ささやかな楽しみ

中の良い仲間がいる。
年齢も様々。
もちろん私が一番年上。
お互い名前で呼び合い「○○ちゃん」
いささか面映いのであるが、それだけ親しいということ。

それぞれにいい年。
なのに、この若さと言ったら何だろう。
外見も若い、えっ？気のせい？
いえいえ、気持ちが若い人と同じ。
一回りも年下の彼女たちの話。

数年前のヨン様ブームに始まり、韓国のスターにはまり、
テレビドラマはもちろんＤＶＤ鑑賞と暇さえあれば見ているらしい。
ヨン様の時も冷ややかな私はずいぶん責められた。
「あの方の魅力がわからないなんて」と。

今ではヨン様熱も冷めたか、新たに夢中になるスターが現れたらしい。
名前を教えてもらったが、覚える気もないので忘れてしまった。
先日大笑いしたのは、何でも横浜あたりでそのお気に入りのスターの
ハイタッチ会があるのに行きたいのだそうだ。

手帳にはブロマイド、シールなどがアルバムのように貼ってある。
目が点になった。
「娘と張り合って集めてるの」と嬉しそう。（お嬢さんも社会人）
そんな趣味は中学生まででしょ！
彼女の名誉のために言っておくが、ご主人を立て地域では婦人会で活躍し、
家事もそつなくこなし、パーフェクトな主婦である。
もちろん教え子たちには慕われる先生なのだ。

気の置けない我々の間での会話なんだけど、とにかく韓流ドラマが面白いらしい。
そういえば、最近お父さんがよくリビングに現れるようになり、迷惑・・いえいえ、
ＢＳで韓流ドラマを見るのだ。
私が留守の時は1日中リビングで過ごしているのではないだろうか。
（引きこもりの部屋から出てくるのはいいことですね）

こういう時代だからこそささやかな楽しみが必要なのかも。