トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

生涯学習フェスティバル2016(10/1・10/2)で臨時おもちゃ病院

2016-09-30 18:22:36 | おもちゃ病院

 アップがぎりぎりになってしまいましたが、明日と明後日、毎年恒例のフェスティバル県西生涯学習センターで開催され、これも恒例の臨時おもちゃ病院を開院します。
予約不要で、壊れたおもちゃがありましたらお持ちください。
また、ご家庭で眠っているおもちゃを、託児室のおもちゃ補充とか、欲しい方にお譲りしたいと考えていますので、ある方はお持ちください。
 おもちゃ病院の他に「アルミホイルとホチキスを使った電子工作教室」も企画しておりますので、遊びに来てください。

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molten製DIGI TIMER・2台目の修理

2016-09-29 10:46:42 | 家電修理

 以前のブログで、長女から依頼されたミニバス用DIGI TIMERの修理を紹介したが、これを見た県内の方から、同一品の修理依頼があった。

全然動作しなくなり、電源コードを交換(コードから火花が出たという目撃が有ったので)してみたが動作しなかったということである。
届いて、AC入力を確認すると、やはり純正のACコードは断線している様で、電圧が掛からないので、新規に購入したというコードに交換すると、電源入力までは掛かる様になったがスイッチング電源出力(表示からDC24V/1.2A)が出ていないので、取り外して単体で調査することにした。
辿っていくと、入力ミゼットヒューズ(リード線式3A)が切れている。
切れた原因がまだ掴めないので、交換しても切れることが十分考えられるのでソケットに交換した。
電源を入れると、案の定切れてしまった。
ブリッジ整流器を調べるが、不良にはなっていない。
スイッチングFET(2SK2183)を外してみると、D-S間が短絡しているので、手持ちの2SK2842に交換したところ出力が出る様になり、本体に付け直して様子を見るが、FET等の発熱も問題無い。
また、出力確認用のLEDが付いていなかったので、空きランドを利用して緑色LEDを追加した。

純正電源コードを調べると、メス側の根元で切れていたので、モールドを切り取り接続し直し、シリコン接着剤で固定。更にテープで絶縁する。
これは非常用として使って貰うよう連絡した。

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充電ドリルドライバーを外部電源で充電/駆動

2016-09-28 12:41:56 | 設備修理

 古い松下電工製充電ドリルドライバー(EZT113)を手伝い先から頂いた。
充電器は共通で使用中のため頂けず、本体のみである。
なので、充電及び駆動出来る様にバッテリー(EZT901)部を分解して、接点部からコードを引き出し、先端にミノムシクリップを接続した。

バッテリーは古くて劣化が進んでいるので、充電しても使用可能時間は少ないが、自分の用途には差し支えない。
電源の無いところで長時間使う場合には、手持ちの12V/2A鉛蓄電池を接続して使うことにしている。

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SONY製DVDプレーヤー用リモコン修理

2016-09-19 10:53:13 | 家電修理

 おもちゃ病院では、「長期間使用しない場合、電池を入れっぱなしにしないように」と説明している当事者が、やってしまった。
SONY製DVDプレーヤーのリモコンを久々に使おうとしたら、動作しない。見ると電池が液漏れしていた。

接点を磨き、電池を交換しても動作しない。デジカメで赤外線LEDの点滅を確認するが点いていないので分解してみた。
4MHzのセラミック発振子が発振していないので、交換したら発振する様になり点滅も確認出来、操作も出来た。(後述の、ICの半田腐食が本当の原因でセラミック発振子は、問題無かったかもしれない)

しかし、翌日には、また動作しなくなったので再調査。
液漏れのガスが内部に充満した様で、ICの半田付けが腐食していたので、半田を付け直したところ動作する様になったが、どうしても(導電ペイント、6B鉛筆等)7番ボタンが動作しない。DVDとしては使うことが殆ど無いので、このままで良しとする。

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工事車両用24Vバッテリー充電器修理

2016-09-19 10:13:38 | 設備修理

 お世話になっている修理工場から、今度は充電器の修理依頼があった。
名前は分からないが、キャタピラーで動くリフターで、水没で充電器に水が入り、動作しなくなってしまったというもの。型名:EN2412S 出力:24V/12A

充電器は車体に固定してあって、充電するときは中からACコードを取り出してコンセントに差し込むことで充電する様になっている。
コンセントに差し込むと、少ししてリレー音がして、その後ALM(赤)LEDが点灯し、出力も出ない。
結果的に複数の不良箇所が有ったので、時系列で修理内容を記す。
スイッチング制御ICにはTL494INが使用されている。
1.出力切り替えリレーに接続している配線断線、及びパターン腐食はレジストを削り胴箔を磨いて接続。
腐食部分のCRもリード線断線にて交換する。

2.AC入力の突入電流低減抵抗らしい10Ω/2W×2本並列が断線しているので、代わりに手持ちの0,47Ω×10本直列に交換。

3.中央部、抵抗R16(3.3k)とR17(20k)がリード線腐食で断線していたので交換する。

4.これで、出力が出ると思っていたら、FET近くの抵抗(51Ω)が過熱して焼けてきた。
5.スイッチング用P-MOS-FET 2SK2837×2個を手持ちの2SK2372に交換する。

6.これでようやく出力が出る様になり、ALMも出なくなったが、出力電圧が40Vから下がらず、よく見ると
R17(20k)とツェナーダイオードZD5(写真で36Vと見える)がリード線腐食で断線。
おかげで耐圧35Vの電解コンデンサが1個、破裂してしまったので、全て50V耐圧品に交換。
フォトカプラTLP785もリード線が腐食していたので同等の手持ち品PS2501-1に交換した。
R17は近ければ良いだろうと在庫の有った27kΩを使用したが、今度はALMが出る様になり、出力がすぐに切れる。
どうやらR17は出力電圧設定用になっている。半固定抵抗30kΩに交換して調整すると24V~30V可変出来る。微調整はVR3(200Ω)で行っている。VR1(2kΩ)は過電流調整の様だ。
出力電圧が下がったところでALMも出なくなった。ZD5により過電圧時ALMを出す様にしている様だ。

このALMや充電制御はPICマイコン(ソフトバージョンのラベルが貼り付けされている)を使用している様だ。
あとは実BATTを接続して動作確認したいと思います。

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タイヤ空気充填機の修理

2016-09-14 13:06:44 | 設備修理

 以前タダノラジコンを修理してあげた方から別件の相談が有った。
タイヤ空気充填機?(正式名称は分かりません)とのこと。

機械自体は、タイヤの空気充填時に4本同時に行え、設定した空気圧になると充填が止まると言った物になります。
市販機(個人制作)ではないらしいので・・・お渡し出来る資料が手に入らない状況とのこと。
使い始めは、電源ON時にすぐにデジタル表示され、使用出来ていたとの事ですが、現在、電源ONにしても、中央のエアー1234のデジタル表示が無点灯、使用不可。十分から1時間程度でデジタル表示が点灯、使用可になるという症状とのことで、診てみることにした。
【動作確認1】
連絡があったとおり、電源ONしたときは20分程度経ってから表示されました。
一旦動作すると、次にOFF後ONするとすぐに表示されます。
 どうやら、これは仕様(内部タイマーかセンサー)ではないかと思い、使用されていたときには、どの様な動作をされていたか、再確認したところ、使い始めは、電源ON時にデジタル表示され、使用出来ていたとの事です。
電源モジュールが2台有り、1台が電源ONで出力(+18V)が出ていますが、もう1台(+5V、+15V、-15Vの3出力)は、内部リレー が動作して初めて入力のAC100Vがかかり、出力が正常に出て表示される様です。このときの電圧は正常でした。
一応リレーの接点を清浄して差込し直しました。
【動作確認2】
3出力電源モジュールの出力電圧が電源ON時に低く(約+1.25V,+5V.-4V)、段々と上昇し、数十分で規定に達するという不良でした。
代替出来る電源モジュール(+5V/3A,+12V/0.15A,-15V/0.15A)を探して、発注の了解はいただきましたが、納期がギリギリなので、並行してダメ元で、モジュールの電解コンデンサを交換してみることにしました。
使用数は7個で、外してみたところ3個に液漏れが見られたので全て交換したところ、ONですぐに正常電圧が出る様になり、5V電圧を調整しました。

本体に組み込み動作確認しましたが、正常に動作(ONで即デジタル表示)したので、治った様です。

電解コンデンサの劣化で、この様な現象が出るのは初めての体験である。

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県西おもちゃ病院(2016/09)

2016-09-10 15:30:00 | おもちゃ病院

 先月の1件に比べ、今月は14件(7家族)と多く、忙しかった。ドクター3名で対応。
以下、修理内容を記す。
1.トミカ・山道ドライブ
全然動かない(モーター音もしない)というもので、分解して調べたが、基板には電圧が掛かっている。
パターンを辿っていくと、逆流防止のダイオードの導通が無い。
見ると、半田がリード線に付いていなかった(外観上は付いている様に見えるが)。半田付け不良である。
付け直して動作OKとなった。
2.おりこうくまたん
液晶画面の表示は出るが音が出ないという症状。
原因はスピーカー接続リード線がスピーカー端子部で断線していたもので、半田付け直してOKとなった。
3.にこにこスクーター(乗用)
前後のシフトレバーが折れたのと、充電してもモーターが回らないという症状。
シフトレバーはクイックボンドで接合。
バッテリー(6V/4A)に充電電圧は印加されているが、バッテリーが劣化しており、新品と交換したところモーターは動作。前後切り替えにスライドスイッチを使用していたが接触不良のため、手持ちのトグルスイッチと交換(取り付けにはプラ板を加工)してOKとなった。
4.~7.プラレール・トーマス・ヘンリー/エドワード/ゴードン
貨車(電池部)と機関車間の接続線が断線にて、交換しOKとなった。
8.鉄砲
音と光で遊ぶものだが、音が出なくなったという症状。
スピーカーのボイスコイルが断線しており同じφ27mm品と交換しOKとなる。
9.買い物かご
音が出るおもちゃだが、音が出なくなったという症状。
電池液漏れによる接点腐食で、磨いてOKとなった。
10.メリー
頂き物だが、ON/OFFスイッチが分からないというので、教えてOKとなった。
11.アンパンマン時計
デジタル表示のもので、動作しないという症状。
LR44×2個で動作するもので、マイナス電極が折れて無くなっていたので、手持ちの電池ホルダー電極と交換、また断線も有ったので接続してOKとなった。
12.ガン
動作しないという症状。
単三×4本で動作するが、電池切れになっており、交換して問題なく動作した。
13.ロボット(ブリキ製)

2足歩行する古いもので、全然動作しないという症状。
電池接点腐食で、磨いたあと半田コーティングする。
それでも、動作しなかった(モーターには電圧印加)のでスプレーグリスを塗布したところ動作した。
胸の部分のライトについては麦球(赤色)が切れていたので赤色LEDに交換し、20mA零度で点灯する様に直列抵抗を入れる。
但し、点滅するためのカムと接点部分が元々どうだったのか(接点の跳ね返りで音も出るのか)不明なため、依頼者に現物を見ていただいて、それによっては修理方法を考えることとなる。
14.ロボット(プラスチック製)
これは、自由回転の車輪(ぶつかると方向転換する機構)式で、全然動作しないという症状。頭部も外れている。
これは、動作するまで、あちこち不具合があった。
・電池接点の腐食にて、磨いて半田コーティング。
・電池ボックス蓋のロックレバー部が破損しているので、ねじブッシュを接着し、レバーはユニバーサル基板を加工してM3ねじで回転出来る様にする。
・目と歯の証明ランプ切れにて黄色LEDを3個ユニバーサル基板に実装し頭部内部に固定。
歯部はギアボックスからのリンクで飛び出す機構になっている様だが、その機構が無くなっているので、これは固定とする。

・モーター(RE140タイプ)の接続端子が根元で折れてしまったので、新品と交換する。
・それでも動作しないので、グリスをスプレーすると回る様になったが、空回りする。
12Tのピニオン2個がゆるくなってしまったので原因だったが、標準で入手出来るピニオンは内径がφ2.4mmで使えない。
先日Amazonで購入した多種ギアセットを探してみると内径φ1.9mmのが見つかり交換すると動作した。
何回かギアボックスの固定爪を曲げたので全て折れてしまい、これはステンレス用フラックスを使いボックスの板金同士を半田付けする。

・音声は懐かしいソノシート方式で、スイッチはギアボックスのカム部分に接点が付いた時にONする様になっているが、この接点固定が折れていたのでマイクロスイッチに交換する。

・古いおもちゃはギア機構のアイデアが面白い。
腕/首の動作と車輪駆動の切り替えはスパーギアを移動して切り替えている。
スパーギアのシャフトはレバーの先にあるカム(カムはウォームギアで回転)で動く。

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綺麗な丸穴に広げるには

2016-09-10 14:26:21 | おもちゃ病院

 大きな丸穴を開けるのに、素人工作では、一般的Φ3mm程度のドリル穴をテーパーリーマーを使って大きくするのだが、皆さん苦い経験をしているのでは無いでしょうか。
小さいうちは良いのだが、大きくなるに従って、リーマーの歯数の角穴になってしまうことだ。
バイトで見かけた、通称「タケノコドリル」だと綺麗な丸穴が開きそうなので、購入した。
Heart-Price ステップドリル タケノコドリル チタンドリル コバルトハイス仕様 3本セット

ディズニーホームシアターのACアダプタ化依頼が有り、ねじ込み式DCジャック用の穴(12mm)を手回し(六角ビットが入る差し替えドライバー柄)で開けてみたが、予想以上に簡単に綺麗に開いてくれた。

板金の場合は本来の使い方である、電動ドライバードリルを使うことで、綺麗に開けられる。

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先輩よりテレビ故障診断を依頼される(原因はブースター電源OFF?)

2016-09-09 15:02:31 | 測定器

 一昨日、栃木県は雷が凄かったみたいで、先日、先輩(以前の会社の先輩で、脱サラして家業の焼きそば屋を引き継いでいる)から久々に電話が有った。
近くに落雷があったみたいで、その後、居間のテレビ(SONY製)が見れなくなってしまい、購入先に電話したが、1週間後になってしまうという回答で、これでは見たいテレビが見れなくなってしまうので、故障診断をしてもらい、修理不能であれば、新しいテレビを購入したいとのことだった。
 今日伺うと、スノーノイズしか映らない。アナログのCH1になっている。地デジに切り替えても、切り替わらないので設定にて、地デジをスキャンしてみるが、CHが検出されない。
裏側に回って、アンテナを接続を見てみると、接続は外れていないが、TVブースターのLEDが点いていない。更にたどっていくとコンセントの個別シーソースイッチがOFFになっていた。奥様に確認したところでは、確かにONになっていたとのこと。
ONにして、再スキャンすると、受信CHが登録され、正常にテレビが映った。
2階にもテレビが有ったのだが、これも映らなかった理由はブースターがOFFで電波レベルが低かったせいである。
今回は以上の様に、簡単に解決してしまったが、これより前に、調査用に測定器を用意した。
【しかし】
その日、再度電源ONしたら、また同じ現象だというので、2日後にまた調査に伺った。
今度はCH設定は消えていない。BCASカードを清浄したところ映る様になったので、30分程度OFFしてONしてみたが問題無いので、あとは長時間OFFした場合にどうなのか確認してもらうことにして、今までの調査経過をメモにして渡した。
その日に電源を入れたら、やはり映らないというので、今度はメモをメーカーに伝えたところ、出張修理で対応してくれて治ったとのこと。費用は3千円で済んだとのこと。
【付録】
以前にも紹介したが古いアナログ放送用LEADER製TV FIELD LEVEL METER LFC-944Aだ。
(地デジになって、音声モニターは出来ないは、電波レベルは測定出来る)

単2電池×9本(13.5V)で動作させているが、少しへたっている様なので、充電池で動作させてみることにした。

充電池はスマホに使っているモバイルバッテリーを利用し、これをaitendo製大電流出力昇圧モジュール [M6285Y]で13.5V(多回転半固定RVで微調整可能)に昇圧する。入力はMicroUSBコネクタなので、100円充電ケーブルを、そのまま使える。LFC-944Aの消費電流は30mAだから余裕である。ノイズも拾っていない様である。

組み込もうとも考えていたのだがいたのだが、根っからの無精者なので、電池ケース部にDC-DC-CONVとミノムシクリップ2本を収納しておくことにした。

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花見台FRN601修理

2016-09-05 08:46:50 | ラジコン

 先日修理したFRG601と外観と機能は類似しているが、内部基板は全然異なる。
現象としてはPOWERボタンを押しているときだけLEDが点灯するだけで離すと消灯するので、他の操作は出来ない。
正常な時はPOWERスイッチを押すと、LEDが緑点滅となり、各操作ボタンを押すと、押している間点灯となる。
●調査の結果
POWERのタクトスイッチ接触不良で、同一品(密閉式では有りませんでした)に交換したところ、問題なく動作しており、電波モニターでも問題ありません。
(その後、返却したところ、別のボタンで動作しないところがあるということで、送り返してもらい、全数交換しました)
周波数は318.15MHzでした。

表示LEDは電池電圧が3.38V以下で赤点滅、3.4V以上で緑点滅となる。

表面シートは破損が無く綺麗ですので、現状のままとします。
他のスイッチも、念のため半田付け直ししました。

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タダノRCS-250受信機・続けて2台修理依頼

2016-09-01 10:04:56 | ラジコン

 下記問い合わせがありました。
「先日当方所有の4tトラッククレーンのラジコンが動かなくなりました。
タダノ RCS-250ですが、症状としては受信機が最初はLEDが全部同時点滅した後、全部点灯したままになります。これは修理可能でしょうか?」
修理実績としては多い機種で、受信機では大体同じ症状(原因)のが多いので、その対応で治る可能性が高く引き受けることにし、送ってもらった。
DC12V出力が5V程度しかなく、またリップルがすごく多い。
取り敢えず、いつもと同様、全ての電解コンデンサを交換する。
1uFについては、積層セラミックコンデンサ(リード線タイプ)に、22uF(2個)は、今回、チップ積層セラミックコンデンサを入手してあったので裏面のランドに直付けする。

これ以上の容量の物は同一容量の新品電解コンデンサに交換する。

ところが、やはり12V出力は改善されない。
DC/DCの整流用ショットキーダイオードが断線モードで壊れていたので同等品に交換。
だが、まだ改善されない。
電解コンデンサが過熱し、また何故か基板の温度が高い。
この部分の腐食が一番大きく、コンデンサを外してみると、内層の絶縁体もアークで炭化しており、ここでリークしている様なので、削り取ると正常な電圧が出る様になったので、電圧調整用の半固定抵抗で12Vぴったりに合わせる。

これで、表面LEDが、受信機単体での正常状態の表示になったので、問題無さそうだ。
送信機から操作してみると、受信モジュールのDATA出力がオシロで出ており、送信機の周波数切り替えでFRQの状態も変化することを確認した。
その後、車体に搭載し、正常動作したとのメールが届いて一安心した。

明日も、同様な症状の修理依頼RCS-250が届く予定だ。
【9/3・2台目修理】
症状:受信機側の赤ランプ全点滅表示によるエラーにて動作しない状態です。
届いて電源を入れた時、表面LEDは正常状態と同じでしたが、電源の出力電圧を測定すると12Vのところ5V程度しかありませんでした。
(以前修理したものは、過電圧では点滅になるのが確認出来たが、低い場合は確認していなかった。今回の現象から、低電圧では正常表示になるみたいである)
もう1つの5V出力は問題ありませんでした。
全ての電解コンデンサを交換、電源のダイオードとコイル(LEDの点滅に合わせて高周波音が聞こえてきて、オシロで見るとリップルが大きいので、データーシート通りの、1桁小さいものに)も交換。
電解コンデンサは液漏れでパターンの腐食しているところが数箇所ありました。
12Vが正常に出る様になり、半固定抵抗でピッタリに合わせる。表面LEDも正常状態。
手持ちの送信機で受信確認しましたが、受信モジュール出力までは正常に受信出来ている様です。

これについても、依頼者から問題無く動作したとの連絡がありました。

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