犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【令和6年能登半島大雨】小屋ダムの懸念

2024年10月04日 | 令和6年能登半島大雨
 奥能登には、貯水量が約3百万立方メートル(300万トン)の多目的ダム(治水と利水の両方に有効)が3か所。 
 令和6年能登半島地震の震源に近接しては2カ所ある。
 小屋ダム(おやダム)と北河内ダム。

 北河内ダムは、重力式コンクリートダム、一方、小屋ダムは、ロックフィルダム。※
 ロックフィルダムは、コンクリートの提体を支えることができない、地質が弱い場所で採用されるが、地震に弱いのが難点。
 専門家(国総研)による調査が報告されている。

令和6年能登半島地震により損傷したダムについて
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/240101_noto/pdf/damhigai_240112.pdf

 北河内ダムの方は、提体の損傷はなし。
 一方、小屋ダムでは、
 ①ダム提体天端舗装のクラック
 ②ダム提体表面被膜の一部変状(土砂の表面の地割れ)
 ③管理棟横広場の擁壁損壊
などの損傷があり、ダム機能に影響はないが、新たな変状が生じることも予測されるので、
 ①漏水、変状の監視
 ②念のためのダム貯水位低下
を指導したと報告されている。
 
9月21日の豪雨によって再び、
小屋ダムだけは、
21日以降、10月4日に至っても「石川県河川総合情報システム」の欠測が続いている。

※ロックフィルダム:ダムの型式の一つで、岩石や土砂を積み上げて建設する型式のダムである(ウィキペディア)


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