犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

原発>米国で原発の新規建設!

2011年11月30日 | 雑談など
 11月26日の読売新聞によれば、「米、34年ぶり原発着工へ」とある。2カ所の原子力発電所で合計4基の原発が年内にも着工されるという。
 河野太郎の講演会で話を聞いて、「アメリカでは経済合理性の観点から、もう原発の新設はない」という風に理解していたが、たいへん誤解をしていたようである。もちろん、原発のないところへ新規に立地することは、経済合理性からいってないということには間違いはない。すでに稼働している原発で増設する場合は、新規に増設することが経済合理性にかなうということのようである。考えてみれば、老朽化した原発を廃炉にする場合に1千億円という費用がかかるといわれており、民間の電力会社が、利益を生まない、まったくの持ち出しになることをできるわけはない。新規に原発を増設して、そこから生まれる利益で老朽化した原発の維持をしていくことになる。老朽化した原発は運転を止めても放射線は出し続け、延々と維持管理を続けていかなければならないのであり、どこからかその費用は捻出しなければならないのである。新規に原発を増設して、そこからあがる利益で老朽原発のお守りをすることになるのだろうか。そうなると、米国ではすべての原子力発電所は永遠に増設を繰り返しながら継続することになる。ドイツのように国家が計画的に原発廃止を決定しなければ原発と手を切ることはできないようである。

(2011年11月26日14時35分 読売新聞)
米、34年ぶり原発着工へ…年内にも東芝系新型
 米国で原子力発電所4基が年内にも着工する見通しになり、東芝が12月上旬にも、タービン周辺機器を米国向けに輸出することが26日、明らかになった。
 米国で原発の新規建設は約34年ぶり。4基はいずれも東芝子会社の米ウェスチングハウス(WH)の新型炉で、米原子力規制委員会(NRC)が近く建設・運転の一括認可を行う方向だ。米国で原発建設が再開すれば、日本からの原発輸出も本格化しそうだ。
 着工するのは、ジョージア州のアルビン・ボーグル原発3、4号機と、サウスカロライナ州のV・Cサマー原発2、3号機。2016年以降の運転開始を目指す。いずれも110万キロ・ワット級の新型炉「AP1000」を採用し、外部電源が喪失しても72時間原子炉を冷却できるなど災害にも強いのが特徴だ。東芝は、蒸気を水に戻すために必要な中核機器を輸出する。
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