3か月に一度生徒個人面談をする。
わずか数分ではあるが、一人一人と向き合って
学習状態からメンタル面での情報を聞き出す。
こちらから聞きたいことはアンケート形式で
書いてもらう。
その質問に必ず入れるのが、
「自分のことが好きか?」というもの。
何気なく聞いてみる。
これは自己肯定感が育っているかどうかの確認になる。
大抵の子は分からないと答える。
嫌いと答えた子が2名いた。
嫌いと答える子には、その背景を考える。
家でも学校でも何か問題を抱えていることが多い。
一人はまだ小学校低学年で最近入会してきた子。
自分で上手く理由を説明できない。
きっと注意を受けたりすることが多いのだろう。
もう一人は高校生男子。
親とも断絶。学校では異端児扱い。
小学校から中学1年まで教室に来ていたが、
高校受験のため進学塾へと変わり、
それでも嫌いな英語は効果が出なかったらしい。
高校では単位が取れないと留年がある。
基礎からやり直すために復会してきた。
本気でやるのかと思いきやまだその兆候がない。
家庭学習はしてこない。学校からの課題が多いとのこと。
その彼からこんなことを聞いた。
小学時代の会話。
某女子「ゴミ捨ててこい、捨てて来ないと殴るよ」
(何言ってんだこのアマ)心の声
断ると
某女子「使えねえな、このばか」
こんな会話が行き交う?
そんな思いを何度もしてきたのだろう。
今の高校でも嫌な思いをいろいろしているらしい。
理屈っぽい彼は子供じみたいじめが理不尽でならない。
人と迎合しない彼を周りの人間は排斥しようとする。
彼に
“変人たれ”
と言う言葉を送った。
私がどうこうしてやれるわけではないが、
話し相手にはなれる。
自分を嫌いといった子もいつかはそんな自分でも
好きと言えるようになれたらいいなと思う。
ペップトークをいっぱいしてあげよう。