下諏訪町で見つけた。
当方には感慨深い。
御柱にではなく、絵付きのマンホール蓋(人孔蓋・じんこうふたとも言う)にである。
当方が、下水道業務に携わったのは半世紀まえの1980年、まだ下水道普及率が10%台の時である。
一番遅れていた社会資本であったが、建設に費用が嵩むのでなかなか普及しなかった。
臭い、汚いという印象もあって建設をすすめる側の人たちにも人気がなく、敬遠されがちだった。
道路の地下に埋め込んだ下水道管のところどころに掃除用のマンホールが設置される。
マンホールの蓋だけが、道路面に顔を出している。
鋳鉄製の蓋で味もそっけもないものだった。
あるマンホール蓋製造会社が売り上げを伸ばそうと絵付きのマンホール蓋のアイディアを出した。
これを採用する側は、公共下水道事業主体の市町村で、下水道事業推進のためのイメージアップのため、また道路下に網目のように埋められている下水管のPRのため、これを採用するようになった。
地味な縁の下の力持ちのような施設である。
なんとかイメージアップをはかり、住民に身近な社会インフラだと認めてもらいたいということだった。
その努力が報われたというか、マンホールデザインコンテストが行われるほどになった。
下水道のイメージアップに貢献している。
なにがうまくいくかわからないものである。
下水道先進国のイギリス、フランス、アメリカなどの街並みや施設を見ても、少ない経験ではあるがデザインマンホールをお目にかかったことはない。
綺麗好きで物に愛着をもって大切にする、日本人らしい発想だろうと思う。
(2022.12.1)
当方には感慨深い。
御柱にではなく、絵付きのマンホール蓋(人孔蓋・じんこうふたとも言う)にである。
当方が、下水道業務に携わったのは半世紀まえの1980年、まだ下水道普及率が10%台の時である。
一番遅れていた社会資本であったが、建設に費用が嵩むのでなかなか普及しなかった。
臭い、汚いという印象もあって建設をすすめる側の人たちにも人気がなく、敬遠されがちだった。
道路の地下に埋め込んだ下水道管のところどころに掃除用のマンホールが設置される。
マンホールの蓋だけが、道路面に顔を出している。
鋳鉄製の蓋で味もそっけもないものだった。
あるマンホール蓋製造会社が売り上げを伸ばそうと絵付きのマンホール蓋のアイディアを出した。
これを採用する側は、公共下水道事業主体の市町村で、下水道事業推進のためのイメージアップのため、また道路下に網目のように埋められている下水管のPRのため、これを採用するようになった。
地味な縁の下の力持ちのような施設である。
なんとかイメージアップをはかり、住民に身近な社会インフラだと認めてもらいたいということだった。
その努力が報われたというか、マンホールデザインコンテストが行われるほどになった。
下水道のイメージアップに貢献している。
なにがうまくいくかわからないものである。
下水道先進国のイギリス、フランス、アメリカなどの街並みや施設を見ても、少ない経験ではあるがデザインマンホールをお目にかかったことはない。
綺麗好きで物に愛着をもって大切にする、日本人らしい発想だろうと思う。
(2022.12.1)