どこ吹く風

旅のことを主に書く。

シャモニーからゲンミ峠へ

2009年08月10日 07時11分11秒 | チロル~シャモニ
 エギュー・ド・ミディから9時前にホテルに戻り朝食をとる。温かいコーヒーが美味しい。今日はゲンミ峠まで行く予定だが、その前にモンタンヴエールまで氷河見物に出かけた。
チェックアウトして荷物は預ってもらい、国鉄駅の裏の登山電車駅から10時15分に赤い小さな電車に乗る。木の座席は勾配がついているは上り坂に入るとすわり心地が良くなるのだろう。林の中を20分ほど上っていく、天気がいいのでドリュ針峰群まできれいに見えた。氷河まで行くためにゴンドラに乗る、降りた処から階段や桟道をけっこうな距離を歩かねばならない。ここも氷河の後退の影響を受けている。氷河トンネルも新たに掘られたものだった。

 12時10分シャモニーに戻る。シャモニーパスを返却すると1枚につき3ユーロの戻しがあった。カードそのものの代金なのか。スーパーCASINOで昼食の品々とビールを買って駅に向かった、シャモニーでの目的は果たせたのでお別れとなる。
 13時16分VALLORCINE行きに乗る、来た道を戻ることになる。国境の駅でスイスの電車に乗り換える、一人旅のオッチャンが隣の席にいたので旅の話をする。
マルティニに14時55分に着いて、15時08分発ブリグ方面行きに乗り換えた。ゲンミ峠への玄関口のロイクには15時41分着いた。ライゼゲペックというシステムでロイクからチューリッヒ空港駅までスーツケースを送る。1個10フランで計30スイスフラン支払う、セーバパスを持っているので半額料金である。

 ロイカーバートへはポストバスに乗る。ここでも峠道をぐんぐん上っていく。30分で着いた、しかしゲンミ峠に上るロープウェイの最終便が迫っているので街を見る余裕はない、乗場へ急ぐ。15分歩いたが上り坂で息が切れるも堪えて必死に歩いた。時間に間に合いホッとすると疲れが出た。周りの景色に目をやる余裕が出たところで正面の崖をみると道らしきものが見える。垂直の崖を削ったよう見えるがあれがルートなのか疑問に思えるほどだ。
これまで峠を数多く通ってきたけど、この峠ほど険しい所は無かった。あの崖を見ただけで歩いて上ろうという気が失せる。ロープウェイから見るとなお更歩く気が無くなる峠道だった。最大譲って下りならいいかな。一人5フランの料金で楽して上がった。
昔の旅人の上がりきった時の喜びを想像できる。

 ゲンミ峠の小屋は建て替えたのか全てが新しく気持がいい。部屋には二段ベッドが並びバストイレは共用、シャワーは1フラン硬貨を投入すると3分間お湯が出る。裸になってからその仕組みに気づき1フラン硬貨を得る為にフロントまで行った。
浴びている途中でシャワーをストップすることができるので、3分間という時間は有り余るほどであった。

考えてみると今日もよく動きました。朝早くからエギュードミディに登り、モンタンヴェールまで行ってメール・ド・グラス氷河に掘られたトンネルで色鮮やにライトアップされた氷の彫刻を見て、その後ここゲンミ峠まで移動してきた。
遙か彼方に見えるマッターホルンを見ながら一日を振り返った。

写真はロープウェイから撮った峠の道です。


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