トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

電子メトロノームの周波数でLED点灯

2013-08-31 16:32:03 | うんちく・小ネタ

 以前ブログ(8/3)で紹介したLED点灯回路だが、時間が出来たので、回路を見直しして動作確認を行った。
Img_5631_rImg_5632_r  基板は吉本先生にお願いしてユニバーサル基板に組んでもらっていた。
650Hzフィルタ回路のコンデンサ0.022uFは無かったので0.01uFを2個並列にして対応した。
規定の信号(650Hz/1300Hz)を入力するが、アクティブ(ピーク)フィルタが働いていない(RV調整してもピークが無い)。
アクティブフィルタをネットで調べると、+-電源にするか、抵抗分割で中間電位をGNDにしないと、まともな動作をしない様である。
以前もスイッチング電源のOPアンプ回路用に使用したことのあるRS232C用ラインドライバー用IC(ICL3232)を追加して+-電圧を発生させる。今回の回路ではチャージポンプ電源部出力直接では無く、レベルシフト・トランスミッタ経由で出力する様にしてある。
OP-AMPにはNJM4558DDを使用する。
Img_5634_rImg_5633_rImg_5636_r入力5Vで出力+8V/-6Vと何故か誤差が大きいが、OPアンプ動作には支障なさそうだ。
オシロ画面はアクティブフィルタ出力を見ている。
電源回路のコンデンサは推奨0.1uFに対し10uFを使用した関係かも知れない(データーシートでは47uFまで使用可能となっているが)。
その後、0.1uFに変更してみたが、現象は同じ、かえって最低動作入力電圧が2Vまで上がってしまった。
だが出力波形を見ると、スイッチングノイズ(リップル)が大きいので82uFの電解OSコンデンサを入れたらピッタリ消えた。
ICL3232は+3V~5.5Vが動作保障だが、この回路では1.7Vまで動作した。
ICをMAX232に交換すると、出力電圧が負荷でドロップして使えなかった。
Img_5638_rImg_5641_rImg_5642_rOPアンプの電源回路を変更して、発振器を接続し、FIL同調用多回転半固定抵抗を回していくと、ちゃんとピークが見えて同調した。もう一方の周波数も合わせる。
500Ωの縦型多回転(25回転)RVの手持ちが無かったので5kΩを使用したが、これでは細かい調整が難しかった。
オシロで観測するが、矩形波入力でも綺麗な正弦波が出ている(上が入力、下が出力波形)。±50Hz程度ずらすと(オシロでは右画面)LEDが消える。
Img_5630_rImg_5635_r KOLG Solo Metronome MA-1のイヤホンジャックに接続すると、ちゃんと音程に合わせて点灯した。心配した矩形波の高調波による誤動作も無さそうだ。

コメント (3)
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CA-1000Ⅱでレコードを聴く

2013-08-29 16:42:39 | オーディオ

Img_5611_rImg_5612_r  先日のブログで紹介した、アナログスイッチ化したYAMAHAプリメインアンプCA-1000Ⅱだが、レコードのイコライザ部分の確認がまだだったので、レコードプレーヤー(これも、以前紹介した頂き物)を接続してみた。
CA-1000Ⅱの上は先日修理したT-550チューナー。
専用のRCAケーブルが無かったので一般のL/R用で接続したが、ハム音がすごい。お互いのGNDを太い線で接続したらぴったり消えた。
Img_5603_rImg_5604_rImg_5605_r_2吉本ドクターに製作していただいたストロボライトが見つからなかったので、CR発振器に黄色LEDを接続し最大レベルにすると点灯(実際は点滅)したので、ターンテーブルに当てると同期して、スピードずれが見られる様になった(写真左)。
Img_5609_rImg_5610_r矩形波のが見やすいかと切り替えたが、かえって見えにくくなった(写真右)。
矩形波は高調波成分が多いためと思われる。(後述の様に原因は違っていた)
正弦波に戻して調整する吉本ドクター製は矩形波出力だがON/OFF比を大きくすることで、判別しやすくしている。
Img_5617_rImg_5613_rImg_5614_rあとMP3プレーヤーも音源にして聴いてみた。
電池動作では問題無かったので、AC100V/USB(5V)アダプタを電源としてみたところ、やはり、ハム音が少し発生する。GND強化すれば収まるかも知れないが。
【8/30】
JA7JQJさんから、ブログを見てのご指摘が有った。
「ストロボスコープについてですが、ターンテーブルは昔ネオンランプまたは麦球のようなもので照明していたと想像しますが、そうであれば点滅周波数は100Hzになりますね。
ブログの写真では発振器を50Hzに合わせておられているようですが、そうであれば点灯時間が倍になり像も横に倍の大きさになり見にくくなりますね。
正弦波にしたときは点灯時間が短くなり見やすくなったのでしょう。
添付ファイルの縞を数え確認しましたが100Hzで書かれているようです。
78回転の縞の数が77本ありました。
78/60=1.3 1秒間に1.3回転しますから77*1.3=100.1 1秒間に100.1個縞が通過することになります。0.1の誤差はどこから来るのかはわかりませんが」
Img_5624_rImg_5623_r 確かに、私の勘違いだった様です。
100Hzにして実験してみました。
今度は矩形波でも、問題無く静止状態が確認出来る様になりました。

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UNIC-RC(FRC-0403Z)修理・改造

2013-08-26 10:43:00 | ラジコン

 業務用ラジコン修理引き受けのきっかけとなった1号機が、調子が悪い(距離が短く、動作も安定しない)というので、送ってもらった。
Img_5580_r リレーの接触も悪そうだというので、少し大きくはなるがリード位置が同じOMRON製G5LEタイプをMonotaROに注文。在庫の関係でシール方式の異なる-1と-14の2種類を各2個づつ入手。特性は同一だが、動作させてみると、明らかに動作音が異なる。(甲高い音と、鈍い音)
写真は左2個が交換したOMRON製で右2個が交換前のもの。
その後、aitendoに取り寄せ可能か問い合わせしていたところ、早速、取り寄せてもらいました。
小型リレー[SRD] 販売価格: 100円 (税込) 3V,5V24Vのシリーズ
小型リレー(12V)[SRA-12VDC-CL]販売価格: 100円 (税込)
FRC-0403Zは3台以上修理経験が有るが、全般的に、もともと到達距離は短い様だ。他のRCと異なり49MHz帯の微弱電波を使用しており送信機はループアンテナになっている関係もあるのだろう。同一機で入力のサージアブソーバーのショートというのが有ったが、これは正常の様だ。
測定器を使ってIF出力レベルを見て、最大レベルとなる様に調整。それでも室内では50MHzホイップ装着で5m程度までしか届かない。(もともと、その程度らしい)
Img_5585_rImg_5588_rImg_5581_r これは、OKとして、更なる距離アップ様にと送られて来たaitendo製315MHz帯送受信機でサブ機を作れないかとの依頼だったので対応することにしたが、Img_5591_rImg_5590_rImg_5592_r最初、送受信モジュール2P-RX315-9915B-4CH(@680円)を使用したが、受信限界を超えると、また近づけても動作しないという現象が起きて(電源OFFにすると戻る)、これでは実用にならないので、AGC付き受信モジュールRF315-RXB12(@680円)を使用することに。
このモジュールはdata出力なので、これと先程の9915B-LP8029モジュールのdata-inに接続(高周波回路は外し)する。
これで、動作しなくなる現象は無くなった。
Data波形を見ると無信号時でも外部雑音ででたらめなデジタル波形が観測出来る。
9915B-LP8029は無信号時、信号は出力されない。超再生の特徴なのか?
外部雑音が有ってもデコーダでの誤動作はしないが。
Img_5593_rImg_5594_r到達距離を確認すると30cm程度の受信アンテナで20m以上は届きそうだ。
ここで問題点が有る。
距離が近すぎるとチャタリングが起きやすいということだ。コンデンサを追加したりしたが、スイッチ回路の問題では無さそうだ。運用で対応してもらうことにする。
これで、従来用からも、改造用(315MHz)からも切替無しで操作可能です。

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小学校共聴用送りだしビデオデッキ修理依頼・USB認識出来ず

2013-08-24 15:59:00 | うんちく・小ネタ

 先日の「パソコン相談室」で、センターの担当者のところに、「ビデオデッキの故障を調べてもらえない」かと近くの小学校から連絡が有り、分野外だが見てみることにした。
ビクター製だったと記憶しているが、VHS8とVHSのダブルデッキで、電源スイッチのボタンが、周辺の角をぶつけたらしくて、引っ掛かって動かない。
表面パネルを分解して、単体でボタン(タクトスイッチ)を押すと電源が入り、これで治ったかと思われたが、何回か動作させていると、ボタンを押しても全然動作しない。パネルを取り付けても同様な現象である。スイッチの導通やコネクタ先のON/OFFも正常に検出される。これ以上はCPUの問題かも知れないので、修理不能と判断したが、二学期の始業式で各教室に映像配信するのに使っているので、何か代わりになるものは無いか相談された。
八田ドクターの推理で、どうやら、他のAV機器からの信号(コンポジット/L/R音声)をアナログTV-2CHに変換するだけの機能用に使っていて、その信号を各教室のTVに送出しているというのが分かった。
(現在市販されているデッキのRF出力は入力TV信号をスルーして出しているだけなので、使えない)
確か、私が所有しているβ(ベータ)デッキにその機能が有ったと記憶していたので、自宅に戻って持って来た。
これを接続してセンターのTVに接続CH2に合わせると、ちゃんと映像と音声が出たので、これを当面貸し出して使ってもらうことにする。
後日、教頭先生からお礼の電話が有り、問題無く映像配信出来たとのこと。来年度は学校全体の改修工事となり放送設備も一新するというので、それまで使ってもらうことにした。
昔はAV入力端子の無いTVが多く、ゲーム機のオプションでRFアダプタが出回っていたのだが、現在は製造中止になっており、使おうとすれば、ヤフオクでゲーム用を購入して、ゲーム機側専用コネクタを変更すれば使えそうだ。ずばりRCAジャック式のも5千円で出品されてはいるがゲーム機用が安く対応可能だ。
【8/29-8/30-USB認識されず】
同じ小学校の先生から、今度はファイル保存したUSBメモリーが認識出来なくなったので、何とか復元出来ないかとの相談が有った。
8/29-PM6時に生涯学習センターで待ち合わせし、持って来てもらったメモリーを私のネットブックで確認してみたが、やはり認識されず「フォーマットしますか」の表示が。
インストールしてある「ファイルスカベンジャー」で復元を試みると、ファイルが復元(一太郎は2ファイル)出来たが、肝心の一太郎ファイルが無いというので、更に「ファイナルデータ10プラス特別復元版」を使用するが、処理時間が掛かるので、処理中のまま自宅に持ち帰り継続処理する。他のXLSやJPGファイルは復元された。
結果、それらしい一太郎ファイル(6ファイル)が出て来たが、開くとエラーになる。
あとは、使用したパソコンに自動バックアップデータが残っていないか翌日小学校に伺って調査することにした。
パソコン内のバックアップファイル(拡張子:$td)を検索しましたが、やはり肝心のファイルは有りません。
作業の方法を聞くと、一太郎10の入ったNECノートブックで作成した文章に、他のNECデスクトップの一太郎11で写真やスキャナ画像を貼り付けして保存。ちゃんと保存出来たので、問題無いと思い、後日ノートブックで開こうとしたら認識して、その方法を試して見ましたがやはり読み取り出来ませんでした。
一太郎や、復元ソフトメーカーにも対処方法を電話で確認しましたがダメでした。
USBは急に壊れるので、私も苦い経験が有りますが、難しいですね。

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WL500フロントエンド・専用IC化で性能向上

2013-08-20 14:40:00 | アマチュア無線

 以前から修理依頼されているLUXMAN製のFM/AMチューナーWL500だが、何回か修理完了として戻すが、依頼者の満足が得られない様で、また送り返していただいた。(その間、私の同型機を貸出ししてある)
今回、事前に3SK39が入手出来たので交換するが、感度が悪い。手元にある類似のT-550はST/MONO切替レベルが36dB-EMFに対し、本機は50dB-EMFと14dBも悪い。
局部発振もトランジスタのSE3001をヤフオクで入手した古いが新品のに交換。
発振周波数をモニターすると、本来無音のはずが異常発振した様な異音が聞こえる。
発振回路のコンデンサには裸円盤のセラミックコン(チタコン)が使われているが、これの容量抜けが考えられるので、手持ちのセラコンに付け替えたところ無音となった。
どうやら、この異常発振が依頼者からの申告である受信ノイズとなっていた可能性がある。
これで発振は正常になるが、受信感度は変わらない。
FETを交換したり、抵抗定数を変えたり、コイル接続タップを替えたりAGC電圧を可変したりしてみるも大して変わらない。
Wl500fendkaiImg_5576_r最終手段用と入手しておいたFMフロントエンド用IC(TA7358APG)のRFアンプ部分のみRF用に接続したが改善しないので、フロントエンド回路をそっくり置き換えることにした。ICの動作電圧は1.6~6Vなので、12Vから3端子レギュレータ(78L05)で5Vを供給することにする。
TA7358APはサトー電気で@76円、イーエレでTA7358APGが@70円で入手可能。
これも最初はレベルが低かったり、寄生発振したりで、カットアンドトライの結果、最終回路の様になった。コイルがオリジナルでは誘導結合となっているが、感度が悪いので8PFの容量結合とした。
Img_5577_r_2配線の長さが気になったが、これによる発振等は無かった。だが、動かすとレベルが変化するのでポリイミドテープで固定、ICもロックタイト460で固定する。写真に見える4700PFは円盤型パスコンの容量抜け対応として付けたもので、関係は無いかも知れません。
シールドケース(裏面に絶縁テープ貼り付け)を付けてトラッキング調整してみたが、ギリギリ調整出来、感度もST/MONO切替レベルが25dB-EMFとT-550より11dBも良くなった。
AGC機能は無いが、ミキサにダブルバランスド回路を使用しているので二信号特性が良く、最大レベルでも混変調は無さそうだ。WL500はアッテネータのON/OFFが出来るので、問題が有ればONすれば良い。アンプを接続してヘッドホンでモニターしているが、非常に感度が良く、雑音も無く、音質も問題は無い。
これだと、ANT入力端子に指を触れるとローカルFM局がステレオで受信出来る。
ある意味、私の好きなヤドカリ・フロントエンドの出来上がりである。
ICの性能が確認出来たので、アマチュア無線への応用も楽しみである。
このICを使用したSSBトランシーバの記事がある。
尚、本改造は専用の測定器、高周波の知識が必要ですので、もし挑戦する方は、それを踏まえて自己責任で対応願います。
【参考:T-550測定結果】
IF-OUT電圧(P-P)
入力(dB-EMF)99  90  80  70  60  50  40
IF出力(mV) 245  205  145   78  29.4 11.8  4.8
AGC電圧:99dB入力時-2.56V 無信号時0mV
(AGC電圧は高周波増幅FETにより大きく異なり、WL500は無信号時+となる)
ステレオ切替入力レベル:36dB-EMF(IF出力=1.7mVP-P)、メーター指示は「1」

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超~特価FMラジオフルセットに表示器接続

2013-08-10 16:09:00 | おもちゃ病院

 aitendo製「超~特価FMラジオフルセット[5807SET]」がスピーカー付きでタイトルどおり超特価666円だったので購入。組み立ては吉本ドクターに御願いしていた。おもちゃ病院に完成品を持って来ていただいたので受信してみる。
83.2MHzNHK水戸放送は建物内部でも綺麗に受信出来る。
ラジオフルセットには詳しい説明が無いが接続参考に7seg表示用のコネクタが有り、同じaitendoの【特売品】FMラジオ表示器(ASSY)[FM312TN3V-ASSY] 199円とコネクタが同じなので、接続してみると、ちゃんと周波数とボリュームレベルの表示が出た。
Img_5556_rImg_5557_rImg_5558_rこれで、受信周波数が見れる様になったので、窓際のベンチに移動。DSP方式なので、1m程度のビニール線アンテナで84.7MHzFM横浜が良好に受信出来た。スピーカーはベンチ板の隙間にセットすると音が大きくなり音質も良好である。
引き続き、本体とスピーカーのケースへの組み込みを吉本ドクターに御願いした。

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CA-1000Ⅱアナログスイッチ化ようやく完了

2013-08-09 17:59:00 | オーディオ

Img_5553_r アナログスイッチ部基板の確認はとっくに完了していたが、本体基板(イコライザ等)との接続が大変で、レベルの低い部分は2芯シールド線(もっと、細いのが有れば良かったのだが)を使用、一般レベルの部分はフラットケーブルを使用(各信号間にGND線を入れて分離)した。
本体組み込み前に入力RCAジャックとイコライザ基板接続部コネクタの導通を確認すると、一部導通の無い部分があり、外して確認することにする。
Img_5545_rImg_5548_rImg_5550_rImg_5551_rこれがまた外す作業が大変である。何が大変かというとCA-1000Ⅱの重量が半端無く思いことである。資料によると15.5kgある。1973年発売だから30年も前の製品で、その当時は重さを競っていたものである(私も、いまだに重いアンプが好きである。修理は大変だが)。
導通を見ながら半田補強して行く。RCAジャックは接点復活スプレーし内部を磨く。
Img_5544_rMCカートリッジアンプ基板は、ノイズ対策の為か、フォノ入力の近くにプラグイン式で実装されている。
組み上げて、今回改造した基板を取り付ける。
全てコネクタ接続になっているのだが、フォノとマイク入力は単独コネクタで、これの余長が少ないので、基板の隙間から指を入れて、感覚で差し込まなければならない。後述する問題で、何回、この作業を行ったことか、暑い作業部屋でイライラしてくる。
電源を入れるが、動作しない入力がある。
ロータリースイッチへの配線にフラットケーブルを使用したが、この芯線が硬いらしく、余長も無いので断線しやすく、セットするたびに断線したりする。
またアナログスイッチICが何故か壊れやすい(最終的に各10個以上ダメにしたかも知れない)。
アナログスイッチが壊れると、電源電流が流れて、今度は±5V電源のIC(TL431)電圧がドロップするとともに過熱して破壊してしまう。これも交換するも、またすぐに壊れる。トランジスタによる電流ブーストも試みたがうまく行かない。
供給元の±52V定電圧出力用トランジスタも、2回壊れて交換。また保護用のフューズ抵抗器(3.9Ω/500mA)も溶断していた。
+52V用 2SC1061S使用 → 2SC5000に交換
-52V用 2SA671S使用  → 2SA1887に交換
Vcboとhfeが高くとIcが大きくなるので問題無いだろう。
Img_5554_rAswpwrこのままでは解決しない(入力±52Vをドロップする方法)ので、シンプルに考え直すことにした。
CA-1000Ⅱで唯一低い電圧(AC15V)のトランス巻き線(OVP回路、ランプ用)が有るので、これを±整流してLM317(+5V用)とLM337(-5V用)で安定化する様にして、基板を作り直した。
Img_5552_r電圧を±5Vに調整し、電源ONするがハム音が大きいので、電源出力に1000uF/6.3Vを±に追加。それでも、まだ大きいのでイコライザ基板からのGND線を外したら消えた。(写真には見えないが基板裏側に取り付けてある)
電源やICが壊れた原因はアナログスイッチ基板の裏面電源錫めっき線とイコライザ基板の縦型抵抗リード線(+52V印加されている)が接触した為と思われる。抵抗を離したら問題無くなった。
Img_5555_rCa1000swanalogファンクションを切り替えて見たが、正常に動作している様だ。入力間の漏れ(隣接信号がかすかに聞こえてくる)が少し気になるところだが、
シールドカバーを被せて一応完成。
特性は完全とは言えないが、今回の改造で、アナログスイッチの動作を学ぶことが出来た。

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富士山世界文化遺産と電子工作の関係

2013-08-08 08:00:05 | うんちく・小ネタ

 先ごろ富士山が世界文化遺産に登録されましたが、私なりに電子工作と文化遺産との関連をこじつけて見た。(承認された理由とは一切関係ありませんが)
Sol_img06_2 半田付けされる方は教える側も、教わった側も、綺麗な半田付けの適切な表現として「富士山の様に」という言葉をご存じと思う。電子工作サークルでも半田付け初心者には、その様に教えている。大多数の方は、おそらく富士山の綺麗な稜線が思い浮かぶからだろうから。
私は、もう50年近く半田付けを経験しているが100%「富士山の様に」するのは至難の業である。
これからも、何年出来るかわからないが日本一の「富士山」を常に念頭に置きながら作業を続けていきたいと思います。
日本では、この様に適切な表現が出来て素晴らしいことだが、海外では、どんな表現で「綺麗な半田付け」を表現するんでしょうね?

富士山は20代の頃、登山したことがある。
1回目は8合目で高山病に掛かり下山した(ちょっと降りると回復したのだが)。
2回目は無事登頂出来て、ご来光も拝むことが出来た。

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AM同調ノイズをループアンテナでカット

2013-08-04 18:56:10 | アマチュア無線

Img_5541_rImg_5543_r T-550は修理完了したが、AM受信で放送局に同調すると「同調ノイズ(ハム音)」が発生する。この機種に限ったことではなく、電池式トランジスタラジオでも同様に発生する(方向変更で回避は出来るが)。
T-550はバーアンテナが内部に有り、方向変更は本体を回すしかない(幸い、正常に置く方向とは一致したが)。これで、一番同調ノイズの少ない位置にする。それでもノイズが完全には消えないので、本体の上にループアンテナを乗せ(接続は不要)バリコンをノイズが消えるところに合わせる。これで、感じられない位に少なくなる。
放送局毎に同調し直す不便さはあるが、AM受信マニアにはお勧めである。

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電子メトロノーム出力をLED色変化で

2013-08-03 20:06:42 | おもちゃ病院

 交流のある、おもちゃドクターから、分野外ではあるが、ウクレレ教室でテンポを取るのにKORG製Solo Metronome MA-1を使っているのだが、サウンドだと邪魔になるのだそうだ。1テンポ目が高い周波数で、続くテンポは低い周波数なので、これの違いを検出してLEDを色別で表示出来ないかとの内容だ。
Img_5521_rImg_5525_rホームページで事前に周波数を調べたが、出ていない様で、予備機を送ってくれるとのこと。
届いたので、フリーのスペアナソフトで観測すると、高い方が約1300Hzで低い方は半分の約650Hzになっていた。矩形波なので、高調波もかなり出ているが、ある程度離れているので、フィルターで分離出来そうだ。
Peakfil1ptPeakfil1以前、サークルで光スペアナを製作したことがあるが、これとは周波数が異なるので、計算式の出ているページを検索してみた。
低周波ピーク・フィルタを引用させてもらうことにし、Excelで計算表を作成。
Excelのゴールシーク機能で逆算する方法がある様だが、マスターしてないので、代入して結果をシュミレーションする様に手抜き(C,R3を変化させるだけ)。
「PEAK-FIL1.xls」をダウンロード
計算ツールページもある
オペアンプ多重帰還型バンドパス・フィルタ計算ツール 
更には、製作用に配線図を作成してみた。

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T-550トランジスタ交換で問題無く受信

2013-08-03 19:03:17 | オーディオ

 先日のブログでフロントエンドの違いを報告したが、注文していたトランジスタが届いたので、早速交換してみた。
到着以前に手持ち品にそれぞれ単独(RF,MIX,OSC)で交換したものの、どのトランジスタが不良というのが良く判らなかったので、全交換とした。
RF-AMP 2SK19Y→2SK19GR(サトー電気でGRとBLしかなかったので)@95円
MIX    2SC535→2SC1923(2SC535は入手不可でサトー電気で特性の近い物を購入) @32円 10個で252円
OSC   SE3001 同一品をヤフオクで以前入手してあったもの。5個で800円
基板単体では、バリコンが接続されないので、本当に動作しているかは良く判らない。
接続には覚悟(あちこち半田付け箇所が有り、付けてしまうと、また外すのが大変だからだ。
バリコンとドッキングして、IF出力(10.7MHz)を確認する。
P-Pでは200mV(入力99dBr?)程度出ている。
Img_5528_rImg_5529_rImg_5533_rImg_5539_rそこでチューナー本体に接続して、トラッキング調整する。
66dBr程度からAGCがかかる様だが、レベルを上げていくと電圧は-0.2V程度に変化する。
WL500のフロントエンドに使用しているデュアルゲートの3SK39は+の領域で制御している(+にするほど増幅度アップ)。
アンテナを接続して受信してみる。
Img_5526_rImg_5537_rImg_5538_rブースター経由ではあるが、FM横浜がメーター4.1まで(フルスケール5だが、トーカル局でも4.1までなのだが)振れて、綺麗に受信出来た。
豆電球(12V用)が1個切れていたが、以前秋葉原の電球専門店で購入したのが有ったので交換。
しばらく、モニターしてみようと思う。
このブログを見て、修理をお願い出来ないか思った方は、この様に手間が掛かり、治る保障も無いので、残念ながらお受け出来ません。各自で挑戦してみて下さい。

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LUXMANチューナーWL-500とT-550のフロントエンドは別物

2013-08-01 12:11:26 | オーディオ

 以前のブログでも紹介したが、修理依頼が有って修理してお返ししたWL-500だが相変わらず感度が悪いというので、その後送った私のWL550と比較してもらった結果、受信感度がやはり、データー上も悪いという結果が出たので、都合の良い時に、もう1度見ることにしてあるが、ヤフオクで姉妹機のT-550のジャンク扱い品が出品されていたので、これが部品取りにでも使用出来ると思い3千円で落札した。
T-550は以前修理実績(これはAMのRFトランジスタ劣化)が有り、フロントエンド部のユニット外形が同一だったからだ。
ヤフオクではFMが受信出来ない為のジャンク扱いだったが、到着して測定すると、やはり受信出来ず、どうもフロントエンド部分に不具合が有りそうだ。
分解してみるしか無いが、以前経験した通り、基板とバリコンが各部で半田付けされており、大変である。案の定、基板に亀裂が入ってしまった。
基板を見ると、予想と外れて、使用されているトランジスタが異なっている。
余談だが、RF-OUTのコイルとMIX-INのコイルは空間で信号結合している様で、この距離も異なっていた。
      WL-500  T-550
RF用   3SK39   2SK19Y
MIX用  3SK39   2SC535
OSC用 SE3001  SE3001
当然、回路も異なるが、参考に写真を比較していただきたい。
2SK19はサトー電気で2SK19GRだが入手出来るので注文した。
WL-500フロントエンド            T-550フロントエンド
Img_4924_rImg_4923_r_2 Img_5520_rImg_5519_r   

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