沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩488 検証 24の1

2013年10月19日 19時45分10秒 | 政治論

 ある人種の、此の世からの完全な抹消という国家計画があって、そのとおりこれを実行し、同時に別なある人種の優越性を第三帝国なる世界制覇において証明してみせるという、殺戮と侵略、独占と君臨を旨とする圧倒的なヒロイズムに我と我が軍、兵士、人民、閣僚たち、女たちを引きずり込み巻き込んで、最後はど派手なロケット花火の燃え尽きた落下物のように、惨めに惨たらしく醜く滅び去ったナチズムというもの。ヒトラーの遺体が発見されてない事情から、このナチズムはその出現とその醜悪さの暴露が余りに凄まじかった反動のように、その後もモサドの執拗な追及の手が彼等の犯罪を食いちぎろうと世界の隅々にのばされているにも関わらず、ネオナチと称して本国ドイツにおいてさえなお不思議な実勢力を醸し出そうとする。つまりそれは、未だにある傾向の人間群にあっては、さながらそれが人類の不変な要求であるかのように、魅了し続けているという証拠だ。「シンドラーのリスト」に出てくるオスカル・シンドラーと彼の奇妙な知人、ルート・イレーネ・カルダー、そして彼女の恐るべき夫、アーモン・ゲートと彼等の娘モニカ・ゲートにまつわる、驚くべき対話がマティアス・ケスラーによりモニカ・ゲートとのインタビュー形式で実録されたのを、2008年に翻訳出版したものが手許にある。この「それでも私は父を愛さざるを得ないのです」と銘打った訳本の、「私」がモニカ・ゲートであり「父」がかの残虐な殺人者アーモン・ゲートだが、プアシュフ強制収容所付け自宅のバルコニーからある種の弱者を見つけては銃で狙い撃ちするという行為を臆面もなく繰り返した異常性格者だ。その殺人数実に10000人(単独共犯含め)に上る。戦後まもなく絞首刑になるが、一方その娘モニカにとってアーモンは父でしかなかったし、しかも愛すべき人だった!!。彼女とケスラーのインタビュー対話は、多岐にわたり詳細かつ大胆な内容になっている。(つづく) 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。