沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩596 琉球新報記事 米大統領選と普天間問題 沖縄にとって、何が重要 <ワシントン特派員報告>

2016年11月02日 17時48分46秒 | マスコミジャーナリズム

米大統領選と普天間問題 沖縄にとって、何が重要 <ワシントン特派員報告>

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-387339.html

カチャーシーでヘリパッド反対訴え 高江、水曜行動に200人

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-387404.html

 


詩623 かつて独立国であった琉球国の主体性を回復すること 19

2016年11月02日 16時06分04秒 | 政治論

 我々の前に広がる茫漠とした人生の荒れ野は、勿論、自分のかつての荒み切った心性を反映しているともいえるが、今更に個人として巷間の栄華を天より僥倖?されたところでこの老残の身にあっては到底取り返しはつかないと思わないでもない。というよりむしろ二度とそれらをうすら願望したり、それらによっておのれに画期的の精神的革命が可能だと期待したりすることはない。それは飽くまで内発する意思によってのみどこかで静かに齎されているのだろう。

 ここまでの沖縄の歴史的惨状は琉球の心性の反映ではなく、むしろその逆(良好な心性の裏返し)で、それゆえにこの惨状を齎した大和民族延いては今の日本国民、歴史的には大日本帝国、現代日本という外圧主体に対して現代琉球の執るべき自決姿勢が自ずと導かれる。

 第二次大戦時欧州戦局に鑑みれば、電撃的進軍を続けるヒトラードイツにあって、秘密警察・ゲシュタポ・親衛隊等ナチスの手のものが武装し大挙して襲い掛かった時、又、密告や厳重過酷な探査等捕獲網が生活生存の現場に縦横に張り巡らされたとき、ユダヤ人は狼狽え、逃げ惑い、諦め、境遇に馴化し悟性を鈍化してむざむざ殺されていったのだが、何故彼らは自殺も逃亡も暴動も反乱も起こそうとしなかったのか、ということだ。彼らはまさに従順な羊の群れのごとく、なすがまま、されるがままに、この世に出現した明らかな全体悪と戦うことをせず(そう見える)、まるで既決の罪人のようにおとなしく一塊で崖から突き落とされていった。

 だがこの不作為が齎す悲劇のことは今歴史的断罪の対象でも何でもない。モサドはじめドイツ自身が一方の、この世ならぬ悪玉を執拗に追いかけ、探し出してはつるし上げている。しかしこれはいずれにしろ後の祭りであり、数百万の魂の救いがたい彷徨は止みそうにない。

 支配し弑逆する征服者と支配され虐待される弱者、という明らかな非対称関係性は、米国と傀儡国家日本、日米政府と沖縄、あるいは日本政府と朝鮮半島、アイヌのこと、過疎地僻遠地、米国覇権とアラブ世界、大国とその周辺弱小国家群、など、さながら自然発生的に潤色された世界性として我々の目の前にさらけ出されているが、優勝劣敗、弱肉強食、適者生存、用不用、生き馬の目を抜く、優生思想、自然淘汰、など、剥き出しの動物的世界観に裏打ちされた残虐さが、都市のど真ん中を平然とのし歩いている、というのが現代である。文明乃至文化、近代性と対極にありそうな獣的な横行を目の当たりにしている。

 高江は、こうした蛮行の逃げも隠れもしない日本の現実であり、市民がその生活生存をかけて望みもしない戦いを強いられている現場だが、公務員たる、公僕たる官憲は安倍晋三以下の上意下達によって無批判に、かつ無知、無関心の中、他人事としておのれの業務において、こうした市民を特殊な犯罪集団、やっかいな邪魔者と見做し聞き捨てならぬ暴言(土人、シナ人、バカ、気持ち悪い)を吐きながら、ゲシュタポや親衛隊並におのれの罪過も意識することなくかつてない(他府県では考えられない)残虐な弾圧に励んでいる、高級ホテル長期宿泊で国民の血税を無駄に費消しながら。彼らは彼らが警備することでのみ進められる自然破壊の現場にいながらその惨状に気づこうともしない。「仕事だから」と彼らは言うだろうが、少しも誇り高い仕事とは言えない、むしろ明らかな国家犯罪の下支えそのものなのだから。彼らに良識は期待できない。つまり、凡そ国民主権が脅かされ国家が主体になろうというような政治が主流となっている日本国家にそれを求めるのは愚だ。

 無力な我々がすべきことはしかし、「強盗を目送する」ことではない。凌辱される家族を悔しげに見つめることではない。勿論これらの事象から目を背けることなどあり得ない。こうした蛮行の醜い主役たちを下手に怖れ、恫喝に怯え、臆病風に吹かれることなど金輪際あってはならない。(つづく)

 

 


11月1日(火)のつぶやき

2016年11月02日 04時57分18秒 | マスコミジャーナリズム