呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米吟醸 無濾過生原酒 姿(赤)

2020-06-14 | お酒
今回は栃木県のお酒。





純米吟醸 無濾過生原酒 姿(赤)です。

姿は栃木県の飯沼銘醸株式会社さんのお酒です。
https://www.iinumameijo.com/

開封
さほど広がる感じの無い香りですがブドウを彷彿とさせる
甘い風味を纏っています。
これは結構甘そう。
色は陶器の酒器に注いで僅かに黄色が分かる程度。
ガラスの酒器に注ぐとほぼ透明です。

では頂きます。
ほう、予想通り大変甘く香ります。
が、甘さが残らない。
甘い香りが上あごからそのまま鼻に抜けてスッと消えます。
後口にはほんの少しの苦みと甘さがあった余韻の破片のような
物が残り、またお酒自体の粘度も僅かながらあるのですがとても
スッキリ。

甘さが喉まで届かない奇妙な感じです。
甘い香りが鼻に向けて上に抜ける感じも分かるのでとても不思議。
日本酒度が+2との事で然程甘口では無い模様。
もしかすると香りで甘く感じさせている部分があるのかもしれません。

甘いお酒は口の中がベタつくのが嫌という方に勧めたいです。
鼻に抜ける香りに特化したお酒に感じました。


初日のおつまみは夏の定番枝豆。
甘いお酒、しかも単体でほぼ完成している一本に枝豆は酷ですね。
授業参観に来たモデル級のお母さんのよう。
邪魔はしないけど明らかに場の主役を持っていく奴。
『なんだよもー。くんなよー』と言いたくなります。

次いで投入のお気に入り貝ひも。
香るお酒、それでいておつまみを邪険にもしません。
しっかり甘く香る風味は出します。
貝ひもも美味しい。
貝ひもはあっても無くても良いけど…無い方がいいかな?
ナチュラルおつまみキラーなお酒です。


さて二日目。
香りが少し飛んでしまったんでしょうか。鼻に抜ける感が薄く
なりました。
また良くある後口の苦みが少し増したようにも思えます。
全体的な風味の方向性は変わりませんので美味しいお酒です。

二日目のおつまみはよだれ鶏風味のポテトチップ。
そこそこ味が濃く辛い品ですがお酒の甘味は負けません。
おつまみの助太刀もしません。
遠くでニコニコ手を振ってる感は健在です。


久しぶりにガツンと衝撃を受けたお酒でした。
口の中で甘く広がる香りは逸品です。
辛口派の方にはお勧め出来ませんが、甘口好きは飲んだ方が
良いと思います。
二日目に少々魅力が落ちてしまいましたが十分な美味しさが
ありましたのでお気に入りに入れておこう。
コメント
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