今年4月、待ちに待ったアマチュア無線局の局免許が再交付され、運用開始とともに、OSLカード交換のためにJARLに入会した。噂には聞いていたが、交信してからQSLカードが届くまで相当掛かるらしい。半ば諦めかけていたが先日、半年前のQSLカードが13枚届いた。とても感激したが、私より先に2月から、やはり再開局した、おもちゃ病院や電子工作サークル仲間(大先輩)の吉本(JA1RQQ)さんは、まだ届かないそうだ。噂は本当の様だ。
メル友のドクター仲間の間では日常茶飯事の様だが、今回のおもちゃ病院では、珍しく音声IC不良が2件あった。
普段はIC以外の不良で音声が鳴らないケースが殆どなのだが。
1件は「あいうえおボード?(私の付けた仮称)」で、マイラーシートに接点印刷されたものを2枚重ね(間に接点部分に穴の開いた絶縁シート)してマトリクスで接点信号を伝えているシートキーで、基板側はそのシートエッジ?のパターン(銀蒸着?)を基板のカーボンコーティング(導電塗料?)部分に重ね、セロテープで固定、ケースの硬質スポンジで押し付けるというもの。このシートキーは問題無さそうだ。シートキーを外し、基板側、カーボンコーティングのマトリクス同士、テスター棒でショートしてやっても鳴らない。基板の半田付けを全て補強(特に音声発生IC基板ををメイン基板に垂直に半田付けしている部分)したが変わらず。IC不良と断定した。2件目はコンビ しつけ応援隊 トイレ隊長 というので、人形(磁石がお尻に付いている)を便座に載せると、中の板が引き寄せられ、”うんち”の乗った(勿論本物では無い)板が見える部分まで出てきて、音楽が流れる。また水洗のレバーを引くと”うんち”が戻り、シャー音が流れるというもの。
分解すると、接点スイッチが2個有るが、動作は正常、スピーカーも異常無し。ICも色々と調べて見た。どういうわけか、電池+側から10Ω抵抗でスピーカー端子に触ると、下側スイッチを押したとき、歪みが多いながらもメッセージが流れて来る。それも3.15Vでは鳴るが2.96Vでは鳴らない。でも上側スイッチは押しても鳴らず。IC不良は間違い無いと確信し、メーカーに電話で、音の出る不良品が有れば送って欲しい旨連絡したが、数台あるうちの全てが音が出ない故障とのこと。また、修理依頼の費用確認をしたら、送りの送料はこちら持ち、で修理・返却送料+代引きで1335円とのこと。これだと、新品の最安値950円のが安いので、お客様には、その旨報告する。
3件目は良く修理依頼が有るキーボードで、マイク付き、いろんな楽器やメロディー、リズム、録音が出来るもので、特定のキーボード(複数)の音が出ないというもの。これは分解して、全ての接続部半田付け(例のIC基板も)を補強してOKとなった。
1,2は、もしかして、先にブログに載せた電池が影響しているのかも知れない。
参考になるかどうか、一般市販の3端子メロディーIC(UM66T)の規格を調べてみた。
DC Supply Voltageは-0.3V to +5.0Vとなっているが、
Operating voltage(Vdd)は Min:1.3V Typ:1.5V Max:3.3V とあるので、オキシライド乾電池を2個直列で使用したとして、Max3.4Vとオーバーすることになる。これが、どう影響するか?
先日のおもちゃ病院で入院したおもちゃに最新のEVOLTA乾電池が使用されていたので、調べて見ました。
ここ数年、乾電池メーカーでは、一番長持ちというキャッチフレーズで、次から次と新しい電池が販売されています。ところが、おもちゃによっては故障の原因になる場合があるので要注意!
オキシライド乾電池だが、初期電圧が1.7V(一般の乾電池は1.5V)あるので、一部の玩具・機器(電圧制御タイプ)で動作しないというのがあり、実際、最近の玩具では注意事項に使用禁止電池として書かれているのも少なく有りません。でも、多分、お客さんは気にもしてない方が多いと思います。
おもちゃ病院でも、見つけた場合には注意を促しておりますが。これが原因で壊れた「おもちゃ」があるかも知れません。
最近では、これを改良、従来のアルカリ電池の特性で寿命を延ばした、パナソニックの商品名だとEVOLTA(エボルタ)というのが有ります。これはアルカリ電池として使える様ですが、+電極の出っ張りが少なく、相手の電池ボックス構造によっては、接触不良になる恐れがあるそうです。
詳しくは下記リンクを参照下さい。