トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

タダノラジコンRCS-M01/250不動作原因の調査

2016-12-30 15:04:39 | ラジコン

 県内の方から、動作しなくなったとRCS-M01を修理依頼されたが、送受信機単体では、正常に動作している様にみえる。
念のため、送信機は電解コンデンサを1個交換、三端子レギュレータの半田付け直しを行った。
受信機は、単体でのLEDが今までの修理品(正常動作)と同じだった。出力がおかしいというので、端子のGND間抵抗および電圧を正常動作品と比較したが同一だったので、特にいじらなかった。
近くの顧客が引き取りに来るというので、引き渡したが、やはり動作しないというので、確認に向かった(自宅から5分程度と近い)。
もう1台の正常動作送受信機(RCS-MM2タイプだが、互換性はある様だ)では操作通りに正常動作しているが、今回の受信機に取り換えると
電源LEDは消灯、5個並んだLEDは上から4個が4回点滅を繰り返す。5個目は消灯になっている。
付き合いのあるタダノの代理店にマニュアルを見せてもらうと
5個のLEDは上から、伸縮・ウィンチ・起伏・旋回・アクセル の状態を表す様だ。正常な場合は消灯している。
4回点滅は「差動トランス出力エラー:差動トランス受信機回路の故障」を表す様だ。
ラジコンを持ち帰り調査開始した。
差動トランスにはパルスを加えているということなので、オシロで観測すると、2.6kHzの矩形波はちゃんと出ている。
NJM2901(4回路入りコンパレータ)で自励発振させ、フルブリッジドライバ(TA7267BP)でドライブしている。

分からなくなったので、電解コンデンサを全て交換することにした。
すると、近くのC203(100uF)の下が大きく腐食(陥没?)しておりコンデンサー+-ランド間を通っている細いパターンが切れていたので、ストラップ接続した。これが原因かもしれないが実車に接続しないとわからない。

【RCS-250の修理】
RCS-M01が動作しない場合の予備用として、私が所有しているRCS-250を準備することにした。
電池ボックスが無いので、正規品に合わせて、正規品は単三×4本だが、工作が楽な単四×4本用にした。

受信機は最近落札した正常動作品(と思われる)を動作させて、送信機を操作すると2周波のサイクリックが固定されるので受信は出来ている様なので、後日、実車で確認してもらうことにする。
もう1台、ずっと前に実験用に落札した、今ではバラックの基板が有ったので、ついでに調査してみると、差動トランス用の矩形波が出ていない。
これはM5239L(1回路入りコンパレータ)という5Pin-SIPが使われおり、これが発振していないので、手持ちのコンパレータLM311Pに交換してみることにした。
取り敢えず交換可能な様に5pin-SIPの代わりに5pinソケットヘッダを半田付けする。
LM311は8P-DIPなので+-入力ピンだけ差し込んで残りは部品リード線で延長して接続したところ正常に発振してくれた。

同じRCS-250でも、RCS-M01と同じNJM2901が使われているバージョン(前述品)もある。

【12/31実車で無事動作】
依頼者に連絡したら、確認出来る車が有り、今日でも大丈夫とのことだったので、出掛けた。車で約1時間のところです。
取り付けると問題なく動作したのでホッとした。
もう1台、私の評価用RCS-250も動作確認してもらったところ、アーム伸ばしとフック巻き上げが動作しなかったので、その部分をもう1度調査したい。
その後2時間ほど、お話しをし、今後も何か要望があればお互い対応することを約束した。

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試験用可変電源・出力微調整に改造

2016-12-25 14:40:44 | 測定器

 以前ヤフオクで安価に落札したISO-TECH製 IPS2303DDを電子工作サークル用に使用しているが、電圧調整が標準的なボリュームなので微調整が難しい。

そこで、多回転精密ポテンショメータに変更出来ないか、内部を開けてみた。

電圧は10kΩ、電流は1kΩのPT基板用ボリュームが使われている。

手持ちのポテンショメータはaitendoから購入した[WXD3-13-2W]10kΩ(税抜き200円と安い)しかないので電圧調整のみ交換することにした。
上下方向は何とか収まりそうだが、奥行き方向は右側がコネクタにぶつかるので、コネクタを外し、基板端面に接着して配線接続した。ポテンショメータとは外したボリュームパターンと配線接続する。

ところが、ポテンショメータを回しても電圧が0Vのままで動かない。
テスターで抵抗変化を見ると、端子が違って(逆)いた。
表面取り付け側から1-3-2の順となる。

ポテンショメータの側面に印刷された回路を鵜呑みにして接続したのが間違いだった。実際の端子は回路表示と逆になっていた。
これを入れ替えて正常に可変する様になった。
固定のねじは同一なので、表面パネルに付属ナットで固定する。しかしシャフトの径はφ4mmと細いので手持ちのツマミを使用することにしたが、色が違っており2個揃わないので、写真の様にツートーンになってしまった。

注文する機会があれば、揃えたいと思う。
あと難しいとは思うが、出力のON/OFFスイッチと、OFF時の電流リミット調整があるといいのだが。

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Tokyo-Hy-Power製リニアアンプHL-180V修理

2016-12-20 15:38:51 | アマチュア無線

 ハム仲間から144MHz用リニアアンプの修理依頼があった。
リレーがバタつくという症状だ。
 調べてみると使っていないリモート線の黄色(+電圧で送信)が電波を拾って誤動作している様だ。
(現状品はGNDで動作する緑色線で制御している)
回路図はズバリ、説明書はズバリが無いがシリーズの類似品が参考になり、メーカーのHPからダウンロード出来る。
1uFのセラミックコンデンサをGND間に付けたら止まったので送り返したが、今度は出力が出ないというので、また送り返してもらった。
(前回は学習センターで修理していたので、送信入力を加えての確認をしていなかった)
バイアス用の電圧が出ていないし、その前の8V用三端子レギュレータの出力も1V程度しかない。
バイアス調整用パワートランジスタ2SC1173フィン(コレクタ)がGND間0Ωになっている。
前回、原因調査用に基板を外したが、再組立て時にフィン固定ねじの絶縁ブッシュを入れないままに締め付けたのが原因だ。初歩的なミスである。
ところが、このブッシュの手持ちが見つからないのでフルモールドタイプのトランジスタ2SC4935に2個ともに交換した。
これで、バイアスは掛かる様になったが、異常発振を起こす。
また、電流の大きな電源が無いので、依頼者に30A出力用を持って来てもらった。
先のコンデンサバイパスだけでは回り込みが完全に抑えられない様で(ホイップアンテナをリニアアンプに隣接して置いてある関係もある)ケースに落とすと発振が止まるので、黄色線の末端を接続した。
出力表示のバーLED表示がMaxと3番目が点灯せず。
3番目は半田付けが剥がれていたので付け直してOk。Maxは調整のトリマで出力が出る様になった。
これ以上に入力を入れると保護回路が働く様で電源が切れるので、入力電源を入れ直す必要がある。

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RC-33R修理・電波が弱い/電源が切れない

2016-12-20 15:24:02 | スイッチ

 複数ラジコン修理依頼のあった物件で最後まで残っていたRC-33R送信機の修理に取り掛かった。
電波が弱いのと、電源が自動で切れないという症状です。
電波が弱い点については、手持ちの送信基板が残っていましたので交換したところ問題無く出力が出る様になりました。
電源が切れない問題については、原因が分からなかったので手動で電源をON/OFFする様に側面にトグルスイッチを付けることで了解いただきました。

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英会話教材Spinkeeの修理

2016-12-16 12:51:20 | 知育玩具

 ブログをご覧になった愛知県の方から、英会話教材の修理依頼があったので見てみることにした。
sunmark製のSpinkeeというもので、私としては初めてみる機種である。
音が不安定という症状ということだったが、私が聞いた感じでは特に悪くは無かった。
念のため、ゴムベルトの交換。ドラム・シャフト・ヘッド・アイドラー・カードの専用クリーナーによる清浄。ヘッドの消磁を行い動作確認したところ、問題無さそうなので返送した。

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RK04-10DST修理・原因はアンテナだった

2016-12-11 14:49:43 | ラジコン

 極東製ラジコンRK04-10DSTの修理依頼があった。
他のシリーズは何台か修理しているが、これは初めてである。

動作したり、しなかったりし、動作しても近距離しか届かないというものだ。
モニターすると送信周波数は429.625MHzになっており、強度は十分な感じがする。

届いて確認すると、確かに電源LEDが点滅になったりする。
電池電圧を測定すると、2本が劣化していた。
電池の接続は特殊で、2本を並列にして、これを直列にしているので、実際には3Vで動作させている。
なので、奥側の2本または手前側の2本だけでも動作する。たまたま並列になる電池の片方が劣化していると出力電圧が低下することになる場合がある。
更には、この接点の基板側半田付けが不完全(いも半田)になっていた。ステンレス線の関係か、ステンレス用フラックスで付け直し。

これで送り返したら、やはり症状は変わらないという連絡があり、受信機も一緒に送り返してもらったがちゃんと受信機のリレーが動作するので問題無い。
送り返して、見たが変わらないというので、アンテナを付け変えてどうか確認してもらう。
丁度、アマチュア無線用の433MHz帯ホイップアンテナがあり、これに付け替えたら問題無く離れても動作する様になったとのことでした。
アンテナに問題が有った様でしたが、ケーブルも念のため交換してみるとのことでした。

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RC-30R-3修理

2016-12-11 12:49:49 | ラジコン

 送信機で、周波数変更依頼されたものだが、動作確認すると、電源も時々入らない時があり、メーターも取り外されているので、その状態も確認出来ないというもの。
周波数変更については286.725MHz(源発振は1/18となる)から296.6750MHzに変更するのだが、近い296.6875MHzの手持ちが有ったので交換したところトリマ調整で合わせられた。
ID変更はダイオードの半田付け替えとなるので、ちょっと面倒である。
電池ボックスの接触不良が良くあるので、ステンレスフラックスを使って、マイナスばね接点とハトメを半田付けする。
ボックス単体での電圧は正常だが、基板内部の電圧が1~2V程度しかない。
調べていくとバッテリーからの接続コネクタでGND側のコンタクトが緑青で接触不良になっていた。
同じコンタクトが無いので、別端子でGNDだけ接続する様にした。

メーターは手持ち品を加工(現状品より高さが高いので)して取り付けすると正常表示する様になった。

各操作が受信出来ているか確認するとホーンだけが動作しない。
プッシュスイッチが接触不良になっていたが同一品が無いのでプッシュ機構のみ使い、手持ちの小型プッシュスイッチをその金具で挟み込むと丁度合ったので、接着固定した。

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県西おもちゃ病院(2016/12)

2016-12-10 16:00:00 | おもちゃ病院

 先月に比べると6件と少なかった。
1.おりこうKUMA-TAN
おしゃべりや歌が出ないという症状。
電池液漏れによる断線、および押し釦の基板部接点の清浄で動作OKになる。
2.ポケモンクレーンゲーム
クレーンが左右に動かず、バケットのチェーンも巻き上げないという症状。
常連のものとはタイプが異なり、始めての修理となる。
原因は左右動作用モーター接続線の断線とチェーンのドラムからの外れでした。
これを治して動作OKとなる。常連のものより調整が不要で簡単に出来た。
3.セーラームーン・コンパクト
蓋を開けてもボタンを押しても音や光が動作しないという症状。
分解してみたがスイッチや電池部、スピーカー、トランジスタはOK。ICの不良と断定し修理不能で了解いただいた。
4.いたずら大好き
パチンコのばね部分がロックせず、打ち出し出来ないという症状。
分解するとU型モールドのバネ部品が塑性変形しておりロックが不完全だったので、U字内部に硬質スポンジを入れてロック出来る様にした。
5.どこでも歌本
音がおかしくなるという症状。
電池電圧が1.1Vと低く、新品に交換すると正常に再生されるので、回路は問題無し。電池を交換される様依頼する。
6.車
音が出ないという症状。
電池液漏れによる配線腐食で配線付け替え。接点(マイナス側スプリング)接触不良にてステンレスフラックスで半田付け。
【12/24のパソコン相談室でも】
1.メリー
動作しないという症状で、電池接点を磨いて動作OKとなる。
2.ぬいぐるみワンちゃん
スイッチを入れても、動かないという症状。
スイッチをONすると瞬間動くが止まってしまう。ぬいぐるみをはがすと内部リンクモールドが折れており、これをステンレス細線で接続し、正常に歩く様になった。

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RCC-981H-TX修理

2016-12-09 14:38:28 | ラジコン

 何度か修理対応している方から、私として修理は初めての萬歳工業㈱製RCC-981H-TXというラジコン送信機の修理依頼があった。

何度も落としているのでケースが破損しておりテープで補修、また押し釦スイッチの動作が不安定とのことだった。
タクトスイッチは10個実装されているが、この機種の場合は4個だけしか使用しないので、手持ちのタクトスイッチに交換する。キー取り付けの頭部は高さ合わせのため切断する。

 これで正常に動作している様なので、ケースの補修可能部について接着固定した。

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