お父さんは昔からマンガが好き。
大学時代からの愛読書は「少年ジャンプ」
今でこそジャンプは読まないが、息子たちも読んでいたから
かなり長い間読んでいたのではなかろうか。
大阪でのサラリーマン時代はビッグコミックスや、アクションコミックスが
愛読書であった。コミックスが愛読書って言えるかどうか…。
しかし、である。
ここに目覚めたものが一人。
イヤイヤ、たかがマンガではないのである。
生涯の愛読書になった作品がある。
次の2作品だ。
★長谷川法世氏
「博多っ子純情」
中学時代から大人になるまでの男の子の成長を主人公を通して赤裸々に
描いた作品。
勿論思春期の男子、性に目覚め始め好奇心いっぱいの男の心理や成長を
主人公やその悪友たちを通して描いてある。
★青柳裕介氏
「土佐の一本釣り」
土佐の漁師町を舞台に繰り広げられる物語。
主人公は中学を出てすぐ漁師になり、カツオ船に乗る。
海で生きる男たちの姿を壮大に描いた作品。
2つ年上の恋人との青春恋愛も盛りだくさん。
まっすぐな気性ゆえの波乱万丈な生き方が多くの読者を引き付けた。
この2作品とも映画化されている。
マンガであってもそのストーリー性、迫力はほかの追随を許さない。
週刊誌であったが、その人気ゆえ単行本としても発刊された。
それを当時お父さんが全巻そろえて今なお本棚におさまっているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/62/d944f3b9ee555b62fa6aa02467063cca.jpg)
古本は引っ越しや大掃除の度に処分したのだが、これらは始末しきれず
いまに至っている。掲載初版は今から35、6年前なのだ。
これまでにも何十回となく読んだ。
最近、数十年ぶりにこの2作品を読み返してみた。
やっぱり感動するのだ。
人と人とのつながり、助け合い、人情、などが薄れてきた今日、
この時代に描かれたような人間関係は今はもうないだろう。
だからこそ余計に訴えてくるものがある。
長谷川氏も青柳氏も同世代。
描かれる時代はすべて私たちの青春時代。
だから登場人物たちの世界にも抵抗なく入っていけるのかもしれない。
日本のアニメが世界中に発信されている。
そしてマンガ文化が世界に広がっている。
今のアニメは知らないが、マンガも人の心を揺さぶるものをもっていることを
知っている私は頭から否定はしない。
今年の夏は昔のマンガを手当たり次第に読んでみようかな。
いい年した婆がとお笑いください。