トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

断線チェッカー実験

2009-03-31 10:25:25 | おもちゃ病院

Img_5700 Img_5702 おもちゃの故障原因で多い、リモコンケーブルの断線で有るが、どこで切れているのか探すのが大変である。

原始的なのは縫い針等をテスターに接続し、被覆の上から刺して確認するというもの。

これでは大変だということで、おもちゃドクター仲間でも、色んなアイデアが飛び交っている。

コイルによる検出を試みたが、差がはっきりしない。

試しにAMラジオを使ってみると、これが結構使える。

信号源にAM/FMシグナルジェネレータ(以下SGと記述)を使い、1KHz変調波を流す。

99dB(0dB=1μV-開放端)なので、計算すると約89mVとなる。

但し、ケーブルは2芯以上が必要である。

切れていない側にSGのグランド側を接続し、切れている側をSGの信号側に接続する。

逆だと検出出来ない。

AMトランジスタラジオの内部バーアンテナ部でケーブルをなめていくと、信号(1KHz)の弱くなる部分がある。そこが断線部である。(断線部が、ほんのわずかだと、検出出来るか心配では有るが)

マイク用シールドケーブルも試して見たが、あまり良いシールドでは無いので、同様に検出出来た。

AMラジオは、どなたも持っていると思うので、小型で安価な信号発生器の製作が今後の課題である。

仕様としてはAMラジオ帯の高周波発振器(正弦波)と1KHz程度の発振器と、これで変調する回路となる。信号レベルは低い(AGCがかからない)ほど良い。

タイマーIC(LMC555)が使えるかと思うので、実験が楽しみである。

●その後の実験で、LMC555での発振は出来たが、矩形波なので、フィルタや同調回路を試みたが駄目なので、正弦波用LCを使ったコルピッツ発振回路を実験することにした。Lには手持ち中波ラジオ用の発振コイルを使用する。

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障がいのある子向けおもちゃ改造の本

2009-03-30 17:22:49 | おもちゃ病院

0612 先日のおもちゃ病院で、お会いした、障がい者向けに、いろんなインターフェース機器を製作したり、改造されたりしている「山ねこ工作室」のやまもとさんから、短時間では有りましたが、貴重なお話をいただきました。
それに関連して、明治図書より障がいのある子の力を生かすスイッチ製作とおもちゃの改造入門という著書が出版されています。
興味の有る方は、参考にされたらいかがでしょうか。

ここで、障者と表記するのか、障がい者と表記するのかに関しては、いろいろと経緯がある様だが、私は無責任かも知れないが、特にこだわってはいない。

今回は、本の表題から、障がいのある・・・と表現させてもらった。

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ムーブメント部品の活用方法

2009-03-30 09:41:11 | おもちゃ病院

   結構、アナログ時計のムーブメントの故障が多く、修理不可能の場合(原因としてはIC不良が大部分)は100円ショップでムーブメントを購入して交換対応している。

そうしている内にジャンク品が5個以上たまった。

何か、部品で使えるものは無いかと、思っている。

ギアも、おもちゃ等にがモジュールが小さすぎて使えない。

ClkimgClkimg2Clkimg3まだ、実用にはなっていないが1秒毎に通電して針を動かす電磁石が有る。

先日、電子工作SNSでCT(電流検出コイル)の代用が無いかとの記事が有ったので、この電磁石で検出出来無いものかとやってみた。

電磁石コア板部分をACコード外皮にテープ固定、負荷の100W半田吸取り器をON/OFFさせると出力電流は低いがオシロスコープで、波形が観測出来た。これをOP-AMP等で増幅すれば、使えるかもしれない。もっとも、検出出来るというだけで、値は近接距離で変化するので、この様な用途には前述のCTを使わなければならない。

応用で、おもちゃ修理で考えている「ケーブル断線検出センサー」としても使えないかも、今後の課題である。

あとは、不要になった携帯電話である(我が家にも3台有る)。最近の物では、そのままでもデジカメ・音楽プレーヤー・FMラジオとして、そのまま使えるのも有るのだが、これだけでは面白く無い。何か他に無いものかと探している。

メル友おもちゃドクターから、その後、ムーブメントの水晶が使えるのと、おもちゃの電磁石修理に使った、つわものもいたという情報が有りました。

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SDHCメモリーカードが認識しない?

2009-03-30 08:20:41 | うんちく・小ネタ

L_msd_c_microsdhc4 先日、息子が遊びに来て、画像をメモリーカード(4GB-SDHC)に、保存してくれという。
最近では4GBの販売価格が1000円を切っている。
ところが、パソコン外付けのマルチカードリーダーに入れても認識しない。試しに、当方の同じタイプを入れても認識しない。会社でも同様の現象があった。
当方のは普段、USBメモリーに挿し込んで使用するタイプ(セットでの販売品)で、これに挿し込んでの使用では認識する。
そこで、なぜ認識しないのか調べて見た。
SDHCとは パナソニックカタログ に詳しく解説されている。
従来のSDメモリーカードは2GB以下でFAT16形式フォーマット。
SDHCメモリーカードは4GB以上でFAT32形式フォーマットで2006年1月に発表されている。
ということで、フォーマットの違いでカードリーダー(2006/1以前のもの)が認識しないということが判った。
同様に、SDメモリーカードに対応したデジタルカメラ(2006/1以前)などにSDHCメモリーカードを入れても認識しないので、安くて容量が大きいからと言ってSDHCメモリーカードをいれても動作しないので、ご注意を。
昨年受験し合格した「家電製品総合エンジニア」の試験でも、確かSDHCに関する問題が有って、不正解だった記憶がよみがえった。
にわか勉強は駄目ですね!

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パソコン相談室(2009/03)

2009-03-28 19:12:10 | おもちゃ病院

本日は2件の相談が有った。2台共、苦手なWindows-Vistaの操作である。

1-2.タブリーダーの入力

実は、Wordは仕事上でも基本程度しか使わないので、まだまだ知らない機能が有る。

「リーダー」と言われて、何?って感じである。

パソコンの使い方・・・・・・・・・・・・・・・・P1  という章の・・・部分を言う。

Wordでは「書式」>「タブとリーダー」を開き、その中で「タブ位置」「種類」「リーダー」を入力して【設定】ボタンを押して【OK】ボタンを押すことで設定され、【Tab】キーを押すことにより「リーダー」を簡単に入力出来る。

ところがVistaでは、その場所が判らない。HELPで検索しても、意味が表示されるだけで具体的な開き方は出てこない。

インターネット検索出来れば、解説のホームページが見つかるのだが。

センターには参考書が何冊か置いて有るので、その索引で調べると有った。やってみると、簡単に入力出来た。これで、私も1つ勉強になった。(「リーダー」になれない?私でした)

1-2.同一文書内に縦書き文書を取り入れる

縦書きのテキストボックスで記入するのが簡単。入力後、書式設定で枠を表示しない様にしてOK.

2.ツールバーの更新を促すメッセージが表示されるが、どうすれば良いの?

センターのネットワーク環境では、プロキシ等の設定をしないと接続されないので、再現出来ず、考えられるケースで説明した。

まず、ツールバーは必ず更新の通知が来るので、OKして更新する。

ツールバーが不要な場合は「表示」>「ツールバー」で使用しないツールバーのチェックを外す。更には「コントロールボックス」>「アプリケーションの追加と削除」でアンインストールする。

トラブル、表示メッセージの伝え方

今回の様に、ネット接続が無いと再現出来ない場合に、どの様な画面が表示されていたか判るとトラブルシュートもし易い。

そこで画面コピーの方法

ディスプレーに表示されて全てをコピーするには、【Print Screen(Prt Sc)】ボタンを押す。

アクティブな画面のみコピーするには、【Alt】+【Print Screen(Prt Sc)】ボタンを押す。

ノートブックは【Print Screen(Prt Sc)】がファンクションになっているので、更に【Fn】をプラスして、それぞれ

【Fn】+【Print Screen(Prt Sc)】ボタン、【Fn】+【Alt】+【Print Screen(Prt Sc)】ボタンを押す。

これにより、クリップボードに保存されるので、Word又はExcelを起動し、貼り付け(【Ctrl】+【V】)し、「名前を付けて保存」することにより画面のハードコピーが残せる。

Img_0452 修理完了おもちゃの引渡しも有り、先に紹介したピッ!音バーコードリーダーについて、信号音発生は出来たが、電池ケースを紛失してしまい、加工が得意な吉本ドクターにお願いしていて、当日、持って来てもらう。

さすがに綺麗に仕上がっている。持参したタミヤカラー(エナメル)を調色して塗る。

エナメルなので、乾燥が遅かったが、引き取り時間には何とか間に合った。

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オシロのDC/DC-CONV修理難航

2009-03-25 23:45:39 | 家電修理

ブログも更新が滞っています。というのも、電源が入らないというのを承知で落札したジャンク扱いの テクトロ製オシロを、直ぐに原因が判ると踏んでいたのですが、これが、なかなかの曲者で、トラブルシューターにはたまらない教材?となった。

Img_5512Img_5513勿論、取説など無く、回路図をネットで検索したものの、ズバリは無くて、仕様が似ている機種の回路図をダウンロードして参考にする。しかし、結構違うみたいである。

前の会社では、電源事業部も有ったものの、事業部が違うとなかなか情報も入って来ない。

唯一、電源を同一基板に組み込んだ電話機タイプの機器について機器設計した経験と、電源事業部で設計した電源盤を組み込んだ通信機器で、スイッチングノイズに悩まされた苦い経験が有ったので、なんとなく基本原理は判っていたのだが、奥が深く、日々進化している。

20年以上も前の機器だが、スイッチング電源でCONVが2段階になっている(パソコンのATX電源なども、そうなっているが、初めて知った次第です)。

流石に、今のテクノロジーで設計・製作すれば、相当小さくなるだろうけど。

1段目のDC/DC-CONVで、AC100V~240Vを全波整流した電圧をスイッチング・変圧してDC80V位を作り出し、これを2段目のDC/DC-CONVで、各回路の電圧10種類を作り出している。

1段目はDC80V以上出ているので問題無いかなと思いましたが、一応使用しているPWM用IC(MC34060A:DIP14P)と殆ど互換性が有り(出力がプッシュプルになっておりDIP16P)入手出来るTL494を購入して、基板を加工(14P⇒16P)しICソケットを付けて交換した。

結果は同じで、どうやら1段目は問題無い様だ。

2段目の回路をパターンを基に書いて見ると、プッシュプルによるブロッキング発振回路に見える。

その部分のC・R・Di・Tr交換したら、1次側の電源出力が1秒間隔で断続するようになった。

Img_5687Img_5686これ以上は回路を書く気力も無いので、2段目を、新たに製作して確認することにした。

使用のICは、先程1段目に使用したTL494です。

データシートの参照回路に従って(電流・電圧検出は固定した:これに間違いが有る様である)作って見るものの、断続の現象は変わらず。

変圧トランスの関係かと思い、手持ちのコイルに交換したものの、現象は変わらず。

どうやら、電流が流れ過ぎて(出力トランジスタが高温になる)1次側の電流保護回路が動作する様だ。

明日から、データシートを基に電流・電圧検出回路を組み込んで、本格的なトラブルシュートを開始する予定。

最悪、動作しない場合、稼動中姉妹機と同一電源だったら交換しようかと思っている。

いつもながら、修理が難しいほど、勉強になる。

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おもちゃ・いろんな原因が

2009-03-20 11:47:03 | おもちゃ病院

【おやすみホームシアター】

Img_5536 スライドが回転しないというので、投射映像を見ると、1方向は回転しているが、もう1方向が回転していない(スライドカセット内に2枚のスライドが入っており、お互い反対方向に回転するようになっている)ので、分解することに。

3台目なので、分解のコツは摑んでいるが、立体構造なので大変である。

分解してみると、カセット挿入部の奥に紙切れが詰まっていた。子供さんが誤って入れたのだろう。でも、構造的に有り得るので、メーカーには考えて貰いたいところだ。

取り出したら正常に動作した。意外と簡単な原因で良かった。

【魔法のケイタイ電話】

Img_5538 Img_5539 Img_5540 Img_5541 全然動作しないというもので、分解して見たら、本体と表示部を接続しているフレキシブルケーブルが切断されていた。開閉によるストレスだろう。

これは修理不能と処理しようとしたが、待てよ!ノートパソコンジャンク品に同じ様なケーブルが有ったと思い、捜したら芯数は異なるのだがピッチは同じだったので、余分な芯数を切り取り、使用することに。

正規なものは、特殊な形状している(段違い)ので、折り曲げたり、モールドを削ったりして何とか収める。

耐久性が心配では有るが、丁寧に開閉してもらう様にお願いする。

ノートパソコンのジャンク品も、おもちゃに使えることが有る。取っておくものである。

【乗用バイク】

Img_5580 Img_5577 先日入院した、乗用バイク2台の修理に取り掛かった。

どちらも、全く動かないというものだ。

:バッテリーからのフューズ切れで、交換したらモーターが回転、マイク型のハンドセットを押すとサウンドも出た。但し、ヘッドライトが点かず、ランプ切れとコード断線が原因だが、ランプは手持ちが無いので白色LEDに交換、シリーズ抵抗120Ωを入れて点等させる。

ピンク:アクセルペダル状の走行スイッチ接触不良(電極接触部が腐食)が原因で、ヤスリで磨いてOKとなった。充電を少ししてみて、孫2人に試験走行をしてもらう。

【つりゲーム】

Img_5545_2 孫が、動かないと持って来た。原因は簡単、スイッチからの配線切れだった。

お彼岸ということで、従兄弟が大勢来てくれて、子供たちは、修理出来たおもちゃを楽しんでいた。

これで入院おもちゃ全て修理完了!

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ピッ!音発振回路(第2弾)

2009-03-20 08:30:52 | おもちゃ病院

Img_5534 Img_5535先日、非安定回路で組んだレジ音(ピッ!)発振器だが、タイマーIC(LMC555)だと、どうなるのか作ってみた。

ICだけではスピーカーを駆動出来ないので2SC1815による電流ドライブを追加。

確認すると、音の大きさは殆ど変わらないが、計算式通りの周波数が出るし、部品点数も殆ど同じで済む。

ところが、指定の電池CR1130×3個(新品)にしてみると音が小さい。電池の内部抵抗の関係だろう。

電源回路に電解コンデンサ47μF/25Vを入れて見ると、音が大きくなった。容量を1000μFにしても大して変わらないので、これを取り付けて組み直した。

ちなみに、データーシートの参考回路には電源間に0.1μFしか入っていない。

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県西おもちゃ病院(2009/03)

2009-03-16 18:31:00 | おもちゃ病院

今日は、水戸で障害者のための色んなパソコン補助具等を考案したりしていてその傍らおもちゃの修理をされている山本さんが来てくれた。修理依頼されたおもちゃ修理に使用されている9Tのピニオンが割れて、持っていないかと色々探されて、私のアドレスにメールを頂いた。有るということを連絡したら、見学ついでに来られました。

やまもとさんは「山ねこ工作室」というホームページを開設しており、工夫した、色んなパソコン補助具が紹介されています。

9Tピニオンは、以前、私も困って、先輩おもちゃドクターから頂いたもので、それ以来、色んな事でお互い交流している。
せっかく来ていただいたので、ゆっくり、お話したかったのですが、仁平ドクターも仕事で来れなかったので、お昼を食べる時間も無いほど忙しくなって、お話出来なくて申し訳なく思っています。終わって確認したら16件の受付が有りました。
長期入院していた「あいうえおボード」と「竜馬くん」もやっと退院出来ることになり、引取りに来られ喜んで帰りました。

番外のパソコンの相談も2件有りました。

入院は4件でした。

「携帯電話ディズニー(音が出ない)」「ディズニー・ホームシアター(画像が廻らない)」「レジのバーコードリーダー( Img_5507音が出ない)」「 乗用バイク(動かない)2台」

修理出来たのを含め、受付明細に書きました。

Img_5506 音が出ない)」の修理を開始。

お母様が、これを踏みつけたために内部の基板が割れてしまったというもので、配線で接続したものの、メロディーIC(例によってCOB)が壊れている様なので、発信器を作って、修理することで了解を貰っていたので、3/16修理開始。

ピッ!音を出すだけなので、部品点数の少ない、トランジスタ2個を使った非安定マルチバイブレータ回路で作る事にした。ただ、今まで、トランジスタによるものは製作していなかったので、ネットでの回路を参考にした。

発信周波数の求め方が、検索しても出ていなかったので、参考回路に載っていたCRによる周波数の表を元に、想定してみた。

作って見て判ったのだが、周波数を決めている?CRだけでなく、その他(コレクタの負荷抵抗等)の定数でも、大きく周波数が変わるので、きっと計算が難しいのかも知れない。

結果的には製作経験の有る、タイマーIC(LMC555)を使ったのが、計算通りの周波数が出て、部品点数も変わらない様だ。・・・3/19製作し、交換した。(ブログ記事参照)

NANDゲート(HC00)を使うのも簡単だが4個入りのDIP14Pしか無いので、スペースには収まらない。

Img_5510_2Img_5509Img_5508例によって、ユニバーサル基板をスペースに合わせて切断し、それに合わせて部品を割り当てて配線する。

現在のスペース(押しボタンと同一基板)では実装出来ないので、電池の下側スペースを使うことにした。

スピーカーは最初コレクタに直接続したが、逆に出力レベルが少さくて、100Ω~150Ω-1/4Wをシリーズに入れた方が一番レベルが大きくなったので、抵抗追加です。

ONはタクトスイッチを使用しており、スピーカーの入った釦を押すことで、スピーカー背面磁石が押す仕組みになっている。

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100円キーボードが変身

2009-03-13 23:21:05 | おもちゃ病院

勤めている会社も不景気の影響で、定時退社だけでは足らず、とうとう今日から週休3日になってしまった。
ということで、余暇活用のため宿題になっていた、メロディーオルガンIC(UM3511A)を使った工作に取り掛かった。

ICはイーエレから350円で販売されている。

「UM3511A-orugan.pdf」をダウンロード

このIC、安い割りには色んな機能が有る。

Img_5505_2 16音階オルガン、15曲オルゴールメロディー再生、キーの録音/再生、3V動作。

当初はタクトスイッチを基板に裸で付けて作ろうかと考えていたが、これでは脳が無いので、100円で売られている「ミュージックキーボード」なるものの、ケース部分が使えないものか購入してみた。

100円でも、10音階と8曲のメロディー再生機能が有る。

そのまま使ったのは、ケース、キー、電池ボックス、電源スイッチ、スピーカーです。

キーは10音階+6音階(半音だがダミー)有るので、丁度16音階に割り当て出来る。

Img_5500_210音階部分のスイッチをそのまま使おうかとも思ったが、半音部分にキー(タクトスイッチ)を組み込む関係で、使用せず、ユニバーサル基板にタクトスイッチを16個実装して作る事にした。

Img_5504_2しかし、キーボードのピッチがユニバーサル基板のピッチ(2.54mm)と違うので、キーが何とか当たる部分に取り付ける。どうしても合わないところはキーの裏にスペーサーを追加して押せる様にした。

当然高さが異なるので、取り付けポストをそれに合わせて短くする。

Img_5501_3

この他に、電子オルガンとオルゴールの切替スライドスイッチと録音/リセットのタクトスイッチが必要となるので、別基板に取り付け、ケースも穴加工する。写真でタクトスイッチが2個ついているが、これは私の勘違いで、実際は1個しか使用しない。

Img_5503_2次に、メインIC周りを、更に別基板で作る。実装スペースが少ないので、この様に分割しなと実装出来ない。

バラックの状態で動作確認。動作したものの、組み合わせると100円キーボードとの調整が難しい。取り付けポストの長さを少しずつ切断して合わせる。

何とか正常動作する様になった。但し、ENV端子に付けたコンデンサ容量が、参考回路通りの47μHだと、余韻が長すぎる様である。好みによって調整すると良い。

先日の「竜馬くん」に続いて、中身を入れ替える面白さに、のめりこみそうである。

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昔見た天才発明少年の映画が私の原点

2009-03-12 19:51:49 | おもちゃ病院

先にトランスレスの話を書いたところで、小学生の頃(50年も前)見た、文部省推薦映画を思い出した。

これが、私が電子工作に興味を持った原点かも知れない(今でも、その場面が思い出せる位だから)。

発明好きな小学生が、お風呂に水が給ったのを知らせるために、電極をお風呂に入れて、それにAC100Vを直接繋ぎ、電球だったと記憶しているのだが、満タンになったら導通して知らせるというものだが、これを知らないお父さんが、風呂に入った途端に感電してしまうという映画だった。

この他にも、色んなアイデアが有ったと思うのだが、この発明しか思い出せない。

本当だったら、笑い事で済まないのだが、自分も、天才だったら、同じ様なことをしたかも知れない。

発明は危険も伴うが、この様な便利さを追求して、とっぴ押しも無いアイデアを出すことも必要だと、今でも常に考えている(危険な場合は、回りの大人が、ただ止めさせるだけでなく、何故駄目なのか理論だって説明することが必要である)。

これが、いつしか偉大な発明家を生むかも知れない。

かつて面接の履歴書に書いた尊敬する人はエジソンである。

近頃では映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのブラウン博士の発明に感心している(愛車デロリアンも西部時代にはタイムマシンが真空管になっているところがいい)。

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光りをさすと何でテレビが映るの?

2009-03-11 21:14:49 | うんちく・小ネタ

Bnr_tvcamp このごろSMAPによるNTTの光フレッツ・テレビのコマーシャルが毎日の様に流れ、否が応でも目に入って来る。(でも、私の住む区域で光ケーブルの敷設がいつになるかは、未だに明らかになっていないので関係の無い話で有るが)

シーンも頻繁に変わるのだが、その中で、木村拓哉が稲垣 吾郎に、「テレビに光さしてる?」の言葉に、吾郎ちゃんが懐中電灯でテレビに「光をさしている」ダジャレ的光景が吾郎ちゃんらしくて面白い。

では、何で「光をさす」とテレビが見えるのか、吾郎ちゃんと同じく、理解出来なかったので調べて見た。

フレッツテレビ導入工事事例

これによると、既に光を利用している方でも、映像回線終端装置テレビ用(V-ONU)というのを契約時に、新たに設置(リース・レンタル等)しないと見れないということが判った(費用は調べていないので、導入出来る環境に有り、興味の有る方は調べて下さい。ただ、アンテナの場合はアンテナ設置の初期費用を除けばその後無料で有るが、光フレッツ・テレビの場合は毎月契約料が発生するということだけは確からしいので、アンテナ設置・材料費原価償却との絡みで計算して下さい。。

光ケーブルに、インターネット等の回線とは別なテレビ信号(形式は判らないが)を同時に流しており、このV-ONUでテレビ信号とインターネット等のデジタル信号に分離して、そのテレビ信号出力は、通常のアンテナからの受信周波数と同じになっているので、そのまま、テレビのアンテナ端子に接続すればいいらしい。

というのが原理である。ネットだけの情報で、直に確認した訳では無い(前述の様に環境が無い)ので、間違っている部分も有るかも知れませんが。

この説明で判ったかな?

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トランスレスDC電源の製作

2009-03-09 20:05:12 | 電子工作

不景気の煽りを受け、毎日定時退社の状態で家計は苦しいが、電子工作の時間は増えて、痛し痒しである。Img_5498Img_5497 

「トランスレス」という言葉に、昭和30~40年代に電子工作マニアだった方は(私も)、昔を思い出した事と思う。その当時のテレビやラジオ(この頃は全て真空管式)は殆どがトランスレスだったので、シャーシーに触ると感電したものです。電子屋男にはトランスが入手出来ず、つまらない時代でしたが。

この時代、唯一、東芝のトランス式テレビが有り、銅シールドしてある立派なトランスを使っており、古物商に有るのを見つけると安く譲ってもらい、これを2個使ってDC1000V以上を作り出し、アマチュア無線用送信機のプレート電圧に使っていました。(これで感電した時は大変なショックでした)

すみません、昔話をしてしまいました。

秋月で販売されているトランスレス電源IC FSD210B(2個入)100円を使って製作してみた。

AC100Vを整流して、これをPWMスイッチングしてDC12V100mAを出力するというもので、絶縁型で無い(トランスレスです)ので、回路に触る様な用途には使えない(2次側でも感電します)ので、ご注意下さい。

ICは小さいのだが、周辺部品のが意外と大きいので、結果的には仕上がりが、それ程小さくならなかった。

AC100Vを扱うので、ユニバーサル基板は耐圧上問題となる。その点、十分ご注意下さい。

最低限、AC入力部にはフューズ、ポリスイッチ等の保護素子を入れて下さい。サージアブソーバも入れたのがいいかも知れません。

IC以外の部品は、殆どがもらい物なので、私としては安価に仕上がった。

「FSD210.pdf」をダウンロード

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「竜馬くん」生まれ変わる!

2009-03-08 15:31:28 | おもちゃ病院

Img_5495 先日経過報告をした「竜馬くん」のマイナーチェンジが完了した。

回路図を見ながらの配線なので、最初、動作がおかしくトラブルシュートに時間がかかってしまった(いつもの事だが)。

サンプリング周波数は60秒の場合4.2kHz(帯域2.1kHz)だが、今回は音質重視で8.0kHz(帯域4.0kHz)にしたので録音時間は32秒となった。

Img_5490Img_5489まともに動作する様になったものの、音声出力が小さい。データーシート上でも出力:12.2mWと小さい。スピーカーを色々と変えてみると、大きい径だと、それなりに大きくはなるが、実装出来ず、増幅することに。

Img_5491そこで、先日紹介したスピーカーアンプ(HT82V739)を製作して接続してみると、これは小さい径のスピーカーでも使え、具合がいい。

しかし、動作電圧がMAX5.5Vなので、小信号用ダイオード1N4148(1S1588と同等)をシリーズに入れてドロップさせる必要が有る。

また、このおもちゃは電源スイッチを考えていない(APR9600はスタンバイが1μAなので常時ONでも問題無い)ので、HT82V739アンプの動作電流が問題になる。そこで便利な、LOWでONになるスタンバイ端子を制御して消費電流を抑えることにした。

丁度、APR9600のLEDを点灯させているIC出力の論理が一致するので、ここに接続する。

計算通り?、動作OFF時、殆ど電流消費しなくなったので決定し、2段重ねで実装する。

Img_5492Img_5494あとは、機構的な改造。底面スイッチ・LED・マイク部分の穴あけをして、底板と基板をタッピンネジ+スペーサーで固定する。底との隙間が必要なので、ゴム足を接着し完成。

ONスイッチは底面のタクトスイッチの他に、刀(かたな)を押すことでも動作させる様にした。

電池は単3×4本ボックスを使用した。

これで、喜んでもらえるかどうかである。(調べたら昨年8/9の入院で、6ヶ月経過していました)

操作説明を書きました。「denshi-ryoma-torisetu.doc」をダウンロード

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竜馬くんマイナーチェンジ開始

2009-03-07 21:00:24 | おもちゃ病院

Img_5485 Img_5486 Img_5487 Img_5488これも、何ヶ月も前に修理依頼されてたもので、以前のブログでも紹介したが、ソノシート再生のゼンマイが変形、また音を拾う針と一体の拡声器を紛失しているということで、このままでは修理不能のため、別の方法として、電子録音・再生ICを使って声を出す方法も有るという提案をし、了解を貰っていたが、いつでもいいからというので延び延びになっていた。ようやく時間が出来たので製作を開始した。
使うのは秋月で購入したAPR9600というICで、これを使ったKITも販売されている。
昨年の親子電子工作教室でもブレッドボードタイプの教材を使った。
最大60秒の録音/再生が出来る。IC単体:380円
竜馬くん本体に収められる寸法にユニバーサル基板を切断、表面に回路部品を、半田面には操作スイッチ、マイク、スピーカ、LEDを付けることにする。
動作スイッチだが、オリジナルは刀に縛り付けた紐を引っ張ることにより、ゼンマイが巻かれ、戻すとゼンマイの動力でソノシートを回転させ音を出す構造だが、難しいので、プッシュスイッチを取り付けて、刀を押すことで動作させることにした。
今日は工作の連続で頭が疲れた(頭の切替が大変で、1工作/日が限度かな)ので、明日、回路部分を組み込んで完成させることにする。

また暇が出来たら、ソノシートをモーター回転させて再生することに再挑戦したいと思うのだが。

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