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ブログを使用しての種々の論考

詩413 官僚力

2013年07月11日 11時53分09秒 | 政治論

 鳩山的政治的絶望の現実は、本来、最高最大、最優秀情報集積、分析総合能力を有する日本国の官僚機構が何故か陥った「保守停滞非理念性」の、殆ど頑迷固陋非向上性とでも言うべき戦後的性格によって、さながら国民、人民、民衆、にある希望、意思、嫌気、などに集約する所謂「民意」(それはある意味極めて脆く薄々たる傾向にある)から乖離した国家主義的、鎖国的現状維持政策の提言乃至強要に、政治家が全く対抗、抵抗、権威発現、「政治主導権」を欠いてしまい、その筋書きそのままに国政を決定していこうとするところに生じた、事実上あってはならない機能不全(官僚は民意において誤った非人間的対応を無反省に無作為に執るため)状態を続けているのだ。

 従って、安倍晋三が如何に彼の誤った政治的画策を数の論理で押し通そうとしても、恐らくは基本的に外交問題で大きく躓く結果となろう。それは政治が主導性を権力的に把持し得ない以上誰がやっても同じことなのだ。

 「小沢潰し」は彼の政治主導回帰の意志を、手を替え品を変えて現実政治から追放する当初の目的を達成したのだろうが、これを誘導した米国CIAやら諜報機関の陰謀は先頃暴露され今徐々にその全貌が解き明かされつつあるとは言え、未だに、今後共、米国介在の現状維持官僚主導の悪政がまかり通ることであろう。

 官僚を使いこなすだけでなく、保守停滞する悪策充満の現状に風穴を開けるには、米国依存鎖国的孤立への道を断ち、「開明」「開化」する意図のもとに外交的な自己確立と自己保存及び自己発展を筋立てる「おとな」の意識へ自己改変しなければならない。その役割を霞ヶ関の日本のブレインに自覚させる手立てはないものか。(つづく)