犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】この世に未練のある霊が悪さをしないように

2022年11月13日 | 日々是好日なり
 能登町には「猿鬼伝説」がある。
 むかしむかし、猿の化け物が子分を引き連れて、村人に危害を加えていた。
 悪行に難渋していた村民を救うために、能登の神々がこの猿鬼を退治したという話である。
 猿鬼の霊を慰めるために祠(ほこら)が建てられていた。
 現在は、祠が昇格して岩井戸神社となっている。
 御祭神は、退治の際の大将である気多大明神(オオナムチノミコト)である。

 同じような話が近くの羽咋市にもある。
 当地に領民を苦しめる怪鳥を磐衝別命(いわつくわけのみこと)という皇子が3匹の犬とともに退治した。
 犬が怪鳥の「羽を喰った」ことから、「羽咋(はくい)」という地名となり、
 磐衝別命を御祭神とする羽咋神社ができたという話である。

 動物も体が滅びても魂は残ると信じられている。
 この世に未練や執着があってただよい、人々に悪さをしないように、魂を懇ろに弔い、霊を慰める。
 この世に聖域(神社)を設けて神様に降臨していただく。
 神主さんが代表して、住民の安寧を守ってくださいと祈念する。

 比較してみれば、
 日本列島での話。悪者の霊魂も弔う。⇒心を入れ替えて悪玉が善玉に?
 西洋のドラキュラの霊魂は弔われるのだろうか? ⇒悪玉は悪玉のまま?
コメント
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