犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】質素な生活が大切という価値観が生まれた理由

2024年03月22日 | 日々是好日なり
 大谷翔平の専属通訳が違法賭博と横領の疑いでドジャースを解雇された。
 共にプロとしての能力を評価されて日本人の名声を高めていたが、
 今回の件は、大谷選手の足を引っ張りかねない状況にもなっているの残念だ。

 大谷選手は野球選手としての技能ばかりではなく、人間性についても評価は高い。
 プロスポーツの世界ではお金をいかに多く稼ぐかが判断のすべてという面がある。
 その点において大谷選手はお金に全くこだわらない。
 日本野球機構、米野球機構に入る時も、エンゼルス、ドジャースに入団するときも、金銭に関する条件をつけた様子はない。
 日本でプロ野球選手になって大枚の収入を得たときも、毎月の小遣いが10万円でそれでも余ったという。

 質素を旨とした。
 これはご両親の教育の結果らしい。
 大谷選手がご両親に新築の家をプレゼントしようとした際、ご両親は、子供の世話になるわけにはいかないと拒否したという。
 さらに、母は変わらずパートをしているという。
 分を知り、分に応じた質素なが幸せだという信念があるのだろう。

 このような価値観は、少なくなったとはいえ、日本人に根強い。
 近頃は、グローバルスタンダードか、カネカネと執着する人が増えたが、それでも金持ちが偉いと評価する気持ちは世界標準と比較して低いのは間違いないだろう。

 プロスポーツの世界では、カネ、カネが際立つ。
 だいたい、誰かが金持ちになると、一族郎党が集まってきて、これを養うのが当たり前の世界が普通だ。
 中国でも、朝鮮半島でも、アフリカでも、アメリカの黒人世界でも、このような話を耳にした。

 金に執着しない人々は、日本人以外にいないのか。
 数十年前にフィジーに旅した人の話を聞いた。
 お金に全く、執着しない、幸せな人々だったという。
 お金はまったく必要なかったという。
 気候は温暖で簡単なつくりの住居で、衣も同様、一年中実っている「パンの実」があり、魚も豊富で食は満たされている。
 衣食住が満たされ、穏やかな人間関係の社会があれば、幸せなのだ。

 日本列島も同じだ。
 フィジーと比べてやや気候はきびしく、年間を通じて変動はあるが、少しの努力で衣食住が満たされていて幸せと感じて暮らしていたに違いない。
 だから、物に執着しない、質素な生活も幸せで大切なことだという価値観が生まれたのだろう。


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