沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩623 かつて独立国であった琉球国の主体性を回復すること 21 日米安保 6

2016年11月22日 15時58分34秒 | 政治論

 半世紀を越える時間、沖縄以外のヤマトゥの地で人生の大半を過ごした筆者は、10年余りに過ぎない沖縄移住生活なのに、何食わぬ顔でウチナンチュに成りすますものではないと、思わずにいられない(琉球沖縄を軽んず勿れ)。それでもこの些少な10年の時間は筆者をこの地における何者かとすることを止めないでいる(筆者の意思ともそれは関係している)。地域、住空間、日常的行動範囲、あるいは生存本能の触手、といったところでこの移住者はリアルに沖縄琉球と関わるが、それがその関係の濃淡深浅を問わず尋常ならざる精神的陰翳やら心奥の疼き、後悔、となって、生きる上での何らかの糧、糊口の資、伝手、通底音、モチーフまでもシェアしているはず、と思っている。その限りに於いて筆者はこの場で様々に琉球沖縄のことを語るが、これ等を通じ知らず生まれつつあるいわく言い難い愛着もまた、見過ごせない、貴重で大事な個別的表徴であろうと思っている。

 とは言え、筆者の全くの個人的な事情から、琉球沖縄に就いて語るとき、どちらかと言えば抽象論に傾くのは残念なことではある(その方が楽なのはともかく)。だからと言って別に筆者が殊更現場的な実体験を避けて、机上の空論を並べ立てる戦争参謀並の気分でいるわけではないし、大言壮語して天下国家を論じる国士のごとく大時代的な世界に住しているわけでもない(そこに安住できるほど現代人の心臓は強くない)。飽くまで話は琉球沖縄という名の直接の現場でしか語れないし、尾ひれを付けたガセをかますヤマトゥ並の誤解、無理解、捻じ曲げ、デマ、大嘘に加担するなどということは、勿論到底あり得ないことだ。今、そのヤマトゥの巷間に渦巻く様々な政治的な意味の情報操作、印象操作、あるいは完全に事実でないことの喧伝、まことしやかな嘘、など列挙すれば恐らくはきりがない。それらは当然に沖縄を食い物にする連中の都合に合わせてでっちあげられたものだ。その意図するところは飽くまで、米軍基地に関する、権力者にとって不都合な事情を糊塗することにある。それは沖縄から見ればまさにあからさまな、あけすけなごまかしだ。

 このように書いていくと大概のヤマトゥンチュは、これをまるでフィクションの世界の絵空事か何かのように感じながら、それでも格別気にも留めずに素通りするのが通例だが、そうした絵空事めいたものを、実際に日本国国家政府によって演出造作された舞台上に、正視に耐えぬ醜悪な三文芝居として繰り広げている典型が普天間基地返還と辺野古新基地建設のことである。そしてこの国民の絵空事印象を利用して傲岸不遜にもあり得ない強行工事に至ったのが北部訓練場一部返還と高江ヘリパッド建設だ。当然ながら今現場で、法廷で、起こっていることは全て絵空事ではない。あなた方沖縄外のヤマトゥに住する、日米安保体制の自己負担(責任負担というべきもので、この体制を支持するというのなら当然に分担すべき事柄だ)を回避し沖縄にその大部分を押し付けた日本人は、そのことをよくよく知って置く必要がある。

 政治の堕落とは、政治が本来すべき仕事を放棄して、あるいは差別的に手抜きして事を済ましてきた対沖縄施策のことだ。それは殆どすべての事案に当て嵌まる。(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 


詩596 琉球新報社説 <社説>政府差別断定せず 「土人発言」偏見を助長する

2016年11月22日 08時28分26秒 | マスコミジャーナリズム

<社説>政府差別断定せず 「土人発言」偏見を助長する

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-398515.html

このようにして沖縄琉球に対する大和民族の植民地支配がその心性においても加速されるわけだ。

<社説>海兵隊機重大事故率 危険な機体は沖縄飛ぶな

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-398520.html

何しろ殺人的国家が日米両国であり、こんな国にへばりついて彼らの幻想的国防論に付き合っている必要は金輪際ないということだ。


詩596 琉球新報記事 辺野古訴訟「最高裁は公平審理を」 那覇で集会、署名提出も

2016年11月22日 08時18分16秒 | マスコミジャーナリズム

辺野古訴訟「最高裁は公平審理を」 那覇で集会、署名提出も

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-398527.html

翁長知事「18%の米軍基地、想像を」 知事会研究会が初会合

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-398519.html

18%というのは沖縄本島(沖縄島)と呼ばれる部分における米軍基地の占める面積のこと。

本島米軍基地地図H27

このように在沖の米軍施設は沖縄島全体をなめるように占拠し訓練実態からすればまさに海上の一大要塞として扱っている。島の心臓部、中心部を占領しているのがわかる。当然沖縄経済の発展を損ね、圧迫し、その経済活動をいたるところで妨害しているのである。この実情に対して何ら抜本的な策を講じない日本の政治は明らかに堕落している、ということだ。


11月21日(月)のつぶやき

2016年11月22日 04時58分44秒 | マスコミジャーナリズム