送信機を車でひいてしまって、スイッチの破損や内部基板のひび割れとなったが修理可能かと相談を受け、まずは見てみることにした。
スイッチは、手持ちの正常品と交換されていた。
スイッチ部のアルミパネル(2~3mm厚)も変形していたので定盤においてハンマーで手直しした。
スイッチ基板とCPU基板接続用のFFCケーブルは切れてしまったというので、前回修理用に余分にaitendoより購入した同一品が有ったので取り付け。
スイッチを操作するが、やはり動作(表面LEDが正常だとタイマー時間点灯する)しない。
電圧を測定すると、4V程度しか出ていない。電池ホルダーでは6V有り、電池チェッカーでは各セル1.3V以上有り、それと計算が合わないので電源装置より6Vを供給してやる。消費電流はゼロなので電池の劣化では無さそうだ。それでも動作はしない。
リード電の抵抗を測定すると、+側は導通だったがー側は100kΩにもなっていた。
ソケット部分を外してみると、半田付け部が酸化しており、これが原因の様なので付け直した。
これでコネクタに6V程度が印加される様になった。
ひび割れに沿ってパターン切れ(スルーホールの境目)があるので0.26mm線で表裏接続。
ベタアースも切れていたのでレジストを剥がして半田を盛り補強する。
それでも動作しないので拡大鏡で見るとSOP-8PのIC(S130の表示だが検索しても見つからなかった)が割れている。
以前、同じ事故?(もっとひどい状況)で依頼が有り、交換となった不良基板が残っていたので見てみると、このICは生きていたので交換すると動作した。
それでも、レバースイッチの操作で2ヵ所動作しないポジションが有るので辿っていくと、チップ抵抗(1kΩ)が2個割れていた。チップ抵抗が無いのでデスクリート1/6Wの抵抗に交換すると、無事全ポジションが動作する様になった。
電波もちゃんとモニター出来た。
12/4無事動作したとのメールが有った。