どこ吹く風

旅のことを主に書く。

昼食風景

2007年10月21日 08時28分02秒 | 西安留遊
 観光の行き先別に乗換が済み9時前に出発した。西安は大平原のど真ん中にあり丘すら見えない、小高くなった所は陵と思って間違いないと思えるほどだ。秦の始皇帝陵や漢時代の陵墓群を見てそのように感じた。
小1時間ほど走ると遠くに山・・岡の稜線が見えてきた。辺りはトウモロコシに高粱畑が見渡す限り続いている。梨や葡萄も見える。

 ガイドが旅の概略やこれから行くところの説明を長々としている、その後食事代を集めて回ってきた。50元だったが1食ではなくて明日までの食事代のようだ。遠くに見えた丘陵地帯が近づき上り坂となった。景色も平原から高原に変わってくる、黄土高原という言葉が浮かんできた、将に黄土高原だ。土の色は黄土色で我がウチナーのアカンーチャ(赤土)と似ている。もろい土は水に削られて襞となり階段状となっているところに草がへばり付いている。下のほうを流れている川の色も泥流という感じだ。

 途中トイレ休憩を含めて3時間弱で黄帝陵のある街に着き直ぐ昼食となった。勝手が分からず黙って突っ立っているとその席に坐れという仕草をするので席に着く。ウェイトレスが前の客の片づけをしているがその方法が変わっている。テーブルクロスを巻き上げ食器ごと包んで持っていくが下には幾枚ものテーブルクロスが敷かれているので新しいのが出てきた。食器は欠けるだろうが気にする様子は無い。
 我々の食器をもってきたけどスープ椀とお箸だけ、すると隣のオバチャンがお茶を注いだので飲むかと思ったらお箸でグルグル掻き混ぜてそれを痰壷に捨てている。私はどうしたものかと思案していると、私のモノを取って同じようにして返してくれた。

 西安からのツアーであるが参加者は重慶や南昌など各地から来ている、自分が住んでいる地域でもこのような儀式(? 笑)をしているのだろうか。
料理が運ばれてくると、取れと勧めてくれる。野菜が主でその調理は上手くて美味しい、セロリも定番で何処でも出てくる、あまり好きではないが中華のセロリは美味しいと思う特に甘酢漬けのセロリはとても美味しかった。魚の煮付けが出たら小骨をテーブルのナプキンに吐き出すのには驚いた。中にはナプキン無しで直接置く人もいる、もちろん足元にも。スープ椀一つで食べなければならないので止むを得ない。私は小骨をどう処理しようかと思いあぐねて手をつけなかったが、その様子を見て食べ始めた。

 中華料理を食べる時はスープ用の椀が2個、さらに皿にレンゲにお箸が当たり前でお皿は時々交換してくれるのが当たり前と思っていたが、本場中国ではまるっきり違っていた。スープ椀とお箸だけでアレだけの品を食べるのはムリだよ、と思いつつも皆さんは何も言わないのでこれがフツーなのだろう。

 この昼食時間で私にはツアーの仲間意識が芽生えた。

写真説明:レストランの前には果物やオミヤゲ品を売る店が並んでいる。ヒマワリの種(?)を売っている人、美味しいとの説明だったがどのようにして食べるのか・・?
大きさにはビックリ、広大なヒマワリ畑も見えた。