トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

電池式噴霧器用充電アダプタ製作

2014-07-31 09:45:09 | うんちく・小ネタ

 パナソニック製の電池式噴霧器を以前購入したが、単一乾電池×6本使用しており、電池の減りが早く、経済的で無いので、当初からNi-MH充電池を使用することにしている。
電圧は9Vから7.2Vに落ちるが問題無く使用出来ている。
Img_7641_rImg_7646_r写真の様に電池ボックスは着脱出来る様になっているが、出力電極は本体側にあるので、充電は、その都度、銅板を加工して入れたりして行っていた。
これでは簡単に出来ないので、アダプタを製作してみた。
Img_7644_rImg_7645_rImg_7643_rImg_7642_rユニバーサル基板をボックスの隙間に入る様に加工し、電極には、おもちゃ用電池ボックスの接点を使用した(aitendoでも入手可能)。ランドに半田固定する。
接続には陸式ターミナルを使用した。(内側に穴が有るが、これは最初開けたら、電池にぶつかったので外側に移動したもので、幸い、配線通しに使えた。)
充電は、実験用電源を使用して定電流で行っている。
 

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ヘッドフォンアンプキット [LIANG5532] も電源変更

2014-07-30 15:42:50 | オーディオ

 aitendo製ヘッドフォンアンプキット [LIANG5532]を購入してあったが、この電源も、先日紹介した232CインターフェースICが使えるんでは無いかということで、製作してみた。
オリジナルは9V乾電池(006P)電圧を抵抗分割して、OP-AMPの中点としているので、OP-AMP電源マイナスのみ切り離し、直流カット用の信号入出力コンデンサは削除し直結した。
OP-AMPの実装方向が分からないので、ご注意下さい。(製品の正面側にソケット切欠きを合わせて下さい)
Img_7631_rImg_7632_rImg_7637_rImg_7638_r電源部分はユニバーサル基板を使い、ケースの空きスペースに入る様にカットする。
1.5V乾電池(単三×1本)で動作させる様にアップコンバータHT7733Aで3.3Vまで昇圧し、ICL3232で±4V以上を発生させる。写真では100uHのインダクタを使用しているが、低電圧でも動作する様に更に100uHをパラに入れた。
今回は、直接V+、V-から取り出さず、T2-INとR1-OUT接続、T1-INを0Vとすることで、T1-OUTが+出力、T2-OUTが-出力となるので、これをアンプの電源に使用する。
T2-INをプルアップしたのが良いかも知れない。
Img_7634_r電源をONすると-電源にスイッチングノイズが大きなレベルで発生しているので、0.22uFセラコンをV-と0V間に入れると小さくなった。スイッチング周波数は1MHz以上でパルスの波高が目立つが、音声には影響していない。ビーズコア等で軽減出来るかも知れないが。
ヘッドホンでモニターしたが非常に静かである。
Img_7639_r Img_7640_r オリジナルはNE5532を使用しているが、これをNJM4580DDに変更すると、30mA程度消費電流が減り110mA程度になる。また、最低動作電圧も0.9Vから0.7Vに改善される。
安定的に動作させるには1V以上有った方が良い様だ。
このNJM4580DDは安価であるが、有名メーカーのオーディオ回路(ヘッドホンアンプ回路にも使用されている)に一般的に使用されており、特性上は保障されている様なものだ。
1.5Vにすると、HT7733A出力は3.3Vで安定し、ICL3232出力は+6.0V/-5.2V程度になる。
一般試聴レベルでは、聴感上特に歪は感じないが、あるレベル以上になると、歪が増大する。
今後は、測定器を使い周波数特性等を調査する予定である。
【7/31特性確認】
Img_7647_rImg_7648_rImg_7649_rCRオシレーターを入力とし、出力はヘッドホン負荷(LR共16Ω)とする。
OP-AMPはNJM4580DD使用
周波数特性:10Hz(発振器の最低周波数)~30kHzまでフラット
最大出力:正弦波が歪む直前のレベルを測定。オシロでP-P900mVまで出る。
電源電圧は1V以上必要の様だ。
Img_7650_rICL3232のスイッチングノイズが波形に乗って来ている(矩形波だと良く解る)ので、もう少し対策が必要の様だ。

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ポータブル車両重量計?修理

2014-07-30 06:58:16 | 修理

Img_7622_r表面にある、押しボタンスイッチが、ON/OFFしない様なので、どんな形でも、交換して動作させることが出来ないかとのことだった。
まず操作系5個の押しボタンスイッチを外してみると(内部基板も外さないと、ケースロックのばねが押せないが)、オレンジと緑のスイッチは壊れておらずテスターによるON/OFFも確認出来た。
中央白ボタンスイッチはオルタネイト式で、この動作をさせるスプリング(カム?)が紛失していて動作しない。
右側2個はスイッチ部にマイクロスイッチを使っており、このボタンが本体に潜ってしまっていた。
同じ外形のスイッチアッセンブリーは無いので、スイッチ本体のみ交換することにした。
本体金具にピン2本で固定されているので、ドリルでサラって外す。
Img_7621_rImg_7620_rImg_7619_rオルタネイトは、おもちゃでも良く使う小型のスイッチが有ったので、これを使うことするが、やや幅が小さいので、金具を内側に曲げて挿入。ロックタイト460で接着固定する。
押しボタン式の方も手持ちの松下製マイクロスイッチが有ったのでダボをカットして、同じに接着固定する。これは幅が同じである。
電源スイッチもオルタネイト式で接点部は大型のマイクロスイッチ2個が使われていたが、同じマイクロスイッチが無いのと、オルタネイトの機構部材が同じに紛失していたので、これはロッカースイッチ(MSR8)を使うことにして、表面の各穴を縦方向4mm広げて実装した。
電源を入れて気が付いたが照光式でOFFでも光っている(ACの両切り用)。この装置は2回路を片側DC12V,もう片側をAC100VのON/OFFに使っており、この間にネオン管が入ることになり、問題なので、トグルスイッチに変更し、製品の押しボタンケースにねじ込んで実装した。
DC12Vでも、動作確認したが250mA程度の消費電流だった。
Img_7625_rImg_7628_rImg_7627_rImg_7629_rいざ、電源を入れて、うまく行くかと期待したが、LCDが表示しない。
見ると、分解した時に、配線がLCD基板根元で断線しており、接続するが、次々と他の線も断線してしまう。ようやく接続したが、表示がおかしい。
クロックの水晶は、9.8304MHzという特殊な周波数だったが、オシロでみるとちゃんと発振している。内部回路は±12Vと+5Vで動作しており、上側基板がアナログ増幅+電源部で、下側基板がCPU処理部になっている様だ。
Img_7624_rキャラクタ表示器で数えると40文字×2行タイプで、ネットで探したところ、全く同じもの(コントローラーがHD44780、LCDドライブがLC7930×と見られる物が「共立エレショップ」でジャンク扱いDMC40218-DJKが有り、早速注文した(1200円/個)。
あとは、乾電池(単一×8本)でも、動作する様に電池ボックスが表面に付いているが、内部は液漏れでかなり腐食しているので、これは車から12Vを接続出来る様に、ターミナルを設ける予定にしている。
【8/1:LCD到着・表示が出た!】
Img_7653_rImg_7652_r注文していた、共立エレショップからLCDと、接続ケーブルQIケーブルFC20-1Sx20 / 311-376が届いたので、接続してみる。
メイン基板のコントラスト調整用半固定抵抗器(これもマイナスの穴が崩れてしまったので新品と交換)を調整すると、ちゃんと、文字が表示されるではないか、良かった!
Img_7655_rImg_7657_r_22列表示用のLCDだが、何故か上の段しか表示されない。
これが正常なのか否かは不明なところだ。
一応、4輪単独と前後の切り替えは出来ている様だし、各スイッチの操作に対し、それらしい動きはしている。
Img_7659_rImg_7660_rDC12V入力用のターミナルを電源スイッチ近くに穴開けし取り付ける。
あとは長男が来た時に確認してもらうことにする。
 
【8/3 2行表示確認】
20140803_145246_r20140803_145210_r20140803_145240_rVCC、OV、CONTの3本だけ接続して、コントラスト調整RVを一番濃くしても上の行しか黒くならない。そこで、事前にPICプログラムに詳しい吉本先生にチェック方法が無いかメールでお願いしてたら、ついでに製作した基板(8文字×2行)があるので、これで確認出来るのではと「電子工作サークル」に持って来てくれた。
早速、コネクタに差し込んで電源ONすると、ちゃんと2行表示されるではないか。この時にコントラスト調整を一番濃くすると、2行全てのセグメントが黒く表示される。聞くと、プログラムで2行表示の設定をしていないと、下の行は表示されないとのこと。納得した。
継続して40文字×2行表示のプログラムを作成してもらうことにした。
とすると、やはり、この機器は1行のみ表示の可能性が高い。

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TADANO RCS-MM4 送信機電源LED点かず

2014-07-26 16:52:00 | ラジコン

 業務用ラジコンの修理依頼が有った。
症状は、送信機のスイッチを入れると、電源LEDは点灯せず、受信機側にエラー13が表示されて操作出来ないというもの。
依頼者が、タダノで確認した所、ラジコン側の旋回・起伏・フック・伸縮・アクセルトリガーのどれかが、電源を入れた時に稼働状態にあるため、安全の為の措置がとられエラーとなるとの事でした。
受信機は客先にあり外せないので送信機のみ送ってもらい、到着したので、確認してみる。
送信周波数はCH1水晶表示62.835MHz(4逓倍で251.34MHz)、CH2水晶表示63.135MHz(4逓倍で252.54MHz)となっており、電源スイッチを入れると1秒程度電波が出て止まる。
周波数は合っている様だ。水晶に触ると、周波数変動するのが気になるところだが。
スペアナで観測しても、不要輻射がパラパラ出て、気になる。
このとき、やはりLEDは点灯しない(正常であれば、2秒程度点滅して点灯に変わる)。
Img_7614_rImg_7613_rImg_7615_rImg_7616_rImg_7617_r基板の裏表を見ると、コネクタ・スイッチの半田付け部分が腐食した様に白変している。
これをアルコールやフラックス洗浄液で清浄し、更に半田付けをし直したところ、電源LEDが正常に点灯する様になった。どうやら、腐食らしい部分が絶縁不良になって、あたかも操作状態になっていたのかも知れない。電波も正常に出ており、操作すると信号音が変化する。
試しに、いずれかのスイッチかアクセルを操作した状態で、電源スイッチをONしたときに同じ現象(LEDが点かない)となる。
あとは、返却して、対向試験してもらうことになる。

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DSPラジオキット(表示器付) [AKIT-6951D]出力逆位相

2014-07-25 08:11:20 | アマチュア無線

20140724_173821_r aitendo製★在庫限り取扱終了★最強版!DSPラジオキット(表示器付AKIT-6951D]  を購入し、以前問題だったAMの10kHzステップ問題は解決され、AMボタンを押し直す毎に9kHzステップに切り替わる様になっていた。
20140724_173807_r出力も綺麗に聞こえていたが、先日修理したLUXMAN製T-550と聞き比べると、音の広がりが違う(センター定位しない)ので、波形を見るとオシロ写真の様に逆位相になっていた。
現在、 aitendoに確認中だが、DSPラジオのシリーズは、以前も同じのが数種類有った。
販売前に確認してほしいものだ。
ICのデーターシートを見ると、どうやらファームウェアで設定する様になっており、デフォルトは逆相になっている様だ。
【7/25再確認】
20140725_145737_r20140725_145725_rステレオ時のセパレーションが気になったので、再度波形を見てみた。
最初、あまり良く無いので、イヤホンジャックコモンのコンデンサを47uFから1000uFに交換したところ改善された。
イヤホンジャックのL/R出力は電源電圧の約半分の電圧が掛かっているので、アンプ接続時は直流カットが必要となる。
結構、電波が強く無いと、セパレーションは良くならない。その辺のところがアナログチューナーと違うところか。
強ければ、素晴らしいセパレーション(反対CHへの漏れが無い位)となるが。
この機種に関しては、ステレオ/モノラルの状態が表示されない。
20140725_145749_r20140725_145758_r20140725_145814_r20140725_145819_r位相に関して確認したが、左2枚は正位相(L+R)送りで、右2枚は逆位相(L-R)送りとなるが、ご覧の様に測定器の送りに対し、ラジオ出力はL/Rが逆位相になってしまう。

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指向性2.4G帯無線LANアンテナ(平面型)の中身

2014-07-22 09:03:53 | アマチュア無線

Img_7605_rImg_7606_rImg_7607_r 自宅の無線LANが弱く、遠く離れるとスピードが遅くなるので、試しに秋月に有った「指向性2.4G帯無線LANアンテナ(平面型)P-01078 [IPX-010XSAXX]1個 ¥3,200(税込)」 を購入してみた。
内部構造が見たくて、カバー合わせ目にマイナスドライバーを差し込み、こじ開けたら外れたので、中の写真を紹介する。
この様な平板アンテナについては全然知識が無いので、なぜゲイン:+10dBが取れるのか、不思議である。
セットにはアンテナ本体の他に、両面テープで固定する、取り付け部品が付いてくる。

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デジタル電圧メーター低消費電流/電圧化改造

2014-07-21 18:12:30 | PIC

 先日のブログで、抵抗1本変更だけで正常動作したことを報告したが、動作電流が大きいことから、3連休を利用して、電源を見直すことにした。
Img_7598_r以前にも実績のあるRS232Cインターフェース用IC(ICL3232)で正負電源出力(チャージポンプ)を得るという方法である。
このICは入力電源3V~5.5Vに対応する。
ユニバーサル基板をスペースに合わせて切断し、2階建てで実装することにした。
Img_7601_rImg_7602_rImg_7603_r回路は簡単なので、すぐに配線完了し、出力電圧を測定すると+6.0V/-5.56Vだった。
オフセット電圧は安定化する必要が有るので、安価なシャントレギュレータ(TL431)を使うことにした。直列抵抗は最初1kΩとしたが、消費電流を極力減らすのに、カットアンドトライした結果3.3kΩとした。この時の出力電圧は-2.477Vだった。
Img_7596_rImg_7599_rImg_7595_rImg_7594_rImg_7604_r_2メイン基板の不要部品を取り外し、2階建てとし、電源線を接続。
無電圧で0Vに合わせ、+-29Vで表示を合わせるが、問題無く調整出来た。
最低動作電圧は3.3Vで、このときの消費電流は12mAとなった。  
【単三乾電池×1本で動作させる】
Img_7612_rImg_7608_r3.3V以上で動作することが確認出来たので、更にHT7733Aを入力に入れて単三×1本(1.5V)で動作させることが出来ないか、回路追加してみた。
残りのスペースが無いので、全て基板裏側に空中配線する。
最初はアキシャルタイプのマイクロインダクタを使用したが、これでの電圧ドロップが大きいので、これより電流容量の大きいSMDタイプのインダクタに交換した。
1V以上で、出力電圧(3.3V)が安定化するので、単三電池×1本で動作可能(Ni-MH充電池でもOKだろう)で、電池ボックスを両面テープで裏側に貼り付けた。これが傾斜台になって、一石二鳥。測定電圧も念のため確認したが、問題無かった。

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LUXMAN T-550チューナーまたまた修理改造

2014-07-21 17:27:15 | アマチュア無線

Img_7587_r 以前にも、同機種(T-550)を何回か落札したことがあったが、出品価格が安かったので、また落札してしまった。落札価格は710円で送料のが高い。
届いて、電源を入れてみたが、コメントに有ったとおりAMは受信OKだがFMが全然受信出来なかった。
フロントエンド部を取り外し、シールドケースを外して測定してみるが、局部発振部が発振して無い様なので、以前購入した同一のトランジスタに交換するが、やはり発振しない。
今回は安価だったので、自分用にと、前回改造と同様、フロントエンド用IC(TA7358AP)に交換すべく、LC同調部品を除き全て取り外した。
Img_7580_rImg_7581_rImg_7582_rImg_7583_r前回のメモと同様に改造するが、やはり発振しない。TA7358APが壊れたかと思い交換するが、やはり発振しない。
発振コイルからのコンデンサに接続している線を外すと、動作電流が0mAから50mA(実験用電源での値なので正確では無いが)になる。
テスターで調べていくと、抵抗無限大のはずのところ(発振コイルからのコンデンサの出力側)が500Ω程度の抵抗値になっている。
Img_7584_rImg_7585_r同一回路上にある、円盤型のチタコン?(写真上側)を外すと、そのチタコンが絶縁不良になっていた(側面が銀の酸化か黒色になっている)。
これで発振する様になった。後悔先に立たずだが、このコンデンサに気づいていれば、現状の回路のままで正常にどうさしたかも知れない。
TA7358APデーターシートの参考回路には、入力にBPFを入れているので、以前aitendoより購入してあったセラミックフィルタ(2個入)販売価格100円(税別) を入れてみた。
ピン配列のデータは無かったが、表示部から見て左からIN/G/OUTと接続してレベルを比較したが、ロスは少ないので、これで良さそうだ。
Img_7586_rImg_7589_rImg_7590_rImg_7592_rフロントエンドを組み立て直して、本体に接続しSGでトラッキング調整する。
ICはリミッタがあるので、オリジナルよりはレベルが低い様だ。フロントエンド出力とIF入力間に抵抗を入れてあったがこれを直結にする。
実際に放送を受信してみたが、ローカル局でもレベル4までで、レベル1以上であればステレオで受信出来た。音も、問題無さそうだ。たまたま、電離層の状態が良かったのか90MHz前後の周波数帯で中国語のFM放送が3局ほど受信(レベルは0だが)出来た。
【セパレーションが取れない】
その後、L/Rセパレーションの確認忘れを思い出し、測定器で確認したら、全然セパレーションが無い(モノラル状態)。がっくり!
20140723_094658_r調整マニュアルは無いので、それらしいコアを動かして見るが変化が無い。
写真の黒い大きな箱はLPFで、外してIC-L/R出力を見ても同じ。その右に3個コア入りの黒いIFT形状の箱が有り、上2個(黒いコア)を調整すると、ステレオ受信に変わるので、調整範囲の中間に合わせる。下の黄色いコアの箱は調整しても変化無い。
電解コンの劣化が考えられるのでセラコンに交換(LCRメーター測定では、それほど劣化はしてない様だ)したが変化は無い。
いよいよMPX-IC(UPC554C)が不良かと、若松通商に発注した。210円/個
チューナーではいつもアドバイスをいただいているBLUESS LaboratoryさんにICのデーターシートが無いかメールしたところ、互換品であるNTE1142のデーターを送っていただいた。
この端子説明からすると10,13ピンが38kHzTankとなっているので、波形を観測するが、波形は観測されない。
Mute-SW、Stereo-SWは正常に動作している様だ。
20140723_090820_r接続されている、黄色コアのIFT?を外して見る。
インダクタンスを測定すると、2.7μHと極端に小さいので、端子に接続されているコンデンサらしい(黒いレジンが充填されており見えない)リードを外すと7.5mHとなった。コンデンサ側を測定するとショート状態になっているので、レジンを半田鏝で除去していく。出て来たのはスチロールコンデンサ(写真下の物体)だったが、鏝を使った関係で溶かしてしまい、リードが外れて容量は確認出来ない。
20140723_094735_rそこで、38kHzでのLC同調を計算するとCは約2200PFとなったので、在庫を確認するが、セラミックタイプ(温度特性が、あまり良く無い)しか無いので、後々を考えて、コアの中には入れず、基板裏側で端子に接続する様にした。
(その後、フィルムコンデンサ4700PFを2個直列に変更した)
調整開始。コアを回していくと、セパレーションがぴったり取れる様になった。
どうやら、原因はスチロールコンデンサの不良だった。熱に弱いので、取扱いには注意だ。
20140723_172854_r 一応、正常動作した様ので、前に修理したYAMAHA製CT-800と聞き比べてみた(パソコン用スピーカ出力なので、厳密では無いが)
CT-800は広域が伸びている感じなのに対し、T-550は味(厚み)のある音の感じがした。
感度比較では、CT-800ではステレオ限界の放送局でも、T-550では安定にステレオ受信した。オリジナルは分からないが、今回のIC化改造による改善かも知れない。
2/25:注文していたICが届いたので、一応交換(その前にICソケットに付け替えておいた)したが、変化は無く、やはりICが原因では無かった様だ。

1973年発売だから41年も経っている。今後どの部品が不良になるか分からないが、まだまだ寿命をのばしてほしいものだ。(このデジタル時代に、FM放送が、いつまで存在するかが心配だが、生きている間はAM/FM波が飛んでいて欲しいものだ)

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デジタル電圧メーターキット動作不良について

2014-07-20 20:33:20 | PIC

Img_7577_r_2Img_7574_r回路図は公開されていないので、パターンから起こしてみるが、特に問題無さそうである。
OP-AMPによる反転増幅で、オフセット調整がある。
動作電源は正側+9Vから7.5Vツェナーで安定化。負電源はMC34063による負出力DC/DC-CONV回路の出力を7.5Vツェナーで安定化して正負電源を供給している。
マイコン(STC12LE5604AD/DIP-18※書き込み済み)入力とOP-AMP出力パターンを切り離し、マイコン入力電圧とLCD表示電圧の関係を調べてみた。(マイコンは3Vで動作)
Img_7564_r_2Img_7566_rImg_7565_rImg_7570_r-30Vで0V、0Vで0.81V、+30Vで1.62Vとなり、5Vステップでも測定したがリニアに変化している。
これから計算すると、オフセット値は0.81Vで表示1Vの変化に対しマイコン入力が0.027V変化となる。
Img_7578_r_2とするとOP-AMPの増幅度は0.027倍となり、Raが10kΩであるところからRbの合成抵抗は約370kΩとなる。
多回転可変抵抗の値が100kΩであるところからR16は約320kΩとなるが、指定は180kΩとなっている。標準系列である330kΩに変更したところ調整可能となった。
【調整方法】
①入力無し(+、-ショート)の状態でCR1を調整し、表示が00.0Vとなる様にする。
この時、電圧測定ランド(A)が0.81Vになっていることを確認する。
②測定用電源を接続(この時、動作電源とは独立した電源で無くてはならない:動作電源の-が測定端子+と同電位であるため)し+29V(測定電圧がMax30Vで入力が30Vを超えても30Vと表示されるので、それ以下の一番近い値とした)としたとき表示が+29Vになる様にCR2を調整する。+30V入力のとき、Aは1.62Vになっていることを確認。
③測定用電源の+-を入れ替えて-29Vに表示されることを確認する。-30V入力のとき、Aは0Vになっていることを確認。
+とーで誤差(0.1V程度)出て、気になる場合には①の微調整を行う。
タクトスイッチの説明は無いが、入力0V時に押して0調整をしている様だ。

消費電流が50mAと大きいので、006P乾電池では、動作時間が短く、実用的では無い。
RS232C用ICで正負電源発生させる方法も、今後試したい。

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Anritsu製IF TESTER MS546Bの用途は?

2014-07-17 16:06:50 | アマチュア無線

Cam00395_rCam00398_rCam00397_rCam00399_r ヤフオクで安かったので、何かに使えるかなと、[Anritsu製IF TESTER MS546B 70MHz/140MHz]を落札し、届いて、電源を入れてみるものの、カウンターにした場合、入力周波数が表示されることと、左上のコネクタに500kHz/200kHz(スイッチ切り替え)の正弦波が出力され、そのレベルが上のデジスイッチで可変出来ることくらいです。
ネット検索しても、仕様すら出てこないので、どなたか、使用実績のある方がおりましたら、どんな用途に使うものなのか、コメントいただければと思います。
【その後の調査】
70MHz/140MHzIFをキーワードにすると、どうやらマイクロウェーブシステムのIF(中間周波)帯域で、BB(500kHz/200kHz)はベースバンドの意味で、それからすると私には縁の無い測定器の様だ。
http://www.orixrentec.jp/cgi/tm/detail.cgi?id=120014&route=1

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molten製DIGI TIMER修理

2014-07-14 18:31:00 | おもちゃ病院

Img_7444_r_3Img_7442_rImg_7443_r_2  孫の通っているミニバスケットボールクラブで使用している時間・スコア等表示機であるmolten製DIGI TIMERの表示が時々消えて、リセットされてしまう現象が有るので、治れば治してほしいと依頼があった。現在は、新しいものを購入したので、急ぐ必要は無いとのこと。
電源(AC100V)を入れると、確かに、不定期に表示が消えることがあり、だが直ぐに復旧(データーはリセットされてしまうが)するという状態が確認出来た。
Img_7428_rImg_7429_rImg_7430_r裏蓋を外すと回路基板が有り、まずは一番怪しい電源基板を外してみる。
トランス式のシリーズレギュレーター回路で、全波整流・平滑した+22Vと3端子レギュレーターを通った+18Vと+5Vを出力している。
Img_7431_rImg_7433_rImg_7432_rImg_7440_r消えた時の電圧変化を見ると、トランス2次側AC22Vが瞬断している様だ。ルーコン(はたき)試験をやってみるとガラス管フューズあたりで現象が出るので、その周辺の半田付けをやり直す。さらに制御部接続コネクタ接触も怪しいので、接点グリスを塗布する。電源出力波形を見ると、+18Vの出力に高周波の発振?波形が観測されたが、コンデンサを追加しても改善されなかったので、このままとする。(小さいフィンが+18V側で、結構熱くなる)
Img_7445_r_2Img_7434_r これでしばらく様子を見たら、表示が消えることは無くなったが、赤色7セグメント(実際は丸形赤色LEDを並べて表示)の中央横セグメントが時々(全列)表示されない。
もう1度分解して、今度は表示部コネクタも接点グリスを塗布したら、問題無くなった。

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HP Photosmart 5521互換インクを試す

2014-07-11 21:27:48 | パソコン

 今年の4/23に購入(日本HPのオンラインショップ買い替え割引)したHP Photosmart 5521だが、インクが少なくなった。
かといってHPの純正品は非常に高く(Amazonで3399円)、プリンター購入価格の半分近くになってしまう。
178タイプのインクで、これ以前に使っていた同インクを使用する旧タイププリンターでは互換インクが使えていたので、この機種に買い換えたのだが、この互換インクは認識しない。
そこで新たに、適用しているという互換インクを入手したのだが、やはり認識しないので事情を説明したら返金してもらえた。
別の互換インクも見つけたが、心配なので販売メーカーに質問したところ、製造会社に問い合わせして「HPでは4/末頃からインクのチップを変更していて、これに対応した互換インクは、まだ販売していない」とのことだったので、購入はやめることにした。
B005zx8mhk_02 あと、対応する手段としては、現在使用の純正インクタンクに詰め替えするしか無いので、ELECOM製HPインクジェットプリンタ用の5色カラーがセットになった詰め替えインクキットHP178用 詰め替えインクTHH-178 を注文し、届いた。
B005zx8mhk_02 注射器タイプでピストン?をねじでゆっくり押す構造で、説明書通り(10秒で1/4回転)すれば、問題なく注入された。2回分使用出来る。一回当たり700円弱(純正の約1/5)と安く済んだ。
(ただ純正インクカートリッジが何回の詰め替え(説明書では2回までとある)に使えるかが問題となり、それまでに対応チップ品が出なければ、また高い純正品を買わなければならないかも知れないが:純正品のチップは一体型で剥がせない)
テスト印刷したが、問題無く、発色も純正とそれほど変わらない(HPは元々Canon製と比べると発色は劣る感じである)様だ。
「他社製と異なり、スポンジに吸収させるタイプなので、完全に無くなる前に詰め替えしたのが良い」とのことを前述の互換インクメーカーが情報をくれたので役にたった。
インク残量表示は、詰め替え前のままか、減ることになり、実際の残量は分からないので、かすれが出てきたら詰め替えする必要がある。
勿論、メーカー保障は無いので自己責任で使用して下さい。

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アンインストールツールに出ないソフトをアンインストール出来たMicrosoftFixit

2014-07-06 21:18:10 | アプリ・ソフト

 アンインストールした筈のWindows Office2010だが、Windows Updateで、アップデートファイルが毎回表示されてしまう。実際のプログラムは削除されているがゴミが残っている関係からだと思う。
フリーのアンインストールソフトを数種類試してみたが、いずれもソフトが表示表示されないので、どうしようも無い。
ネットで検索すると、MicrosoftFixitで削除出来る可能性が有りそうなので、インストールしてみた。
Fixit1 Fixit2 Fixit3 起動して、アンインストールを選択すると、目的のWindows Office2010が表示(画面は削除後のもの)されたので、選択して実行すると、その後Windows Updateの表示が無くなった。
但し、スタートメニューからは消えていない。しかし、リンク先は存在しないので、メニューから削除した。
この他にも、怪しいソフトが残っていたが同様に削除出来た。

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aitendo製TEA2025アンプ製作

2014-07-01 16:40:49 | オーディオ

 言っては悪いが、私が今まで製作したaitendo製アンプキットで、最初から正常に動作したのは無かった。
先日、メル友のおもちゃドクターから、aitendo製アンプキットで良いのが有ったという情報が有り、早速注文して、本日届いたので組立を行った。
★50%OFF祭り★ローノイズパワーアンプ [AKIT-326]販売価格: 375円(税別)
メル友からのアドバイスで、R4/R5がリストで4.7kΩ(KITの現品も)となっているが回路図とシルク表示は1K8(1.8kΩ)となっており、リストが正しい様なので、その通りに実装。
あとは、47uFの電解コンデンサを多用しているが、IC(TEA2025)のデーターシート上だと100uFが推奨になっているので、全て手持ち品に交換。あとは出力コンデンサに470uFを使用しているが、更に容量を大きくすると低音が伸びるというので、電源のコンデンサと共に1500uFに交換した。
組立・配線上の不具合は無かった。
Img_7315_rImg_7314_r早速、電源を入れて、入出力を接続すると、先に紹介した小型アンプと違いパワーが有るので、出力を上げても歪が少ない。
Img_7316_rスピーカーには以前aitendoから購入したノートPC用?を接続した。(相手が3Pプラグなので写真の様に3Pジャックを基板裏面に直付けする)ボックスに入っているので案外、良い音がする。
3Vから動作するICだが、電源入力に逆接防止用なのかシリコンダイオードが入っているのでそのVf分上げないと歪が大きい。それでも出力は小さいので、実力を発揮するには6V以上をお勧めする。
Img_7313_r心配された発振も見られず、問題無い。確かにLM386アンプ等と比べると、アナログの知識のある設計者がパターンを引いた様に感じられる。
私も、現役時代は20年近く、基板設計に携わっていたので、良くわかる。
他のアンプには無いTREBLE調整ボリュームが付いており12時(中点)の位置でフラットになる様だ。
発振器を接続して簡単に特性を見たが、20kHz手前から減衰してくる。
低い方は100Hzまではフラットだ。
入出力性をグラフ化してみた。
Min-Mid間の変化は少ないが、Mid-Max間は大きな変化をする。
電源電圧6Vの場合、電圧電圧までは綺麗なサイン波で、それ以上は上下対称で綺麗?にクリップする。
Akit326treble1Img_7397_rImg_7400_rImg_7399_r   

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