それに同じ方法で作った花置き台、これは口で説明するのはムツカシイ写真で説明しようと思うもお世話になった歯医者さんにプレゼントしたので手元に無い。いつか写真を撮ってアップします。

 夜も次第に更けてきてもマニラは遠い、マルコス道路を走りマニラに着くと今度は渋滞、EDSAをノロノロ進む。夕食の場所は運転手に任せたら時間が遅いので閉店していた、しょうがないので又アリストクラートへ行く11時前になってい、。ホントにご苦労さんでした。

ライステラス見物というより車に乗ってい疲れただけでだった。しかし風光明媚で運転手の人情味にも接したし良い旅だった。途中の街も通過しただけだが面白い光景をチラッと見ることができた。

 写真説明
 イスと花台です、写真が無いと書いたがありました。
 三脚の上に直径50cmほどの木鉢がのります。

 持ちにくいという欠点はあるが運んできたら価値が出てくる。
 フツーの旅人なら買わないでしょう。
 孫たちが喜んで坐っています。

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