犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

その他>益川敏英博士の「戦争に反対する、軍事研究しない」について一言

2018年01月07日 | その他
益川敏英博士(ノーベル物理学賞受賞者)は、
 科学者の態度は、戦争に反対するという生活者の当たり前の視点をもっていることであり、
 軍事研究しない、それが科学者の社会的責任だという主旨のことを主張されている。

 戦争に反対するというのは生活者の当たり前の視点としても、戦争はこちらの都合だけで決まるわけでなく、相手の都合で避けがたい場合もある。戦争したくないとしても戦争しないというわけにもいかない。

 軍事研究しないというのは、個人の勝手だが、軍事研究しなかったからといって、戦争にならず、平和につながるということでもない。軍事研究をおろそかにすれば、戦争のさいに不利な立場にたたされるというだけである。

 団塊の世代から上の人たちは、日本が周辺国を侵略して植民地支配で損害と苦痛を与えた、悪事をはたらいたと誤解している人たちが多い。
 先の大戦で日本は悪事をはたらいた、科学者は軍事研究をして悪事である戦争に荷担した、平和な世界を混乱させるようなことは二度とやってはいけない、だから、戦争に反対し、軍事研究しないという結論になるのだろう。

 また、博士は、恩師の坂田昌一先生からおくられた言葉
「科学者は科学者として学問を愛するより以前に、まず人間として人類を愛さなければならない。」。
を座右の銘にしているとのことだ。
 人類を愛して平和な世界をつくるために科学者は責任を持たなければならないということだろうが、世界中のすべての人たちが人類を愛するという考え方を共有しているわけではないと思うので同意しがたい。まわりには、自分たちだけがよければいいという、人類を愛さない人たちが大勢いる。国の安全保障を抜きにしていると、人類を愛さない人たちが考えている平和を強制されて、日本人は隷従されていたということになりかねない。
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