トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

サーボテスターを利用してレコードプレーヤーのストロボライトに

2020-07-29 10:17:56 | オーディオ

 PIONEER製の古いレコードプレーヤーPL-1200(Technics製でも同じ型番があり、これも所有しているが)で、ターンテーブルにはストロボ用のドット?がついているが、ストロボライトは付いていない。昔、蛍光灯の時代では、これで確認出来たので用が足りたのだが。

当初はタイマーIC(LMC555)を使って50Hzを発生させ、LEDを点滅させようかと考えていたのだが、以前Amazonから購入してあった「Hiwonder デジタルサーボテスターサーボコントローラ 電圧表示付き」が使えそうだと実験してみた。
というのは、サーボモーターのクロックは20ms(50Hz)だからである。

LEDにはチップタイプが光が均一なので、これを6個ユニバーサル基板に実装して、NPNトランジスタで電流増幅してやった。
コントローラーは電圧範囲:5〜8.4V なので、5Vで動作させてみた。
サーボL/Rのボリュームを調整すると明るさも変化(パルス幅の変化)するので、ストロボの一番見えやすいところに出来る。

結果的には、単三×4本の電池ボックスに組み合わせて、持ち運べる様にした。

問題といえば、使用しているMCUのSTC15W402ASが内部クロックで動いているので、周波数カウンターで周波数を測定すると49.54~49.59Hzで1%弱の誤差が生じている。

ちなみに、商用周波の変動は東京電力の場合0.2%以内であり、これのが正確である。

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県西おもちゃ病院(2020/07)

2020-07-11 16:42:42 | おもちゃ病院

 先月にも増して依頼者が多くて、全15件有り、半分以上が入院となった。
依頼者に聞くと、コロナの影響で栃木県内の「おもちゃ病院」が全て開院していない様で、4件は栃木県の方だった。遠くは矢板市からも、わざわざ来てくれた。
1.アンパンマンわくわくクレーンゲーム
クレーンのチェーンが切れてしまったというもので、半田でくっつけてみたところ、可動しないので、引き込み穴で引っ掛かり動かなくなるので、同じボールチェーンが無いか市内の手芸店「サンキ」を探してみたら同じもの(ボール径:2.5mm)が見つかった。接続金具でリング状にしたものが5本セットで長さ150mmとなっている。クレーンゲームに使われているのは120mmと130mmになっており、これに合わせて切断し、交換したら無事動作した。

2.アンパンマン・スポーツ電脳マット
テレビのコンポジット映像入力に接続して遊ぶマットだが、緑色のボタンがほとんど反応しないという症状で、スイッチフィルムの接続部で抵抗を測定してみると、緑以外は静止状態で抵抗が無限大だが、緑色は100kΩを示す。このために、動作させて電圧を測定すると、電圧が低下してONと判断してしまう様だ。マットを分解するのも大変なので、一般整流ダイオードを2本直列にして電極のループにいれることで、しきい電圧が上がり、動作が正常に出来る様になった。

3.ハマーラジコン
動作しないという症状で、送信機の電源スイッチを交換。前後レバーのボリューム接触が悪そうなので接点スプレー塗布。2.4GHzユニットのクロック用水晶16MHzを交換して動作する様になった。

4.タミヤ製ラジコンカー(HOT SHOT)キット
全然動作しないという症状。
キット品なので、本来はおもちゃの範疇では無いのだが、簡単に判ればと引き受けた。
しかし、結構大変だった。送信機は27MHzでモニターでは問題無さそうだ。
受信機ユニット(FUTABA製)に電源がかかっていない。
ON-OFFスイッチ部レギュレータ基板の6.2Vツエナーダイオードと電流増幅用PNPトランジスタが不良だったので交換したら、電源出力が出る様になり正常動作した。
前後切り替えもサーボモーターで接点を回して切り替えているのが面白い。

5.ミニちゃんの電話
音が出ないという症状。ボタン電池の+側接点が内側に入りすぎて接触してなかったので、引き出して接触する様にした。
6.FC HOME88
ゲームコントローラーの1つが動作しないというもので、操作部のコネクタとコード根元を補修し接触を改善し、動作する様になった。
7.人生銀行
コイン(500円玉)一時保持ボタンを押して落下出来る様に調整して動作する様に。
設定は2019年までしかない。説明書はメーカーページからダウンロード可能。
8.そーめん流し
モーターが動かないという症状。モーター内に水分が侵入しモーター軸が固着していたので軸にグリスを塗布したら回る様になった。
9.プリモプエル
左手スイッチが反応しないという症状で、縫い目を分解すると断線していたので、接続して正常動作する様になった。
10.仮面ライダー ゼロワン プログライズキー
ボタン電池LR44×2個が消耗。交換して動作。
11.アンパンマンすくすく知育パット
タッチパネルが動作しなくなったというので、見ると透明電極のガラスパネルが左右に割れている。これを補修することは不可能なので、代替品が無いか検索してみると、思わぬところに同じ形状のものが見つかりました。
現品の表示:RXA-043001 MT43603B
aitendo製
4.3インチ★TFT液晶モジュール★480x272★ [TF043HV001A0]
写真で同じ様に見えるが実際入手してみないと、インターフェースが確認が出来ない。
届いて交換してみると、問題なく動作した。

12.ホバークラフト(リモコン)
動作しないというもので、前後操作用タクトスイッチ2個を交換することで動作した。
13.新幹線
本体破損でフリクション側が本体から分離してしまっているので、銅板を加工して補強した。
14.電動乗用ラジコンカー
充電が切れて以降、何度充電しても動かなくなったという症状。
てっきり、いつものバッテリー寿命だろうと手持ちの6V/4Ahバッテリーを2個直列にして交換したら動作したので、これでお返ししたが、その後、元々のバッテリーを充電してみると、ちゃんと充電出来たので、これは原因が充電にあると考えて後日持ってきてもらった(ものすごく大きいので運搬が大変で申し訳無い)。調べるとDC16V/1A出力のACアダプタの出力が断続しており、コードではなくアダプタ内回路と考えられたので、手持ちのパソコン用16V/3A(10円で入手したもの)と交換した。
15.ブリキ製騎士置物
オルゴール部分が本体点灯で分解してしまった(ゼンマイ飛び出し)という症状で、お客様に曲名が変わっても問題無いか確認したところ問題無いということだったので、手持ち品に交換して、喜んでいただいた。

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TDA7293パワーアンプの電源検証

2020-07-03 12:57:17 | オーディオ

 先日のブログでMC2505の修理用で使ったTDA7293Aモノラルパワーアンプをまた使ってパワーアンプを作ってみることにした。
これも前回の試作で確認した仮想+-電源をアレンジすることにした。
大元の電源は+12V/15A出力のスイッチング電源を使用。
これを2個の昇圧型DC/DC-CONVを使って作り出す。
1個は出力を+30Vに調整する。もう1個は+60Vに調整。
0Vをアンプの-側、+30Vを0V(中点)側、+60Vを+側に接続する。
Max+60V出力のを2個使えば簡単だが、スペースがギリギリで、コストを少しでも下げるため、片方はMax+35Vのを使用した。
ケースは市販のアルミ製を加工。
電源のスペースがギリギリなので、各部品の干渉を確認しながら取り付け位置を決める。
電源の放熱フィンは温度上昇が少ないので密閉空間でも使えそうだ。
但し、フィンの絶縁について、たまたま今回使用したものに伝熱絶縁シートのネジ部絶縁不良が見つかり交換した。製造工程のチェック漏れと思われる。中国製は品質が心配なので要確認のこと。
アンプのフィンはMC2505で外したのを活用した。不格好ですが、いいサウンドが聴こえてきた。スピーカーに耳を近づけてみてもノイズは皆無だった。電源ON/OFF時のショックノイズも殆ど目立たない。

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