犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】異形の姿の神々とは

2022年11月14日 | 日々是好日なり
 奥能登には、古来からの伝統的な祭りや行事が多く残っている。
 人的交流が限られている半島の特徴である。
 宇出津のあばれ祭り、田の神をもてなす「あえのこと」などが知られている。
 「あえのこと」は、平成21年(2009)にユネスコの世界無形遺産に登録された。
 
 平成30年(2018)には、「能登のアマメハギ」(石川県輪島市・鳳珠郡能登町)も登録された。
 「来訪神:仮面・仮装の神々」と題して、日本国内10件の行事を一括して認められたものだ。
 秋田県男鹿市の「ナマハゲ」と同じ趣旨の行事である。
 囲炉裏などで長く暖をとっているとできる、手足の火ダコを剥ぎ取るぞと、
 仮面を被った恐ろしい天狗面や猿面の者が大声で叫んで家人に怠惰を戒めるというものである。

 地域の住民が仮面で仮装して異形の姿に扮する。
 この異形の神々は「豊饒や幸福をもたらすとされる」
  
 日本では、異形ではあるが来訪する人々を幸福をもたらす、神々だと歓迎したということか。
 折口信夫はこれらの来訪神を「まれびと ※」として理解することを提唱したらしい。
  
※:まれびと、マレビト(稀人・客人)は、時を定めて他界から来訪する霊的もしくは神の本質的存在を定義する折口学の用語。
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